空間をあけない受け方も考えてみる

上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲3五銀と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+321で先手有利。

数手前に△3五桂と打って▲3六銀と受けた形からその後▲3五銀と桂馬を取ってきました。

対局中は△3五同歩に▲3四桂と打たれて悪いと思っていましたが、ここで△3五同歩と取れないようでは何のために△3五桂と打ったのか分からないため△3五同歩としました。

実戦は△3五同歩▲3四桂で、ソフトの評価値+852で先手優勢。

この手順は先手の8一の龍と6六の角と3四の桂馬が利いており、さらに6二のと金も働きそうなので後手がはっきり悪いです。

駒割りは銀と桂香の交換ですが、穴熊には桂馬や香車の方が攻め味が多いです。

特に3四の地点に空間があいているとまた▲3四桂とか▲3四香などのおかわりの攻めがあるので、後手としてはかなり受けにくいです。

手の流れとしては最悪ですが、3四の地点に空間をあけないためにも△3五同歩としてはいけなかったようです。

このようなところで悪いと思ってしかたなく指すのなら、何か別の手が何かないかを考えなければいけなかったようです。

できれば直前に考えるのでなく、数手前に考えられるような本筋の読み筋がしたいです。

それで何も浮かばなければ△3五同歩で妥協するのですが、その前提が悪かったようです。

実戦は△3五同歩以下▲3四桂以下△3三銀打▲4二桂成△同金直▲5二とで、ソフトの評価値+993で先手優勢。

この手順は▲5二とに△同金なら▲3四香△同銀▲3一龍がありますので、後手がどんどん駒損していきます。

△3五同歩では△6七角成がありました。ソフトの評価値+501で先手有利。

この手順は▲3五同銀に△6七角成とする手で、この手は全く見えていませんでした。

数手前に打った△5八角は△4七角成をするために打ったつもりだったので、△6七角成として3四の地点を補強するという考えが全くなかったです。

こういうところを見ると後手は攻めばかりに意識がいっていたのですが、どう見ても後手は戦力に乏しく攻め合いにならないので受けに回ってチャンスを待つしかなかったです。

ここらへんが目のつけどころが悪いということになるのですが、それが形勢に大きく差が出るようです。

△6七角成とする手は次に△3五歩とする手や△6六馬とする手があります。

このような馬ができて遠くから穴熊の守りを補強する形になると少し粘りが利く形になります。

△6七角成の瞬間は後手の桂香損ですが、馬の働きで後手も苦しいなりに対抗できそうです。

△6七角成に▲4六銀なら△6六馬▲同銀△同飛成▲2六桂△2五銀▲3六香△2六銀▲同歩△6九龍▲3八銀△6六角で、ソフトの評価値-121で互角。

この手順は▲4六銀と逃げる手でこれが自然にも見えます。

この場合は△6六馬から駒損を回復して▲2六桂には△2五銀と桂先の銀の形で受けるようです。

▲3六香は3四の地点に攻め駒を足す手ですが少し甘いようで、△2六銀~△6九龍が次の△2七桂を狙っていい勝負のようです。

△6七角成に▲2六桂なら△6六馬▲同銀△3五歩▲3四桂打△3六歩▲2二桂成△同金で、ソフトの評価値+213で互角。

この手順の▲2六桂は後で△3五歩と銀を取られますが、▲3四桂打と攻め合いに出る手で、相穴熊は少しでも相手玉を薄くした方がいいようです。

▲3四桂打にどう指すのかが気になりましたが、△3六歩と軽く歩を突いて攻め合いに出るのが興味深いです。

攻められても受け一方でなく、軽くジャブを放って相手に嫌な形にさせるのも大事なようです。

空間をあけない受け方も考えてみるのが参考になった1局でした。