上図は、先後逆で先手角換わりの早繰銀からの進展で▲6九玉と逃げた局面。ソフトの評価値-1295で後手優勢。
△5七角右成と王手をした手に▲6九玉とした形です。
実戦は△7六桂だったのですが、お粗末ながら対局中は今日は手が見えているなあなどと全く見当外れのことを考えていました。
△7六桂は△6八銀以下の詰めろですが、これは悪手で△7六桂には▲2四飛がありました。
▲2四飛に△同歩なら▲8一角△5二玉▲7六銀で、ソフトの評価値+2234で先手勝勢。
この▲7六銀は詰めろになっていて、次に▲6四桂△6一玉▲3一飛△5一銀▲同飛成△同玉▲5二歩△同金▲同桂成△同玉▲6三銀△4一玉▲4二金までの詰めろです。
▲2四飛に△同馬なら▲8一角△7二銀▲6四飛△5二玉▲7二角成△同金▲6一銀△5一玉▲4三成香で、ソフトの評価値+2922で先手勝勢。
▲2四飛とされるとおそらく後手が負け筋だったようです。
この将棋はどこで▲2四飛と飛車を切るかが大事だったようですが、両対局者とも気がつきませんでした。
△7六桂では△4七馬がありました。
△4七馬に▲5八歩なら△3三角で、ソフトの評価値-1178で後手優勢。

この手順の△4七馬は一見ぬるいようですが、▲6九玉の局面では先手玉に即詰みはありません。
詰まない玉を詰ましにいくのは局面がもつれてきますので、後手は力をためる手になりそうです。
△4七馬に▲5八歩と受けた手には△3三角が大事な手のようです。
△3三角としても先手玉に詰めろがかかるわけではありませんので、これも一見ぬるいように見えます。
△3三角で△5七桂▲7九玉△4九桂成とすると▲2四飛△同歩▲8一角で、ソフトの評価値+1599で先手優勢。
先手は角を持つと▲8一角が狙いになるので、△3三角として角を取らせない形にするのが大事で△5五角とするとさらに後手玉が安全になります。
△4七馬に▲5八金なら△5七角成で、ソフトの評価値-1565で後手優勢。

この手順の▲5八金にまだ先手玉は即詰みはないようですが、△5七角成と迫り詰めろをかけます。
△5七角成に▲4七金なら△5八銀まで詰みです。
△5七角成に▲6八金左なら△5八馬左▲同金△7九金▲5九玉△4七桂▲同金△5八銀まで詰みです。
△5七角成に▲5九歩なら△4九銀▲6八金左△5八銀成▲同歩△同馬左▲7九玉△6八馬寄▲同銀△8八金▲同玉△7六桂▲9八玉△8八金▲9七玉△7五馬▲8六銀△8七金▲同玉△8六馬▲7八玉△6八桂成▲8八玉△8七銀まで詰みです。
この手順の△5八同馬左に▲同金なら△7九金▲5九玉△4七桂▲同金△5八銀まで詰みです。
▲7九玉に△6八馬寄も少し見えづらい手で、▲同銀に△8八金と捨ててから△7六桂と打つのは形ですが、5七に馬がいることで将来△7五馬と王手で馬を引けるのが大きいです。
△5七角成に▲6八飛なら△5六桂▲4七金△同馬▲7九玉△6八桂成▲同金△8六歩▲3六角△同馬▲同歩△5九飛▲6九桂△5五飛成で、ソフトの評価値-2786で後手勝勢。
この手順の▲6八飛は非常手段の受けには飛車を取る形にして△5九飛~△5五飛成で、まだ先手玉に即詰みはありませんが受けつぶしで駒得が大きく後手勝勢です。
角を渡さない形にして寄せるのが参考になった1局でした。