意外と難しい詰まし方


上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲7七金と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-99985で後手勝勢。

この将棋は終始後手が苦しかったのですが、この局面は後手が逆転して先手玉に即詰みがあったようです。

ただし、実戦では先手玉が詰みそうな気もしましたが後手玉が詰まないと思って△7七同桂成としました。

実質的にはこれが敗着で、▲5二銀以下長手数ですが後手玉が詰みました。

最終盤の読み間違えは即勝敗に響くということですが、詰みがある局面では詰ませるようにならないと勝てる将棋も勝てなくなってきます。

そのあたりの終盤力は日ごろから詰将棋を解いて手が見えるようにはしていても、実戦の微妙な心理状態で踏み込みができてないようです。

今回はその反省で先手玉への即詰みを調べました。

先手玉には色々な詰まし方があったようです。

代表的な手が2つあります。

1つは▲7七金に△5七角です。

△5七角▲8八玉△7七桂成▲同玉△8七飛成▲同玉△8六歩▲同玉△8五歩で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

この手は△5七角と王手をする手で、6八に合駒をすれば△同角成としてその合駒が持ち駒になります。

先手は適当な合駒がありません。

△5七角に▲6八桂なら△同角成▲同玉△7七桂成▲同玉△6五桂以下詰みです。

△5七角に▲6八銀なら△同角成▲同玉△5七歩成▲7九玉△6八銀▲8九玉△8八金▲同玉△7七桂成▲8九玉△8八金まで詰みです。

△5七角に▲6八金なら△同角成▲同玉△5七歩成▲7九玉△8八金▲同玉△7七桂成▲同玉△6七と▲同玉△8七飛成▲7七桂△5七銀成▲6六玉△5六金まで詰みです。

これらの手順はどうやって△7七桂成が王手になるかをいうのを考えるような形です。

よって△5七角に▲8八玉としますが△7七桂成▲同玉△8七飛成がありました。

この迫り方は少し不安なところがありますが、5七に角がいるのが大きく△8六歩~△8五歩がありました。

△8五歩に▲同玉なら△7五金▲同歩△同角成まで詰みです。

この手順の△7五金に▲8四玉なら△9三金まで詰みです。

△8五歩に▲7七玉なら△8六銀以下並べ詰みです。

この手順が比較的分かりやすかったようですが、実戦で詰ましたかったです。

もう1つは▲7七金に△8九金です。

△8九金▲同玉△7七桂不成▲9八玉△8七飛成▲同玉△7八銀で、ソフトの評価値-99992で後手勝勢。

この△8九金は△7七桂不成が狙いの手ですが、この詰まし方は結構難易度が高いです。

7七の地点に桂馬が移動したときに王手になる意味ですが、よくある形ではないので読みが必要になります。

△8九金▲同玉△7七桂不成に▲8八玉なら△8九桂成で、ソフトの評価値-99993で後手勝勢。

△8九桂成に▲同玉なら△8七飛成以下詰みです。

△8九桂成に▲7八玉なら△7九金▲7七玉△8八角まで詰みです。

よって△7七桂不成▲9八玉とするのが一番難しいです。

▲9八玉に△8九角は▲9七玉で先手玉は詰みません。

▲9八玉には△8七飛成とするしかありませんが、▲同玉に△7八銀も難しいです

▲8七同玉には△6九角もありそうですが、▲7八桂で先手玉は詰みません。

△7八銀は先手玉を7七の桂馬に近づける攻めですが、これで攻めが足りているかが見えにくいです。

△7八銀に▲7七玉なら△8七金▲6六玉△7七角まで詰みです。

△7八銀に▲8六玉なら△7五角▲同歩△同銀▲7七玉△8七金▲6八玉△5七歩成まで詰みです。

△7八銀に▲同玉なら△6九角▲7七玉△8七金▲6六玉△5七銀不成まで詰みです。

これらの手順でやはり先手玉は詰んでいたようです。

最初の局面図から△5七角や△8九金は意外と分かりにくい筋があるので実戦で見つけるのはそれなりの棋力を要しますが、少しでもいいところに目がいくようにしたいです。

意外と難しい詰まし方が参考になった1局でした。