細い攻めで相手玉を寄せる

上図は、角換わり▲3七桂からの急戦形で△1二玉と角を取った局面。ソフトの評価値+1429で先手優勢。

駒割りは角桂と銀の交換で先手が駒損ですが、この局面は先手優勢だったようです。

対局中は少し面白くなったかと思っていましたが、そこまで差が開いているのは気がつきませんでした。

先手が攻めているとはいえ一息ついたら後手に立ち直られそうで、攻めを継続しなけばいけません。

先手は攻め駒が少なくしかも歩切れなのでうまく攻めたいです。

実戦は▲1四飛だったのですが、これが珍しくソフトの推奨手と一致しました。

自分の場合はこのような優勢な局面からでもやり損なうのが多いのですが、たまたまこの日は手が見えていたようです。

▲1四飛に対して後手も受け方がいくつかあります。

▲1四飛に△2二玉なら▲3三歩成△同金▲2五桂△5五角▲5六香△1一香▲同飛成△同玉▲5五香で、ソフトの評価値+3292で先手勝勢。

この手順は△2二玉なら▲3三歩成~▲2五桂が自然な攻めのようです。

ただし、△5五角に▲5六香は全く浮かびませんでしたが、直接玉の回りの金駒を攻めるのでなく角を攻めるというのが興味深いです。

玉の回りだけの攻めでは攻めが細いということかもしれません。

▲1四飛に△2一玉なら▲3三歩成△同金▲3四香△3二金▲4四桂△3三桂▲1一飛成△同玉▲3二桂成△1二玉▲1四金で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△2一玉には▲3三歩成~▲3四香がいいようです。

後手も△3二金から粘りますが、▲4四桂~▲1一飛成が決め手になります。

飛車を切るのは決断がいりますが、自玉は安全なので大丈夫のようです。

最後の▲1四金はあまり見ない寄せ方ですが、▲2二銀でも寄せきれそうです。

実戦は▲1四飛△1三歩▲3三歩成で、ソフトの評価値+2760で先手勝勢。

この手順は△1三歩の受けには▲3三歩成がありますが、これで攻め切れるかどうかが気になります。

▲3三歩成△1四歩なら▲3二と△4四角▲2五桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は比較的分かりやすい寄せ形です。

▲3三歩成△1四歩▲3二とに△1三玉なら▲3四金△1五歩▲2六桂△2二桂▲3三銀△2一香▲2二銀不成△同香▲1四香まで詰みです。

この手順は後手に意外と粘る手があり、△1五歩~△2二桂とされると先手も油断できません。

▲3三歩成△同金▲2五桂で、ソフトの評価値+2760で先手勝勢。

▲2五桂に△2一桂なら▲1三飛成△同桂▲3三桂成△2一香▲3二銀△2二飛▲3四歩△2五桂▲1四香△1三歩▲2二成△同玉▲3三金△1一玉▲2一銀成△同玉▲2二飛△3一玉▲3二飛成まで詰みです。

この手順は後手に△2二飛などと粘られると逆に先手も緊張するので、将棋は最後まで油断できません。

▲2五桂に△2二角なら▲3三桂成△同角▲3四飛△3一香▲3三飛成△同香▲4三角で、ソフトの評価値+3112で先手勝勢。

この手順も決して簡単ではなく、飛車を切る手は決断がいります。

▲4三角に△1四歩なら▲2一銀△1三玉▲1二金△2四玉▲2九香△1五玉▲2五角成まで詰みです。

この詰み筋も意外と浮かびづらいです。

▲2五桂に△2二玉なら▲3四香で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△2二玉には▲1三飛成とせずに▲3四香が興味深いです。

▲2五桂に△1四歩なら▲1三銀△2一玉▲3三桂成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△1四歩には▲1三銀~▲3三桂成が決め手です。

▲1三銀を決めずに▲3三桂成は△2一香でもつれますので要注意です。

これらの手順より正しく指せば後手玉を寄せきれそうですが、中には難しい手もあったのでやはり形勢がよくても終盤は難しいです。

細い攻めで相手玉を寄せるのが参考になった1局でした。