上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲6八銀と上がった局面。ソフトの評価値-48で互角。
横歩取り△8四飛型はよく指すのですが、このようなやや局面が落ち着いた形になってからの指し手の方針で毎回悩むことが多いです。
悩むことが多いというのはどのように指していいか分からないということですが、狙い筋をあまり知らないこともあり飛車を横に回して手損をしているケースが多いです。
本局もそんな感じでした。
実戦は△2四飛▲9五歩△同歩▲8六飛△8三歩▲9三歩で、ソフトの評価値-113で互角。

この手順の△2四飛ですが、特別な狙いがありません。
先手からの▲8五歩△2四飛▲8六飛△8三歩のような展開を消したつもりですが、これもどちらが得をしているかがよく分かっていませんでした。
△2四飛とすると▲8六飛△8三歩と受ける形になり、後手の持ち駒の歩が1枚になるのでやはり面白くなかったようです。
先手は▲8六飛の前に9筋を突き捨てて▲8六飛としてきました。
対局中は具体的な狙いが分からなかったのですが、▲9三歩というのが少し嫌な手です。
後手も4段目に飛車がいるので簡単にはつぶれないとは思っていましたが、このような端攻めは毎回受け方に悩みます。
実戦は△9三同桂▲8四歩△同歩▲9五香だったのですが、そこから変化手順で△9四歩▲同香△8五歩▲9六飛△9五歩▲同飛△8三金で、ソフトの評価値-457で後手有利。
この手順の△9三同桂は部分的にはあまりいい形ではありません。
先手は▲8四歩△同歩▲9五香でこの筋をうっかりしていたのですが、△9四歩~△8五歩のような受けがありました。
歩を使った受け方ですが、△9四歩は先手からの▲9四歩を消した手です。
△8五歩に▲同桂なら△9四飛がありますので▲9六飛としますが、△9五歩▲同飛△8三金が気がつきにくい受け方でした。
以下▲9三香成なら△同香▲8五飛△8四香のような受け方です。
ただし、ソフトは△9三同桂はあまりいい手としていないようで、△9三同桂には▲3六歩で、ソフトの評価値+109で互角。
このように△9三同桂には▲3六歩のような手渡しみたいな手はなかなか見えません。
△9三同桂の悪い形で持久戦すればいいという考えかもしれません。
ソフトは▲9三歩には△同香を推奨していました。
▲9三歩に△同香に▲9二歩なら△9六歩▲9一歩成△9七歩成▲同香△同香成▲同角△9四飛▲9五歩△9一飛で、ソフトの評価値-218で互角。
このような飛車を振り回して受けに使うというのがなかなか見えません。
このような受け方が見えると指し手の幅も広がるのですが、▲9二歩で後手が悪いとあきらめるようではあまりセンスがなかったです。
また最初の局面図では△2四飛で△9三桂がありました。ソフトの評価値-48で互角。

この△9三桂ですが、△7四歩~△7三桂という形にするには手数がかかりすぎますので△9三桂はかなり効率がいい駒の活用でした。
このような手が全く見えていないので、やはりこの戦型をあまり指しこなせていないようです。
一目筋という手ですが、横歩取りは飛車と角と桂馬の飛び道具が主役になりやすいのでこのような局面で直ぐに浮かぶような感覚が必要だったようです。
△9三桂以下▲8七歩△8五桂▲8六飛△7七桂成▲同角△同角成▲同銀△8六飛▲同歩△8九飛で、ソフトの評価値-316で後手有利。
この手順は▲8七歩に△8五桂から捌く手で、先手も強気に応戦すると飛車と角と桂馬がすべて交換することになりそうです。
このようなところもひるんだらいけないようで、飛車交換をして△8九飛と打つ感覚のようです。
△8九飛以下もまだ大変ですが、指し手が前に進んでいるので実戦よりはるかによかったです。
端に桂馬をはねて活用するのが参考になった1局でした。