横歩取り勇気流に対する指し方


上図は、先後逆で横歩取り勇気流からの進展で▲6八玉とした局面。ソフトの評価値+54で互角。

後手の横歩取りに対して先手が勇気流の▲6八玉としてきました。

対局で▲6八玉と上がられたのは久しぶりだったのですが、正直この手はノーマークでした。

本来であれば横歩取りを指すなら勇気流もある程度頭の中に入っていなくてはいけないのですが、今の自分にはそこまで準備するのはまず無理です。

よくある▲3六飛と引く形や青野流をイメージしていたので、▲6八玉と指されたときは手が止まってしまいました。

大会のまだ序盤の早い段階で次の手を考えるのに時間を使うのは誤算でしたが、手が広いので仕方ないです。

実戦は▲6八玉以下△2六歩▲3七桂で、ソフトの評価値+206で互角。

この手順の△2六歩ですが、▲6八玉型にこの手はあまり見たことがありません。

2七にと金を作っても先手玉が▲6八玉型なのでと金が遠いです。

▲5八玉型なら△2六歩はある手ですが、▲6八玉に△2六歩はさすがに後手が悪いだろうと思っていました。

悪いと思っても△2六歩を選択した理由は他の候補手がまとまらなかったのと、△2六歩以外の方針がさっぱり分からなかったので仕方なく指した感じです。

ほとんど指し慣れていない序盤の局面に誘導されたのは今後の知識としては勉強になりました。

▲6八玉型の特徴はそれ以外では7八の金にひもがついているので、後手が△7六飛と横歩を取ってもそんなに痛くはないということです。

玉の位置が少し違うだけで将棋の形が全く違ってくるのが将棋の難しいところです。

実戦は▲3七桂以下△8八角成▲同銀△4四角で、ソフトの評価値+385で先手有利。

この手順の△8八角成▲同銀△4四角も仕方なく指した感じで、▲4五桂と跳ねられると角取りになるのが嫌で先に角交換をしました。

▲8八同銀に△4四角は▲2二歩と▲7七角の受けや△2七歩成を狙った手ですが、△4四角ではっきり後手が悪くなったようです。

手の善悪より後手は方針が定まっていないのがよくないです。

△2六歩では△7六飛がありました。

△7六飛▲3七桂で、ソフトの評価値+34で互角。

後手が横歩取りを指すのは乱戦覚悟で指すので、やはりその意志で指し手を選択した方がよかったようです。

△7六飛と指すことで後手の飛車は相手の角に狙われにくい位置にきましたが、▲6八玉型に横歩を取った手がどの程度の効果があるかが気になります。

▲3七桂は▲3六歩からの形なので自然ですが、ここで後手の指し手が難しいです。

▲3七桂以下△7四飛▲同飛△同歩▲3三角成△同桂▲2一飛△5五角で、ソフトの評価値-403で後手有利。

自分の印象としてはこの形では△7四飛と引く手しか浮かびませんでした。

飛車交換になって相手の手番になるのは勇気がいりますが、この戦型を選択している以上はそれを承知のうえで進めることになります。

▲3三角成~▲2一飛は狙い筋ですが、この場合は△5五角で後手が少し指しやすいようです。

うまくいきすぎの例ですが、角交換を先にするとした方が少し隙ができやすい形になるので△5五角の両取りが生じました。

▲3七桂以下△7四飛▲同飛△同歩▲3八銀△2八飛▲2九歩△2六飛成▲2五飛△同龍▲同桂△8八角成▲同銀△3七歩▲2七銀△4五飛で、ソフトの評価値-563で後手有利。

この手順は飛車交換の後に▲3八銀ですが、△2八飛という手は全く浮かびませんでした。

先手の▲2九歩~▲2五飛は後手の龍を消す狙いですが、飛車交換と角交換の後に△3七歩が厳しいようです。

この手順もうまくいきすぎですが、やはりこの戦型は大駒の交換の後は歩を使える筋はないかを見た方がよさそうです。

横歩取り勇気流に対する指し方が参考になった1局でした。