上図は、後手横歩取りからの進展で△7二金とした局面。ソフトの評価値+173で互角。
久しぶりに先手をもっての対横歩取りの将棋になりました。
最近は比較的ゆっくりとした駒組みの将棋が多かったので、横歩取り系の将棋になるとやはり勝手が違いました。
大駒が飛び交う形なのでちょっとしたミスが形勢を大きく損ねることがあり、受け損ないは特に禁物です。
そのような意味でつい安全に指そうとすると、序盤から消極的な手を選択して気がついたら指しにくくなっていたというケースがあります。
また最近は序盤は比較的持ち時間のある将棋が多かったため、早指しの将棋に対応できませんでした。
戦型の違いの対応と持ち時間の違いの対応が全くできなかったのが本局の反省材料です。
実戦は▲3五飛△7四飛▲8五飛△8二銀▲2八歩で、ソフトの評価値-68で互角。

対局中は2八の地点が開いているといつでも角交換から狙われやすいと思って手堅く指したつもりでしたが、この展開はいまひとつだったようです。
あまり先手でこのような指し方は見たことがないなと思っていましたが、やはり評価値はだいぶ下がったようです。
これでも互角の範囲なので勝敗にはほとんど関係ありませんが、先手の序盤で評価値を落とすというのがよくないです。
中盤の終わりから最終盤は、初めて見るような局面がほとんどになり時間もないので指運みたいなところもありますが、序盤はある程度の形は決まっているところがあるので、ここで先手の利を失うのが痛いです。
序盤は先手の利を活かして最低プラスの互角から指しやすい局面にするのが理想だと思っています、
▲3五飛と引いたのは、角交換をしてから将来△5五角のような手を消すのと、飛車にひもをつける形にしたのですが、あまり手の価値がなかったようです。
この戦型で注意なのが、飛車が横に使ったりして飛成を目指すという単純な手は相手に受けられやすいのと、飛車の往復では金駒や他の駒を動かしていないので手損になりやすいです。
本局の▲3五飛~▲8五飛のような手がまずかったです。
また横歩取りの▲2八歩は▲3八銀型だとたまに見られるような指し方ですが、本局の形では▲3九銀型なので自分から打つ必要はなかったです。
このような何気ないところで少しずつ悪くしていたようです。
▲3五飛では▲3七桂がありました。ソフトの評価値+148で互角。

この局面では▲3七桂が形だったようです。
全く自然な手ですが、△7七角成▲同桂に△5五角の対応が一瞬見えませんでした。
今見れば▲2二歩△同角▲6八銀で何もないのですが、こういうところの反応が悪すぎです。
▲3七桂に△6二銀なら▲2二歩△同銀▲2五桂で、ソフトの評価値+465で先手有利。
この手順は△6二銀には▲2二歩~▲2五桂があり、これも以前覚えたつもりだったのですが、また時間がたつと忘れていたようです。
▲3七桂に△7五飛なら▲3八銀△6二銀▲8四飛△8三歩▲8七飛△7七角成▲同桂△3三桂▲8四歩△同歩▲同飛△8三歩▲2四飛で、ソフトの評価値+257で互角。
この手順は△7五飛として▲2五桂を防いだ手に▲3八銀が▲3七桂とセットのような手です。
ソフトは▲8四飛として△8三歩を相手に歩を使わせることで、▲8七飛とするようです。
▲8七飛の形は一時的にあまりいい形ではありませんが、いつでも▲8四歩と合わせてそのときの相手の陣形で引くか横に使うかができるのが特徴のようです。
先手は▲3七桂▲3八銀型の場合は、後手が角を持てば△2八角のような手がありますので、先手は2筋に飛車を戻すのが自然なようです。
ここら辺は調べてみましたが、自分も感覚がだいぶずれていたので少し実戦不足だったようです。
序盤の何気ないところで注意するのが参考になった1局でした。