難しい終盤戦で変化が複雑だった


上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で△7四玉とした局面。ソフトの評価値+319で先手有利。

▲7五桂と王手を打った手に6三の玉が△7四玉とした形です。

対局中は結構難しいと思っていましたが、やはり後から検討すると先手有利でもまだ先は長かったようです。

駒割りは金香と銀の交換で後手が駒得ですが、後手は玉の位置がやや狭く不安定なので先手が少し面白いようです。

後手としては△3九桂成からの攻めとか持ち駒に銀が入れば△6九銀などの攻めがありますが、ここで先手の手番なのでなかなかその手が回ってこないです。

後手としては先手の手に対応するしかなさそうです。

対局中は本来は相手の手を予想してその後の展開を考えるべきだったのですが、手が広く予想しづらかったので、つい相手が甘い手を指したとしてからの後手の理想的な展開を考えていました。

そのため相手の手がきて初めてその局面を考えるということで、あまり効率がよくなかったかもしれません。

△7四玉に有力な手がありそうです。

△7四玉に▲7七桂で、ソフトの評価値+760で先手有利。

▲7七桂は将来△8八角成の筋を消すと同時に、先手に金駒が入れば8五から打って後手玉が詰みという狙いがあります。

先手は▲5二龍とか▲5二馬として、以下金駒を入手する筋がありそうです。

▲7七桂には△8六金と打って受ける手で8五の地点を補強する感じどうなるかです。

△8六金以下▲5二馬△同金▲同龍△6九角▲同玉△4九龍▲5九香で、ソフトの評価値+532で先手有利。

この展開は△8六金以下▲5二馬と踏み込む手で、△同金▲同龍に△6九角が狙いの反撃ですが▲同玉△4九龍▲5九香で先手も際どいところで耐えているようです。

また△7四玉には▲5六歩も有力な手だったようです。

△7四玉に▲5六歩で、ソフトの評価値+230で互角。

この手もあったようで、後手は△8八角成とするか△3九桂成かのどちらかになります。

▲5六歩以下△8八角成なら▲同金△6九銀▲5七玉△4九龍▲5二龍△4五銀▲9六角△8四玉▲6九角△5二金で、ソフトの評価値-1795で後手優勢。

この手順は△8八角成~△6九銀と打つ手で、実戦的にはこのように先手玉に迫るがの筋のようです。

難易度が高すぎてよく分からない終盤ですが、角とか銀の使い方が参考になります。

▲5六歩以下△3九桂成なら▲同銀△同龍▲5五歩△6九銀▲5七玉△4九龍▲4六玉△5八龍▲3五玉△7八銀成▲7七桂で、ソフトの評価値+193で互角。

この手順も後手は銀を入手したら△6九銀と打つ手で、以下先手玉は中段に逃げる形で泥仕合みたいな感じになりそうです。

なお実戦は△7四玉以下▲5二龍△8八角成▲同金で、ソフトの評価値+1985で先手有利。

この手順は△8八角成とするのが少し早いようで、それだけで後手が失敗のようです。

△8八角成で△同金▲同馬△8四玉で、ソフトの評価値+335で先手有利。

この手順は▲5二龍に△同金ですが、▲同馬とするのが王手になり8筋に香車を打たれる筋もあるので全く考えていませんでした。

この形の盲点は8二に歩があることで、普通はここに歩がない形が多いです。

そのため▲8六香△9三玉▲8三金と打っても、後手の方が8三の地点に駒が多く利いているので詰みません。

また何気に△8四玉とした局面は先手玉が詰めろになっていました。

△8四玉に▲5六歩なら△4九龍▲同玉△2九飛▲3九香△同桂成▲同銀△3八銀▲5八玉△5九金▲同玉△3九飛成▲6八玉△6九金▲5七玉△5九龍▲5八桂△4八銀まで詰みです。

この手順は後手にたくさん駒を渡すと△4九龍~△2九飛の筋で先手玉は詰みになります。

終盤でこのような筋が直ぐに分かればいいのですが、自玉ばかりでなく相手玉や持ち駒などもよく見る必要があるようです。

難しい終盤戦で変化が複雑だったのが参考になった1局でした。