飛車が守っていても桂頭攻めをする


上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-461で後手有利。

対局中は▲3五歩と突かれて困ったなと思っていたのですが、この局面は先手は盤上に飛車がいるのに対して後手は持ち駒に飛車と角があるので敵陣に打ち込む形にもっていくチャンスでした。

次の▲3四歩を受けるにはどうすればいいかなどと考えて、指す手に迷って△2四歩としました。

実戦は△2四歩▲3八銀で、ソフトの評価値-15で互角。

この手順は▲3八銀とされただけで先手陣がかなりしっかりした形になりました。

これで後手は大駒を打ち込むスペースが少なくなったので、手をつくるのに少し悩みそうです。

後手としては▲3八銀とされる前に手を作りたかったです。

△2四歩では△3六歩がありました。

△3六歩▲同飛△2七角▲8六飛△3六歩で,ソフトの評価値-365で後手有利。

この手順は△3六歩と打つ手で、歩の裏側に歩を打つのはいい手になるのが多いです。

▲同飛に△2七角は筋ですが、4九の金には5八の玉のひもがついています。

また△2七角に▲8六飛すると次に▲8一飛成の筋も生じます。

▲8六飛の次の手が難しいと思っていましたが、そこで△3六歩がありました。

△3六歩で△8二歩などと受けると3六に打つ歩がなくなってしまいます。

▲8一飛成を受けずに△3六歩が少し難しいです。

先手としては3七にと金が残るのは危険なので△3六歩には▲4八金と辛抱します。

△3六歩以下▲4八金△7三桂▲3四歩△3七歩成▲同金△5四角成▲2三歩△同銀▲3三歩成△同金で、ソフトの評価値-629で後手有利。

この手順は▲4八金の受けに△7三桂と跳ねるのがうまいです。

桂馬を取られるのを防ぐには△7二銀と受ける手もありそうですが、▲8三歩とされると次に▲8二歩成~▲7二との攻めがうるさくなります。

△8一桂には▲3四歩と後手と同じように桂頭を狙うのが筋のようです。

△3七歩成~△5四角成は自然ですが、そこで▲2三歩が後手の形を崩す手筋です。

△同銀か△同金か迷いますが、△同金として▲3三歩成には△同銀とします。

2三の金が浮き駒になったので少し狙われやすい形ですが、後手は持ち駒に飛車があるのと△6五桂と銀取りに跳ねるような手もあるので後手が少し指しやすそうです。

本局のポイントは先手の飛車が桂頭を守っているのにも関わらずに△3六歩とする手で、▲同飛とさせることで△2七角の隙ができます。

▲8六飛には飛成を受けずに2度目の△3六歩を先に決めるのが急所だったようで、▲4八金とさせてから△7三桂と桂馬を逃げつつ将来△6五桂と攻めに活用できるようにするのがいい手順でした。

なお△2七角に▲2六飛とするのは△4九角成▲同玉△6九飛で、ソフトの評価値-649で後手有利。

この手順は先手の飛車が2筋に戻ると、△4九角成~△6九飛として以下△8九飛成があります。

これらの手順が実戦で指せるようになれば今よりさらに将棋が楽しく指せそうです。

飛車が守っていても桂頭攻めをするのが参考になった1局でした。