上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9一玉とした局面。ソフトの評価値-714で後手有利。
駒割りは角銀銀桂と飛車の交換なので先手が駒得ですが、終盤戦なので駒の損得はほとんどなくなっています。
後手の成駒の2枚が先手玉に迫っており、後手の持ち駒に飛車があるので後手が指せているようです。
▲5四角と打ったに手に8一の玉が△9一玉とした形です。
実戦は▲8四歩に変化手順で△5九飛で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

この手順の▲8四歩ですが詰めろではありません。
△8四同金とされても分からなかったのですが、△5九飛とされるとはっきり先手だめだったようです。
△5九飛は次に△6九飛成の詰めろですが、▲6八金としても△同と▲同玉△5八金▲6七玉△5七金▲7八玉△5八飛成▲6八桂△6七龍▲8九玉△9八成香▲7九玉△7七龍▲6九玉△6八金まで詰みです。
この手順は△5九飛が必至級の手で、▲6八金としても△同と~△5八金で寄りでした。
対局中は△5九飛が見えてなかったのもありますが、ここで先手は受けに手を戻すようではだめだという感覚がありました。
後手玉に詰めろがかからない形なので、苦しい将棋でも受けに回るべきでした。
▲8四歩では▲6八金がありました。ソフトの評価値-476で後手有利。

この手順は▲6八金と近くのと金に金を差し出す手です。
金を1枚渡す形ですが、5八にと金がいるままでは先手玉が危険すぎるので消去する手です。
自分はこのような形にとらわれないような受け方の手が全く見えておらず、最終盤は形や筋ではないケースが多いというのを忘れています。
苦しい将棋でもしぶとく受けに回っていると、ひょっとしたら相手も甘い手を指してくるかもしれないので、勝負という面ではこういうところでも諦めずに手を探すべきでした。
▲6八金に△5九飛なら▲6七玉△6八と▲同銀△3九飛成▲6五歩で、ソフトの評価値-96で互角。
この手順は後手に金と銀を取られて駒損を回復され先手だめなようでも、▲6五歩と突くと中段玉になる形で寄せが見えにくくなります。
苦しい将棋は上部に逃げることで複雑な形になりやすくなります。
▲6八金に△4八歩成なら▲同銀△8七成香▲6七玉△4八と▲6五歩△7七成香▲同玉で、ソフトの評価値-745で後手有利。
この手順は△4八歩成と攻め駒を増やす手で、先手は▲同銀としますがそこで△8七成香と決めにきます。
先手は▲6七玉としてやはり▲6五歩~▲6六玉の形を目指す指し方のようで、後手有利のようですがまだ大変です。
▲6八金に△8七成香なら▲同玉△7九飛で、ソフトの評価値-1056で後手優勢。
この手順は△8七成香と捨て駒で攻めるのが鋭く、▲同玉なら△7九飛で先手玉は受けなしになります。
△7九飛に▲7八金でも▲5八金でも△9七香成とすれば寄り筋です。
△7九飛に▲8八銀としても△3九飛成▲5八金△6九龍で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
▲6八金に△8七成香なら▲6七玉△4八歩成▲同銀△同と▲6五歩で、ソフトの評価値-604で後手有利。
これらの手順を見ると▲6五歩と突いた形はまだ紛れる要素が多く、先手玉を寄せるにはまだ手数がかかりそうです。
本局は淡泊な指し手になりましたが、今後はもう少し粘れるようにしたいです。
形にとらわれずに粘ってみるのが参考になった1局でした。