歩を垂らして攻めの拠点を作る

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4七角成とした局面。ソフトの評価値+704で先手有利。

6九の角が△4七角成とした形ですが、先手が少し指せていたようです。

対局中は香車の駒得で少しいいかと思っていましたが、玉の守りが少しばらばらなのが気になっていました。

ここで先手は手厚い手があったのですが、△2九馬と桂馬を取られて駒得がなくなるのがよくないと思っていました。

実戦は▲1七桂△7三金左で、ソフトの評価値+463で先手有利。

この手順は▲1七桂と桂馬を逃げる手でこれで駒得が活きる展開になりそうと思っていましたが、△7三金左とされるのを軽視していました。

▲1七桂に後手の指し手の予想もできなかったのですが、△7三金左にもうまく対応できませんでした。

△7三金左以下▲3三と△8五歩で、ソフトの評価値-131で互角。

この手順は▲3三ととして遊んでいると金を活用させようと思っていましたが、△8五歩をうっかりしていました。

▲同銀なら△8四歩で銀が取られますので銀は逃げることになりそうですが、このやりとりはだいぶ先手が損をしたようです。

さすがに戦っている場所が3筋と8筋では8筋の玉の厚みの方が大事だったです。

△7三金左には色々な手があったようです。

△7三金左に▲8四歩なら△8五歩▲同銀△9三桂▲9四銀△8四金▲8二歩△同玉▲8三歩で、ソフトの評価値+420で先手有利。

この手順は▲8四歩として相手から△8五歩~△8四歩の筋を消す手筋です。

△7三金左に▲4五銀なら△同銀▲8五桂△8三金▲8四歩△同金▲6五歩△同銀▲7三香△同金▲同桂成△同飛▲8五歩△8三金▲6四金で、ソフトの評価値+521で先手有利。

この手順は▲4五銀として桂馬を入手してから▲8五桂と安い駒で相手の金駒を攻める手です。

△7三金左に▲8七香なら△8四歩▲8五歩△同歩▲同銀△8四歩▲同銀△同金▲同香△8三歩▲4五銀△同銀▲6三桂△1一飛▲7一金で、ソフトの評価値+1073で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが▲8七香~▲8五歩と合わせる手で、先手の攻めが細いようでも▲4五銀~▲6三桂打が入ると後手陣は急に危険になります。

△7三金左の局面も先手は悪くなかったですが、最初の局面図の▲1七桂では▲8四歩がありました。ソフトの評価値+704で先手有利。

この手は▲8四歩と歩を垂らすのですが、ぱっと見の狙いが分かりにくいです。

玉頭戦なので▲8四歩として陣形を手厚くするのは分かるのですが、具体的な狙いが分かりませんでした。

▲8四歩に△2九馬なら▲4五銀△同銀▲8三桂△6一飛▲9一桂成△同玉▲6五香△同銀▲同歩△8二香▲8三銀△同香▲同歩成△同金▲8四歩△同金▲8五歩△8三金▲8四香で、ソフトの評価値+1630で先手優勢。

この手順は△2九馬には▲4五銀~▲8三桂がありました。

持ち駒に桂馬がないのにどうやって手を作るのかと思っていましたが、▲4五銀と桂馬を拾う手があったのでやはり盤面全体を見てなかったようです。

攻めのチャンスのときには、このような手を確実に指せるようにしたいです。

▲8四歩に△8二歩なら▲4八香△3六馬▲4五銀△同銀▲同香△同馬▲4八飛△4四歩▲8五桂△7三桂▲6八馬で、ソフトの評価値+791で先手有利。

この手順は△8二歩の辛抱には▲4八香~▲4五銀が気がつきませんでした。

以下▲4八飛と遊んでいる飛車を活用して、△4四歩には▲8五桂~▲6八馬と馬を自陣に引いて手厚くするのがいいようです。

これらの手順は対局後にも全く浮かばなかったので、やはり目のつけどころが悪かったようです。

少しでもいいところに手がいくように大局観を養いたいです。

歩を垂らして攻めの拠点を作るのが参考になった1局でした。