雁木に早めに仕掛ける

上図は、相居飛車で後手雁木からの進展で△6二銀とした局面。ソフトの評価値+130で互角。

相居飛車の後手番の戦型選択は結構難しく、先手の手に応じて角換わり腰掛銀や早繰銀や相掛かりや矢倉などで戦うと決めているといいのですが、後手が相居飛車でこの戦型を使って戦いたいとなると早めに角道を止めての雁木にするのが有力なようです。

そのような意味で相居飛車で戦うと後手の方は雁木に組むことが最近は多くなり、自分が先手番だとどうしても急戦形の駒組みを進めることが多いです。

▲3七銀までは組むのですが、そこから後手の駒組みで▲2六銀とか▲4六銀とか▲3五歩とか場合によっては▲4六歩のような手になりそうです。

自分の場合はこのあたりの相手の駒組みで、なかなか仕掛けることができずに評価値を下げて後手が指しやすくなっているケースが多いです。

今回はそのあたりの指し方を調べてみました。

先手は右側で仕掛ける形ですが、▲6八玉型のままだと8八の銀が浮くので▲7八玉型にすることが多いのですが、1手左側で使うと後手もその1手を有効な手を選択できることがあるのでこのあたりの指し手は難しいです。

実戦は△6二銀以下▲7八玉△4二角▲4六歩△3三桂▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△7四歩で、ソフトの評価値+221で互角。

この手順は▲7八玉と1手ためた手に△4二角と引いて角を少し遠ざける形にしてきました。

その場合は▲4六歩と突いて次に▲4五歩~▲1一角成を狙う筋を選択したのですが、これは悪くはなかったようです。

▲4六歩に後手は△3三桂と受けて、以下先手は2筋の歩を交換する筋で1歩を持ち駒にすることができました。

最後の△7四歩には▲3五歩と仕掛けて、△同歩なら▲2六銀△3六歩▲3八飛でソフトの評価値+377で先手有利のように、▲3五歩の突き捨てから仕掛けるというのが基本だったようです。

△3三桂とゆっくりした指し方だと、先手も▲7八玉として手がいきるようでまずまずだったようです。

▲7八玉はソフトの候補手に上がっていた自然な手で、これには△5三銀と中央を厚くして以下△6四銀~△6五銀などで先手の角頭を狙うのが有力だったようです。

できれば後手も△7四歩~△7五歩の筋で間に合えばいいのですが、先手に仕掛けが早いとその手が回らなくなってくる可能性もあります。

なおソフトは▲7八玉では▲3五歩を推奨していました。

▲3五歩△同歩▲4六銀で、ソフトの評価値+120で互角。

この手順は▲6八玉型で▲3五歩~▲4六銀とする形で、後手の6二の銀が少し立ち遅れているので、先手は角頭を狙われる形にはなりません。

ただし、後手から△4五歩と決戦にくる手があり、先手も受け方を間違えると不利になりますので慎重になります

▲4六銀以下△4五歩▲3五銀△7七角成▲同桂△6四歩▲3七歩△3六歩▲4六歩で、ソフトの評価値+154で互角。

この手順は△4五歩として角交換を狙う手です。

後手は銀に狙われやすい角を捌くことで、受けやすくなります。

△4五歩に▲同銀もありますが▲3五銀として2筋~4筋にプレッシャーをかける形です。

後手は△7七角成とした手に▲同桂とするのがこの形特有の受け方です。

普通は▲7七同銀としますが、△8六歩~△8八歩にような手が気になります。

▲7七同桂で先手陣は受けやすくなりましたが、今度は△6四角と先手の飛車のコビンを狙うのがよくある筋です。

その場合は▲1八飛とすると飛車が使いにくくなるので▲3七歩としますが、そこで△3六歩がうるさいです。

△3六歩には▲4六歩と歩を使って後手の角道を止めるのがよくある手で、△同歩ならそこで▲2六飛として△3七歩成には▲同桂△4七歩成▲同金で耐えることができます。

自分はこのあたりの先手の指し方は、対局中に忘れて不自然な受け方がすることが多いので、覚えておきたいです。

雁木に早めに仕掛けるのが参考になった1局でした。