上図は、先後逆で先手角換わりの早繰銀からの進展で▲5五桂と打った局面。ソフトの評価値-1158で後手優勢。
先手は5七の地点を防ぎながら▲5五桂と王手をかけてきました。
駒割りは角と桂香の交換で後手がやや駒得をしています。
対局中は後手が少し指しやすいと思っていましたが、どうしても実戦では早く勝ちたいという気持ちが強くなってきます。
このあたりの心理状態は昔から変わらず、勝ち急いだらよくないというのは分かっているのですが、踏み込みが悪いとチャンスを逃すみたいなところもあり、やはりそのときの気持ちが指し手に大きく影響します。
実戦は△5五同飛▲同銀△5七角右成で、ソフトの評価値-1245で後手優勢。
この手順は読み筋で理想的な展開だと思っていたのですが、これは読み抜けでした。
この△5五同飛では△7二玉と引くべきだったようです。
実戦の▲5五同銀で▲2四飛なら、ソフトの評価値+104で互角。

この手順は△5五飛の瞬間に▲2四飛とする手で、これは全く見えていませんでした。
この将棋はこの局面以外にも▲2四飛とするチャンスが何度かあったようですが、両対局者とも気がつかなかったようです。
▲2四飛に△同歩なら▲5五銀で、ソフトの評価値-10で互角。
この形は後で調べて驚いたのですが、後手が香損しており駒損になっているのは全く気がつきませんでした。
この将棋は途中から後手が駒得になっていたのでその印象が強く残っているのも影響しているようです。
▲2四飛に△5七飛成なら▲同銀△2四歩▲3二飛で、ソフトの評価値+282で互角。
飛車を取り合う手順は後手玉が薄いのでできれば避けたいです。
▲2四飛以下△5七角成▲同銀△2四歩で、ソフトの評価値+65で互角。

この手順は△5七角成と角を捨てて、▲5七同銀とさせてから△2四歩と飛車を取る形です。
駒割りは飛車と角香の交換でこれも後手が少し駒損しています。
後手からは次に△2八飛からの攻めがありますが、現状は先手の手番で後手の飛車の位置と6三の玉の位置が悪いため、王手飛車の筋がちらつきます。
△2四歩以下▲4六銀なら△2五飛▲3六角△5四桂▲2五角△2八飛▲7九玉△2五歩で、ソフトの評価値-95で互角。
この手順は▲4六銀~▲3六角で王手飛車がかかりますが、△5四桂と受ける形で意外とこの形で後手も耐えているようです。
△2四歩以下▲5四歩△2五飛▲3六角△4五桂で、ソフトの評価値-301で後手有利。
この手順も王手飛車にかかる手ですが、今度は△4五桂と相手玉に迫る形なので後手が少し面白いようです。
本局は△7二玉と変化手順の▲2四飛が全く見えなかった将棋で、このようなところで精度のいい指し手を選択したいのですが、毎度のことながらそれが難しいです。
将棋は見慣れない局面になったときにどこに目がいくかという感じで、敵陣なのか自陣なのか、また攻めるのか受けるのかなど短い時間で判断するのがほとんどです。
このあたりを強くしたいなと思っていますが、これが難しくそれが才能とか棋力に関連するのだと思っています。
結局は実戦で指すとか、棋譜を見るか、詰将棋を解くかなどをこつこつやっていくしかなさそうです。
相手からの飛車切りに注意するのが参考になった1局でした。