上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲4六角と打った局面。ソフトの評価値-206で互角。
△4五桂と跳ねた手に▲4六角と打った形です。
対局中は△4五桂と跳ねた手が次に△5七桂成を狙ってだいぶ後手がよくなったと思っていたのですが、評価値が互角だったのは意外でした。
△4五桂には▲4六角もソフトの候補手の1つだったのですが、▲6八金をソフトは推奨していました。
ただし人間の感覚では▲6八金はやや浮かびづらく、▲4六角はそんなに違和感はないです。
このあたりは後手が攻める形になったからといって、評価値が後手に傾くということではないようで、自分はこの局面を過大評価していたようです。
実戦は▲4六角以下△6五桂▲6六銀だったのですが、以下変化手順で△5七桂右成▲同銀△同桂成▲同角△5五角で、ソフトの評価値+22で互角。

この手順は△6五桂と持ち駒の桂馬を攻めに参加させて5七の地点を狙う手です。
▲6六銀に△5七桂右成から殺到する手ですが、▲5七同角に△5五角がやや打ちづらいです。
銀と桂桂の交換で後手は駒得になったわけではないので、攻めの手が休まると相手に立ち直られます
そのような意味でやや忙しいのですが、△5五角でどうかという形です。
△5五角以下▲6六角△同角▲同歩△7七歩▲同金△7六歩▲同金△5六銀▲5九桂△6七歩▲4六角で、ソフトの評価値+202で互角。
この手順は△5五角には強く▲6六角とする手があり、うまくいけば後手は攻めが繋がりそうなのですが歩を使える場所が7筋に限られており、先手も受けに専念すればいい勝負のようです。
ただし、後手が忙しいことには変わりはないのでもう少し力をためた手が必要なようです。
△6五桂では△3三角がありました。ソフトの評価値-132で互角。

この△3三角は自陣角ですが、このような手がなかなか見えづらいです。
普通は大駒は敵陣に打つのがいいことが多いのですが、後手陣に大駒を打つスペースは今はありません。
自陣に角を打って角のラインで相手の龍を狙うというのが筋なようです。
自陣に角を打って攻めがうまくいかないと遊び駒になってしまう可能性もあるので、ある程度の見通しがないと指せません。
△3三角に▲7六歩なら△6五桂▲6六銀△5七桂左成で、ソフトの評価値-849で後手優勢。
この手順はうまくいきすぎですが、△7六歩を受ける意味で▲7六歩とすると△6五桂が激痛で、▲6六銀には△5七桂左成で先手の駒損が大きくなります。
6六の銀がいなくなると△8八角成と龍が取れる筋になるので、先手は別の受け方を選択します。
△3三角に▲8九龍なら△6五桂▲6六銀△7六歩▲6九桂△7七歩成▲同桂△5七桂左成▲同銀△7七桂成で、ソフトの評価値-464で後手有利。
この手順は興味深いのですが、▲8九龍の先受けにも△6五桂と打ちます。
やはり△6五桂は急所の攻めのようですが、▲6六銀に△7六歩の垂らしが少し浮かびにくいです。
△7六歩に▲6九桂と数の攻めには数の受けで受かっているようですが、△7七歩成▲同桂△5七桂左成が鋭いです。
先手の6六の銀がいなくなれば△7七桂成ができるということですが、手がなさそうでも手を尽くせば筋のいい攻め方があるようです。
その前段として△3三角と攻め駒を足すのが大事なようです。
自陣角を打って攻め駒を足すのが参考になった1局でした。