上図は、角換わりから後手棒銀の進展からの変化手順で△3九角と打った局面。ソフトの評価値-3288で後手勝勢。
先手玉はいかにも危ない形で後手が寄せきれるかどうかという形ですが、△3九角という手がありました。
このような手は、後手玉が受けなしで先手玉を詰まさなければ負けといったときに浮かぶような類の手ですが、詰み筋があるような局面ではできるだけどのような寄せがあったかを毎回確認しています。
実戦ではなかなか指せないような手順でも、それはあくまでも自分の棋力が追いついていないということなので、手の流れを理解したいというのがあります。
△3九角はただの角ですが、▲同金とすれば将来△5九龍と王手になる筋ができます。
△3九角以下▲同金△5六歩で、ソフトの評価値-99974で後手勝勢。

まず△3九角に▲同金としましたが、4八に合駒をするのは△5六歩から寄せにいって、どこかで△2八角成と飛車を取る手があります。
そのときに後手玉が詰まない形なら後手はこれでいいです。
飛車を取られるような展開は先手としては見込みがなさそうなので▲3九同金としますが、そこで△5六歩と打ちます。
△5六歩では△5九龍が最初に浮かびますが、これも△5六歩と同じような結果になりそうなので△5六歩を調べます。
この先手玉の寄せ方の1つのイメージとしては4三に歩があるので、▲5五玉のときに△4四金と王手をする形にもっていく感じです。
△4四金に▲6四玉とすると△5五角で詰みというイメージで、このときに6二の歩が入玉を防いでいます。
△4四金に先手玉は下段に下がりますが、後手は上から押していくという感じです。
その前提として△5六歩とします。
△5六歩に▲同玉でも▲4六玉でも△4五銀▲同玉△3三桂▲5五玉△4五金▲6六玉△5五角▲5七玉△5九龍▲5八金△5六金打まで詰みです。
この手順の△3三桂に▲4六玉なら△4五金▲3七玉△3九龍▲3八金△3六金▲同玉△4五角▲2六玉△3六金▲1七玉△2七金打▲同金△同金▲同飛△同角成▲同玉△2八飛▲1七玉△2五桂まで詰みです。
この手順は、数手前に△3九角と捨てたことで△3九龍と金を取った手が王手になりました。
なかなか鋭い寄せですが、自分もこれくらいの切れ味がほしいです。
△5六歩に▲6六玉なら△5五銀▲同玉△4四金で、ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順は△5六歩に▲6六玉なら△5五銀と銀を捨ててから△4四金と抑える手です。
△5五銀と銀を捨てるところでは△5七銀でも詰みですが、▲5六玉とした形が少し駒がごちゃついており分かりづらいので、今回は玉を引っ張り出す寄せ方で△5五銀を調べます。
△4四金と打つイメージの寄せなのでこちらの方が考えやすいです。
△4四金に▲6六玉なら△8八角▲5六玉△5五角成▲5七玉△5九龍▲5八金△5六金まで詰みです。
△4四金に▲5六玉なら△5五金打▲5七玉△5九龍▲5八金△6八角まで詰みです。
△4四金に▲4六玉なら△4五金打▲3七玉△3九龍▲3八金△3六金▲同玉△4五角▲2六玉△2八龍▲同金△3六飛▲2七玉△2六金▲1八玉△3八飛成まで詰みです。
やはりこれらの手順で先手玉は寄っているようです。
豊富な持ち駒の寄せ方が参考になった1局でした。