上図は、横歩取り青野流からの進展で△6二銀と上がった局面。ソフトの評価値+36で互角。
最近の青野流は激しい変化よりもやや落ち着いた形になりやすいようで、後手がやや持久戦模様に指すとこのような形になりやすいです。
後手は横歩取り中原囲いでやや旧式の構えですが、先手も方針の立て方が難しいです。
このような形は棋譜で見ることはあっても実際の対局ではほとんどありません。
お互いに居飛車との棋風で先手が横歩を取らないとこの戦型にはならない上に、後手も横歩を取られた後の選択肢が多くその中の1つになります。
対局時はやや不慣れな戦型になったと思いましたが、横歩を取る以上は選択肢は後手にあります。
横歩を取らなかったらこの戦型にはなりませんが、いかにも気合が悪いという感じでこのあたりは感覚がやや古いのかもしれません。
指し慣れていない知らない戦型に誘導されるリスクより、色々な戦型を指すことで新しい感覚が身につくことが後々よかったと思うことが多いので横歩は取るようにしています。
実戦は▲1五歩△8八角成▲同銀△3三銀▲3五飛△2八角で、ソフトの評価値-98で互角。

この▲1五歩は将来1筋の攻めを見越した手ですが、やや甘かったようです。
後手は角交換をして△3三銀~△2八角としてきました。
この形も部分的にはありそうで以下▲1八香△1九角成▲2七角で、ソフトの評価値-347で後手有利。
この手順は自分で考えたというよりこのような手の流れがあったなということで、ただ形だけで指した感じです。
2七の角が働きづらいのと後手の馬が簡単には取れないから実戦的にはすでに先手が指しにくいようです。
先手は▲3九金~▲2九金とすれば角と金の交換になりますが、後手は早めに△2八馬と引く手や△4四銀▲2五飛△3三桂▲2六飛△4五桂のような手もありそうで、やや先手が守勢に回ったようです。
やはり△2八角~△1九角成は事前に受けた方が手堅かったようです。
▲1五歩では▲8七歩がありました。
▲8七歩△8二飛▲2九歩△1四歩▲3五飛△7四歩▲1五歩△同歩▲1三歩で、ソフトの評価値+55で互角。

この手順の▲8七歩~▲2九歩ですが、この組み合わせは全く浮かびませんでした。
この戦型は持ち駒の歩が大事という感覚があって、持ち駒の歩を2枚も使うのは少しもったいないという先入観があります。
▲8七歩に△7六飛なら▲3三角成△同桂▲8五飛△8八歩▲7七桂△8九歩成▲6八銀で、ソフトの評価値+396で先手有利。
この手順は後手のと金より先手の飛車成りを狙う方が価値が高いようです。
よって▲8七歩△8二飛に▲2九歩を打ちましたが、これで△2八角を防いでいます。
▲2九歩は知らないと指せないような手です。
以下後手は△1四歩~△7四歩としましたが、次の▲1五歩△同歩▲1三歩は全く気がつきませんでした。
先手が動くとしたらどこから動くのかと思っていましたが1筋からでした。
確かに後手の駒組みをみると中央は金駒が集結しているので、どちらかというと1筋が手薄です。
先手は飛車と角と桂馬と香車と歩を使った攻めになり、銀などの金駒がいないのでやや軽い攻めになります。
▲1三歩以下△2三金▲3三角成△同桂▲1五飛△1四歩▲1六飛で、ソフトの評価値+148で互角。
この手順の△2三金はやや形が乱れる手ですが、部分的にはある形です。
この場合は▲3三角成~▲1五飛で歩を取り返していい勝負です。
ただし実戦感覚では2二の歩と2九の歩があまり見慣れない形なので、お互いに2歩を打ちそうな形です。
▲1三歩以下△7三桂▲7五歩△3四歩▲1五飛△同角▲同香△8四飛▲1二歩成△3三桂▲3五歩で、ソフトの評価値+316で先手有利。
この手順の△7三桂は1筋を手抜きする手で少し浮かびにくいのですが、次の▲7五歩も浮かびませんでした。
この戦型では▲7五歩のような手もあるので、手が広いです。
この展開は飛車と角の交換でもと金ができて先手が少し指せているようです。
狙いをもって指すのが参考になった1局でした。

















