角換わりの▲3七桂型の急戦

上図は、角換わり▲3七桂からの急戦で△2二銀と引いた局面。ソフトの評価値+24で互角。

先手が▲3五歩△同歩▲4五桂に△2二銀と引いた形です。

居玉で仕掛けるのはやや無理っぽいのですが、▲4八銀として玉のコビンを閉めており王手の流れ玉が当たらない形にしています。

玉の守りは▲4八銀とするだけで後は攻めに専念する形ですが、飛車と角と桂馬と歩の攻めです。

うまくいけば香車も攻めに参加できそうですが、やや攻めが細いのでうまく攻めないと攻めが途切れてしまうのがあります。

そのような意味で、攻める方はそれなりにプレッシャーがあります。

実戦は▲1五歩△4四歩▲1四歩△4五歩▲1三歩成△同香▲1四歩△同香▲同香に変化手順で△3六桂で、ソフトの評価値-220で互角。

後から調べて驚いたのですが、▲1五歩は自然な手だと思っていましたがどうも疑問手だったようです。

たまたま角換わりの将棋の本でみたときに、このような局面で▲1五歩と攻めると書いてあったのが印象に残っていました。

それを参考に1筋から動いたのですが、▲1五歩に△4四歩が何気にうまかったようです。

先手が先に桂損してその後に香車を取り返したのですが、△3六桂と打った形は先手の飛車と銀の位置が少し悪く両取りをかけられた形です。

形勢はこれでも互角のようですが、△1三歩で香車が取られる筋も残っているので先手の攻めが少しうまくいってないのかもしれません。

後で本との違いを調べたのですが、本は△6二銀型だったのに対して実戦は△7二銀型でした。

一見△6二銀型の方が中央が手厚くなっているイメージですが、その場合は6一の金が浮いた形です。

6一の金が浮いた形で△4四歩と桂取りに歩を突くと、それが1筋の攻めと重なったときに、2筋の歩を突き捨てて後手の香車を1二の形にすると▲3四角が両取りになります。

しかし△7二銀型の場合は6一の金にひもがついているので、1筋を攻めても▲3四角が両取りにならないため狙いが少なくなります。

▲1五歩では▲2四歩がありました。

▲2四歩△同歩▲同飛で、ソフトの評価値+4で互角。

この手順は1筋の歩を突き捨てずに2筋の歩の交換をする手で、ぱっと見の効果は分かりにくいです。

▲2四同飛に△2三歩なら▲6四飛△8六歩▲同歩△8八歩▲6二角△8九歩成▲5三角成△4一玉▲6二馬で、ソフトの評価値+1218で先手優勢。

この手順は△2三歩には▲6四飛がありました。

後手は△8六歩~△8八歩と打って▲同銀なら△5五角のような狙いですが、▲6二角がありました。

この手順は後手の△7二銀型の欠点をついた形のようです。

▲2四同飛に△6三銀なら▲6六角△2三歩▲3四飛△3三桂▲3五飛△4四角▲同角△同歩▲3三桂成△同銀▲5八金右で、ソフトの評価値-176で互角。

この手順は△6三銀と中央を手厚くすれば▲6六角が少し気がつきにくいです。

△2三歩の受けには▲3四飛として次に▲2二角成△同金▲3一銀△4一玉▲2二銀成△同飛▲5三桂不成を狙います。

▲3四飛には大駒は近づけて受けよの△3三桂が受けの手筋のようで、▲3五飛としてあたりを避けた手には△4四角として角交換と桂の交換をするのがなかなかの受けのようです。

このような形になると後手の金駒が盛り上がってきた形で、互角の範囲ですが先手の急戦は少し落ち着いた感じです。

以下は2次の駒組みで▲5八金右ですが、ここから先手が構想を練り直すのは少し準備をしてないとその場では指せないかもしれません。

このあたりはもう少し実戦で色々と試してみる価値がありそうです。

角換わりの▲3七桂型の急戦が参考になった1局でした。