三間飛車の位取りに銀を早く進出する


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+111で互角。

後手の三間飛車に先手が▲9八香から穴熊を目指したのですが、後手の△5四銀に▲6六歩と突いて以下数手後に△3五歩としてきました。

序盤で▲2五歩と突いた形で▲9八香と穴熊を目指すのは少し危険だったようで、▲7八銀と美濃囲いにするのが無難だったかもしれません。

結果的に穴熊に組めず▲9八香型の美濃囲いになったので、▲9八香は1手パスのような形になりました。

先手が穴熊にこだわるなら△5四銀には▲6六歩で受けるのでなく、▲6六銀で受けてから穴熊を目指すというのはあったかもしれません。

5七の銀を▲6六銀と左で使うなら穴熊で、▲4六銀と右で使うなら左美濃というイメージです。

ただし、▲9八香型の左美濃でもそこまで評価値は下がってなかったのが意外でした。

実戦は次の手が甘かったために評価値が後手に振れたようです。

実戦は▲6七金△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△3四飛▲4六銀で、ソフトの評価値-99で互角。

この手順は▲6七金と高美濃にして後手が3筋の歩を交換して▲3七歩△3四飛に▲4六銀としました。

対局中はこれは自然な流れだと思っていましたが、どうも先手は右側が1手駒組みが遅れているようです。

▲4六銀に△3三桂なら▲6八角△4五桂▲3五銀△3一飛▲2四歩△同歩▲3六歩で、ソフトの評価値+261で互角。

この手順は後手が2一の桂馬の活用を図るならこのような形になるのですが、先手は▲3五銀~▲3六歩と銀を支える形で、後手は4五の桂馬が取られやすい形なので先手まずまずです。

ただし、▲4六銀には△4五歩がありました

△4五歩に▲5七銀なら△3三桂で、ソフトの評価値-156で互角。

この手順は▲5七銀と引くのは手損で、しかも△3三桂と桂馬が使えて石田流に組めるので後手まずまずです。

△4五歩に▲5五銀なら△同銀▲同歩△4六歩▲同歩△3六歩▲同歩△同飛▲3七銀△3四飛▲3六歩△4七銀で、ソフトの評価値-138で互角。

この手順は▲5五銀から銀交換になりますが、後手は△4六歩~△3六歩と捌くのが軽い手で、先手は受け方に苦労します。

結局▲4六銀と出るのが1手遅れているので△4五歩と突かれて先手が指しづらいようです。

▲6七金では▲4六銀がありました。ソフトの評価値+105で互角。

この手順は▲6七金を後回しにして先に▲4六銀とする手です。

色々な棋譜を見ていると確かに高美濃を保留して▲4六銀とか△6四銀という手をたままに見ます。

▲4六銀は後手の△3四飛△3三桂型をさせないようにけん制する手のようです。

▲4六銀に△3四飛なら▲6八角△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△3一飛▲3五銀で、ソフトの評価値+194で互角。

▲4六銀に△3六歩なら▲同歩△同飛▲3七歩△3一飛▲6八角△4五歩▲3五銀で、ソフトの評価値+66で互角。

どちらの手順も先手は▲4六銀~▲6八角として▲3五銀と銀を進出させる指し方のようです。

銀を5段目に進出させて右側を手厚い構えにするようです。

▲4六銀に△4五歩なら▲5五歩△4六歩▲5四歩△4七歩成▲同金△4二飛▲4六歩△5四歩▲2四歩△4三飛▲3二銀で、ソフトの評価値+105で互角。

この手順は△4五歩には▲5五歩の突き違いでの銀交換になります。

通常の形から崩れての力戦型になりそうで、お互いの理想を外すよう手になると全く思ってもいないような局面になる典型的な例のようです。

このあたりはもう少し調べた方がいいのかもしれませんが、大筋の狙い筋が理解できたので一応納得です。

対三間飛車の位取りに銀を早く進出するのが参考になった1局でした。