最終盤の指し手の精度は大事


上図は、先後逆で横歩取りからの進展で▲4九香と打った局面。ソフトの評価値-5732で後手勝勢。

最近自分の将棋は最終盤で指し手の精度が悪くひっくり返されることが多いので、本局は最終盤に絞ってみました。

最終盤は時間がない状態で指すのがほとんどなので、直感になることが多いです。

このあたりをしっかりと読んで指せるようになればいいのですが、なかなか現状は難しいようです。

最終盤は盤面全体が初めて見る形がほとんどで、相手玉と自玉との兼ね合いもあるのでかなり難しいと思っています。

ここら辺を少しでも精度のいい指し手にしたいです。

実戦は△2八歩の詰めろに▲4九香と受けた形ですが、ここでは寄せの手筋がありました。

実戦は▲4九香以下△2九歩成▲同玉で、ソフトの評価値-1232で後手優勢。

この手順は何も考えてなく指すとこのようになるのですが、評価値が4000位下がるのはかなり悪い手で俗にいう味消しでした。

後手は桂馬を取っても先手玉がさっぱりした形で、またもう一勝負といった感じです。

最終盤で考える時間が少なくても、穴熊相手には張り付く手を考えるべきでした。

△2九歩成では△3九角がありました。ソフトの評価値-3655で後手勝勢。

△3九角は詰めろではありませんが、次に△4八角成▲同香△2九龍までの詰みを狙っています。

△3九角に▲6三角成なら△同金▲同飛成△2九歩成▲同玉△2八銀▲3八玉△2九角まで詰みです。

この手順は持ち駒に角が入れば先手玉が詰みというパターンです。

また△3九角に▲3八金なら△4九龍▲3九金△同龍で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は先手に角を渡すので、△3九同龍の形で王手飛車だけが気になるのですがそれがないので先手受けなしです。

実戦の△2九歩成以下の数手後に▲6三角成と銀を取った局面。ソフトの評価値-6470で後手勝勢。

この形は後手玉が少し危険な形になりましたが、この手が後手玉に詰めろかどうかを考える必要があったようです。

実戦は後手玉が危険と思って△6三同金としましたが、この手も甘かったようです。

ソフトはここから△2七歩成を推奨していました。

△2七歩成以下▲5三銀△3二玉▲3一飛成△同玉▲4一馬△2一玉▲2二歩△同玉▲2三金△2一玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は▲5三銀から後手玉に迫る手で、▲3一飛成~▲4一馬が際どい寄せになります。

先手の持ち駒は金と歩が数枚なので△2一玉と逃げると以下打ち歩詰めの形になり、後手玉は残っていたようです。

本来は短い時間でもこのような筋を考えるべきでした。

何も考えていないので△6三同金とすることになりました。

以下▲同飛成で、ソフトの評価値-3073で後手勝勢。

この局面も後手玉が詰めろかどうかを考えるべきでした。

実戦は▲6三同飛成に△5二銀打としたのですが、以下変化手順で▲5三銀△同銀▲6五桂で、ソフトの評価値-900で後手優勢。

この手順の△5二銀打も手堅いようでしたが、▲5三銀△同銀▲6五桂でかなりもつれています。

▲6五桂が何気に詰めろになっていて、△2七歩成なら▲5三桂成△3二玉▲4三成桂△2一玉▲3二銀△同金▲同成桂△同玉▲4三銀△2二玉▲5二龍△1三玉▲2三金△同玉▲3二龍△2四玉▲3四金△2五玉▲2三龍まで詰みです。

このような手順があるので、形勢が圧倒的によくても少し甘い手を最終盤で指すとひっくり返ります。

なおソフトは▲6三同飛成に△2七歩成を推奨しており、以下▲5三金△3二玉▲4三金△2一玉▲3二銀△同金▲同金△同玉▲4三金△2一玉▲3二銀△1二玉▲2三銀成△同玉▲3三金△2四玉▲2三金△2五玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は先手に金駒が足らなかったので後手玉は不詰みだったようです。

これらの最終盤の手を見ると、相手玉と自玉の見極めが大事なようです。

最終盤の指し手の精度は大事なのが参考になった1局でした。