上図は、先後逆で先手中飛車からの進展で▲4五歩と突いた局面。ソフトの評価値-431で後手有利。
▲4五歩と突くところで▲8八歩と受けるのが普通の受けですが、この場合は△5四歩と打たれて先手の銀が取られる形です。
よって▲4五歩と活路を見出してきたのですが、この局面は後手有利だったようです。
対局中は少し指しやすいと思っていましたが、玉の近いところを攻められる形なので嫌なところでもあります。
▲4五歩には△8九飛成が桂得でそれが金取りになるので踏み込むしかないと思って△8九飛成としました。
実戦は△8九飛成▲5九飛だったのですが、▲5九飛で変化手順で▲4四歩△6九龍▲4三歩成△同金直で、ソフトの評価値-458で後手有利。

この手順は後手は△8九飛成から踏み込んだ形で、駒割りは金桂と銀の交換で後手が駒得です。
△6九龍は飛車取りなので先手はそれに対応しますが、5五に銀がいるので将来▲4四歩からがじがじと攻めてくる可能性が高いです。
▲4四歩からのおかわりの攻めは後手にとっても受けづらいので、そのあたりの方針も気になります。
△4三同金直に▲5九歩なら△5四歩▲4四歩△5五歩▲4三歩成△同金▲4四歩△同金▲4五金△4二金▲4四金△同角▲4五金△4三歩▲5五金△5二金打で、ソフトの評価値-567で後手有利。
この手順は先手は4四の地点で争点を求めて戦う展開で、後手玉が3二にいるので後手も油断できません。
▲4五金と打った手に△4二金が少し気がつきにくく、その後の△4三歩と下から歩を打って受けるのと△5二金打として4筋と5筋を手厚くする指し方で、後手が少し指せているようです。
△4三同金直に▲8八飛なら△5五角▲同角△4四歩▲8一飛成△5一歩で、ソフトの評価値-691で後手有利。
この手順の▲8八飛に対して飛成を受けることはできませんので、ここの指し手は重要になります。
▲8八飛は次に飛成と▲4四歩の狙いがあるのですが、△5五角と角と銀の交換で▲同角に△4四歩が少し見えづらいです。
その後の▲8一飛成に△5一歩と底歩で受ける形で、これで後手が少し指せているようです。
この数手の後手の指し方は全く気がつきませんでした。
△4三同金直に▲4八飛なら△5五角▲同角△4七歩▲同飛△4四歩で、ソフトの評価値-989で後手優勢。
この手順の▲4八飛は次に▲4四歩がありますのでここでも△5五角と角と銀の交換をするのが急所のようです。
▲5五同角に△4七歩▲同飛をいれてから△4四歩が細かいところです。
▲4七同飛とさせることで、▲8八飛がなくなったのと、次に△5六金とか△2九金のような手がありますので後手が指せているようです。
そのような意味で△8九飛成もあったかと思いますが、ソフトは△8九飛成では△5四歩を推奨していました。
△5四歩▲4四歩△5五歩▲4三歩成△同金右で、ソフトの評価値-515で後手有利。

この手順は後手は△8九飛成をあせって指さずに△5四歩から自陣に手を入れる形です。
4筋と5筋でお互いに銀を取り合う形で、△4三同金右とした局面が後手が少し指せているという感覚ですが、この指し方は自分には結構難しいです。
△4三同金右に▲8八歩なら△4六歩▲4四歩△同金▲4五銀△5四銀打▲4四銀△同角で、ソフトの評価値-625で後手有利。
この手順は▲8八歩には△4六歩とするのが興味深いです。
△4六歩では△4九銀が最初に目につきますが、以下▲4八飛△3八銀成▲同銀△5四銀で、ソフトの評価値-554で後手有利。
この展開もありそうで、6三の銀を△5四銀と受けに使う形です。
△4三同金右に▲8八飛なら△同飛成▲同角△5七桂成▲4四歩△同角▲4五歩△3三角▲2五桂△4九飛▲3三桂成△同桂で、ソフトの評価値-489で後手有利。
この手順は▲8八飛には強く△同飛成~△5七桂成が浮かびにくいです。
先手は4四の地点を攻める形で、▲2五桂と跳ねた形が角取りで気持ちがいいのですが、強く△4九飛と攻め合いの形にして後手が少し指せているようです。
どの変化を見ても自分には浮かばないような手が多く、目のつけどころが違うようでした。
圧力のある攻めの受け方が参考になった1局でした。