飛車の活用は価値が高い


上図は、角換わり▲3七桂からの急戦形からの進展で△3一玉とした局面。ソフトの評価値+204で互角。

▲1二角と打った手に4二の玉が△3一玉と引いた形です。

先手が少し早めに動いた展開で駒損していますが、一応攻めている形です。

一息つくと後手に立ち直られて手が出なくなりますので、何とか攻めを繋げていきたいところです。

対局中は歩切れが気になったので▲1三香成としたのですが、かえって後手に受けやすい形になったのかもしれません。

実戦は▲1三香成△同銀▲3四香だったのですが、変化手順で△3三桂打でソフトの評価値-95で互角。

この手順は▲1三香成として歩切れを解消して、▲3四香と歩の裏側から香車を打つ手です。

対局中はこれでまずまずかと思っていましたが、△3三桂打とする変化手順があったようです。

普通は△3三桂打とするのは桂馬と香車の交換で少し桂馬の方が得をすることが多いのですが、桂馬を渡しても使う場所が意外と難しいということのようです。

△3三桂打に▲同香成なら△同金▲3四歩△3二金で、ソフトの評価値-385で後手有利。

この手順は3三の地点で清算して▲3四歩と打つ手で、△同金なら▲2三角成がありますが△3二金と引かれると先手は角が取られそうで忙しいです。

△3三桂打に▲2四歩なら△同歩▲3三香成△同金▲4五角成△3四香▲2六桂△2三角で、ソフトの評価値+6で互角。

この手順は▲2四歩と2筋の歩を突き捨ててから▲3三香成とする手で、▲4五角成とすれば角が馬になるので大きな成果になります。

ただし、後手も上部が手厚いので△3四香~△2三角とするとまだ大変なようです。

これらの手順をみると先手の飛車がいまひとつ働いてないイメージです。

▲1三香成では▲2四歩がありました。

▲2四歩△同歩▲同飛で、ソフトの評価値-10で互角。

この手順は2筋の歩を交換する手ですが、歩切れを解消しつつ先手の飛車を活用する手です。

ただし気になるのは、△2三歩とされて以下△1四歩~△1一香とすると角が取られてしまう形です。

それで先手の手が繋がるかどうかで、できれば角が取られる前に何か成果を上げたいです。

▲2四同飛に△2三歩なら▲6四飛△1四歩▲8四香△8三桂▲同香成△同飛▲4四桂で、ソフトの評価値+589で先手有利。

この手順は△2三歩には▲6四飛と飛車を横に使えるのが2筋の歩を切った効果で、大駒が盤上広く活用できています。

△1四歩は次に△1一香を狙った手ですが、▲8四香が歩の裏側に香車を打つ手です。

▲8四香に△9二飛なら▲8三香成がありますので△8三桂と受けましたが、▲同香成~▲4四桂が鋭いです。

▲4四桂に△4二金と逃げても▲3二歩があります。

▲6四飛に△6三歩なら▲4四飛△3三銀▲2一角成△同玉▲4一飛成△3一金▲2五桂△2二銀▲1三桂不成△同銀▲同香成△4一金▲3四香で、ソフトの評価値+2815で先手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△6三歩には▲4四飛が定位置のようで、△3三銀は悪手ですが壁銀を解消する手には▲2一角成~▲4一飛成がありました。

△3一金で龍のあたりの受けですが、▲2五桂が継続手で△2二銀に▲1三桂不成が厳しいようです。

▲1三桂不成に△1二玉としても▲3一龍△同銀▲2一桂成△同玉▲3四香△1二歩▲1三歩で、ソフトの評価値+3342で先手勝勢。

この手順は△1二玉で攻め切れるかどうかですが、▲3一龍~▲2一桂成~▲3四香が鋭いです。

なおソフトは△3三銀では△2五角で、ソフトの評価値+802で先手優勢。

これらの手順を見ると、先手は飛車を大きく使うことで形勢を拡大しているようです。

飛車の活用は価値が高いのが参考になった1局でした。