少しいい局面から手を繋げる


上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で▲6五銀と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-424で後手有利。

角換わり腰掛銀▲4八金▲2九飛▲6六歩型の先後同桂から▲4五歩と仕掛けた形です。

この腰掛銀は当初によく指されたイメージですが、最近はほとんどこの形にならないです。

どちらかというと後手が避ける感じですが、本局に関しては成り行き上このような形になりました。

やや不本意なところはありましたが、たまたま数日前に同じような将棋の先手を持って指す機会があったので、今度は後手を持って指してみようということです。

先手を持って指しても大変だったので、逆を持ってもそんなに簡単ではないだろうという気持ちもありました。

先手の仕掛けは▲4五歩に△同歩として▲同銀とされると思っていましたが、▲同桂だったのでちょっと意外でした。

当初は▲4五同桂が多かったのですが、その後はほとんど▲4五同銀とするケースが多い印象だったのでその展開を覚悟していました。

▲4五同銀なら激しい展開になりそうですが、▲4五同桂だったので少し穏やかに進みました。

それ以後も先手も後手も同型に進みましたが、先手が2筋の歩を交換してきたのでその瞬間に△4五銀直として先手も▲6五銀直と進みました。

それが局面図なのですが、この局面は後手が何かありそうな気がしていました。

実戦は△2三歩▲2九飛△6五歩▲4五歩で、ソフトの評価値-183で互角。

この手順は後手がやや妥協した感じですが、本当は△2三歩とは打ちたくありませんでした。

先手の飛車が2四にいるのでどこかで△3三角の筋を使って有利にしたいという気持ちだったのですが、考えがまとまらずに△2三歩と打った感じです。

△2三歩に▲2九飛だったのですが、そこで△6五歩では△6五銀がありました。

△6五銀▲4五銀△6六桂で、ソフトの評価値-311で後手有利。

この形は先手と後手はほとんど似た形ですが、△6六桂と先着することで後手が少し指しやすいそうでした。

△6六桂に▲7七金なら△4七歩▲4九金△8八角▲2八飛△4八銀▲3八金△8六歩▲同歩△5九銀不成▲同玉△7七角成▲4九玉△8六飛で、ソフトの評価値-2220で後手勝勢。

この手順は▲7七金には△4七歩が激痛で、▲同金なら△3八角があります。

よって▲4九金としましたが、△8八角が何気に△7九銀▲5九玉△7七角成▲同桂△6八金で詰みのような手を狙っています。

▲2八飛はその受けですが△4八銀が継続手です。

△4八銀に▲同金なら△同歩成▲同飛△7七角成▲同玉△5八金で、ソフトの評価値-1484で後手優勢。

このような感じで、先手の受けがどこかでまずいと後手優勢になりやすいです。

なおソフトは△6六桂には▲4四桂で、ソフトの評価値-204で互角のようですが、この手順は全く浮かびませんでした。

また最初の局面図では△5六銀もありました。

△5六銀▲同銀△3三角で、ソフトの評価値-523で後手有利。

この手順は銀交換をしてから△3三角と打つ手で、一応先手の飛車先の歩の交換を咎めています。

自分の感覚としてはこのような手の流れで指したかったのですが、△3三角に▲2九飛のような手を気にしていました。

▲2九飛に△9九角成なら▲7七桂△8九銀▲7九金で明快でないと思っていました。

しかし▲2九飛には△2八歩があったようで、▲同飛には△3九銀があります。

よって△2八歩には▲3九飛としますが、△8六歩▲同歩△9九角成▲7七桂△8九銀▲7九金△8六飛で、ソフトの評価値-604で後手有利。

この手順は△2八歩に▲3九飛とさせるのが大きく、先手の飛車が2筋にいる状態で後手は△8六飛とするのは▲2一飛成が生じます。

△2八歩▲3九飛を入れることで、数手後に△8六飛と飛車を活用できるのが大きいです。

少しいい局面から手を繋げるのが参考になった1局でした。