上図は、先後逆で後手△3三桂型からの急戦の展開で▲8八同銀とした局面。ソフトの評価値-2140で後手勝勢。
相掛かり模様の展開から後手が早めに△3三桂と跳ねて、△2五歩~△3五歩と突っ張形からの進展です。
△3三桂と跳ねたのは▲2六飛型だったので△2五歩が飛車取りになるというイメージで、以下△3五歩としたのは乱戦を狙うためです。
作戦的にはあまり見ない形ですが、よくある相掛かりだと気がつかないうちに作戦負けからいいところがないことが多いので少し無理気味に駒組みをしました。
局面図は△8八角成▲同銀とした形で、うまくいけば何か後手に技がかかりそうな気がしていましたが、このような局面で正着が指せるかどうかで形勢が全く違ってきます。
ソフトはこの局面は後手勝勢になっていますが対局中は全く分かっていませんでした。
実戦は▲8八同銀以下△3五歩▲同飛△4四角で、ソフトの評価値-318で後手有利。

この手順は△3五歩▲同飛△4四角で部分的には両取りの形です。
対局中は△4四角には▲4五飛△8八角成▲9五角でどうかと思っていましたが、以下△8九馬▲8六角△7八馬で、ソフトの評価値-1214で後手優勢。
この手順の▲9五角はこの形だとよくある受け方ですが、△8九馬~△7八馬として後手が駒得になるのでこれは後手が指せていたようです。
ただし△4四角には▲7七角がありました。
▲7七角には△8八飛成~△3五角で後手が一時的に銀得になりますが以下▲4五歩で、ソフトの評価値+124で互角。
この手順はやや盲点だったのですが、先手陣に飛車の打ち込み場所がないので後手は意外と大変なようです。
短い時間の将棋は直感になることが多いので、このような手順は見えにくいです。
△3五歩では△5七桂成がありました。
△5七桂成▲同玉△6九角で、ソフトの評価値-2082で後手勝勢。

この手順は△5七桂成と捨ててから△6九角と両取りに打つ手です。
指摘されればこのような手が見えてないのかということになりますが、このあたりの手の見え方がいまひとつです。
次の1手の三択なら分かりそうな気がしますが、対局中に見えないといい将棋もものにできません。
ソフトで勝勢になっている将棋はうまく指したいのですが、残念ながら自分の棋力では簡単ではなさそうです。
△6九角以下▲3七飛△7八角成▲8七歩△8四飛▲7七角△5四飛▲5六桂△5五金▲4七金△5六金▲同金△6五桂▲4七玉△7七桂成で、ソフトの評価値-3724で後手勝勢。
この手順は▲3七飛と逃げた手には△7八角成で、金と桂馬の交換で後手駒得です。
以下先手は粘りますが、後手は△8四飛~△5四飛と直接先手玉の頭から狙うのが分かりやすいようです。
自分はつい8筋を突破する狙いでどうかなどと考えていましたが、このようなところも△8四飛~△5四飛と飛車を横に活用するのが筋のようです。
このような将棋は△5七桂成で決めるという形だったのですが、▲4八銀と上がっていない形で5七の地点がやや薄いということに気がつけば△5七桂成は見えていたかもしれません。
今後はこのような手が実戦で見えるようにしたいです。
桂馬を成り捨てて技をかけるのが参考になった1局でした。