受けのような飛車でも攻めに使う


上図は、後手横歩取り△8五飛からの進展で△2五歩と打った局面。ソフトの評価値-66で互角。

部分的な形で先手は▲1七桂がやや早すぎた形で、後手は△3三桂と跳ねているので先手は桂馬が使いづらいです。

▲1七桂のような手は▲3八銀としてから跳ねた方がよかったですが、先手は3七の地点が薄い形です。

▲1七桂と跳ねてから▲3三角成と先手から角交換したのですが、このあたりは指し手がちぐはぐでした。

1七の桂馬が全く働かない形になりました。

以下▲7七桂に△5五飛▲6八銀△2五歩と打ったのが局面図です。

急戦形は少し甘い手を指すと大きく形勢が傾くことがあるのですが、本局もここからそのような感じになりました。

実戦は△2五歩以下▲2九飛△7五歩で、ソフトの評価値-495で後手有利。

対局中はこの▲2九飛は冴えないなと思っていましたが、横に移動する手が全く見えていませんでした。

自分の将棋を色々と見ていると、飛車を横に使った将棋は疑問手だったことが多く飛車は下に引くのを推奨しているケースが多かったです。

△2五歩の瞬間にこのようなことが頭によぎり、どこかで▲2五桂と活用できることを期待する意味で▲2九飛としました。

飛車を下に引くか横に移動するかなどは局面が違えば指し手は全く変わってくるのですが、考えるというより下に引くのが先に浮かんだのでどうしょうもありません。

このあたりは局後にソフトで検討することのデメリットがでたようです。

▲2九飛と引いたことで△7五歩と桂頭を狙われる形になりました。

先手は桂頭を守るなら▲6六角ですが、△3五飛でも△4五飛でも後手が指せているようです。

手の流れとしては先手最悪だったです。

▲2九飛では▲6六飛がありました。ソフトの評価値-157で互角。

この手順の▲6六飛ですが桂頭を守った手で、1七の桂馬との関連性はなくなっています。

そのような意味で指しにくいのですが、辛抱するところは辛抱すべきでした。

自分の将棋は、受け損なってどうしょうもない形になることが多いので、苦しくてもこのような手を指せるようにならないといけないようです。

先手の楽しみは▲8二角~▲9一角成と香車を補充する筋ですが、それまでに後手がどのように手を作っていくかが気になります。

▲6六飛以下△1四歩▲8二角△1五歩▲9一角成△1六歩▲6五香△2七角▲6三香成△同銀▲7三馬で、ソフトの評価値+311で先手有利。

この手順は後手は△1四歩から1筋の攻めですが、▲8二角~▲9一角成と香車を補充します。

その後にどこに香車を使うかが浮かばなかったのですが、▲6五香と6六の飛車の利きを活かす使い方でした。

△2七角と受けても▲6三香成△同銀▲7三馬で先手が少し指せているようです。

自分は▲6五香では▲5六香~▲5三香成~▲7三馬なのかと思っていたので、このあたりは手の見え方が違っていたようでした。

感覚的に▲6六飛は桂頭を受けた手にしか見えてなかったのですが、香車を取ってから▲6五香という使い方が鋭いです。

やはり将棋は読みを入れないといけないようです。

受けのような飛車でも攻めに使うのが参考になった1局でした。