手数はかかるが並べ詰み


上図は、先後逆で横歩取り勇気流からの進展で▲6六歩と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

この将棋は終始後手が苦しかったのですが、何とか逆転したようで後もう少しという形になりました。

対局中はできたら即詰みにするのが分かりやすいと思っていましたが、詰ます自信がなかったので△5五桂と詰めろをかけました。

実戦は△5五桂以下▲5九桂だったのですが、以下変化手順で△4八龍▲7七玉△5七龍▲8六玉△7七銀▲9六玉△8六飛▲同銀△同銀成▲同玉△7七銀▲8七玉△8六金▲9八玉△6八龍▲7八桂△8七銀▲8九玉△7九龍▲同玉△7八銀直成まで詰みです。

自分は昔から盤上の大駒を移動させて王手をするというのがなぜか見えないケースが多く、このあたりは原因が分かっていません。

つい持ち駒を使いたがる傾向があるようで、後で駒が足らないということが多いです。

変化手順のようにすれば先手玉は詰んでいましたが、途中の△7七銀に▲7五玉は△6六龍まで詰みです。

このような△6六龍という手も数手前に頭の中で詰ますのがなかなか浮かばないようで、このあたりももう少し手が見えるようになりたいです。

短い時間で詰みを読み切れば時間内に指せそうですが、考えても詰みが発見できない場合はまた別の手を最初から考えないといけないので、このあたりの手の見え方や時間の使い方などが課題の1つです。

直感で詰みが発見できなければすぐに詰めろ級の手を考えればいいのですが、つい詰み筋から考えるのに時間を使いすぎているようです。

最初の局面図からの△5五桂では△7九龍がありました。

△7九龍▲同玉△7七飛▲7八飛で、ソフトの評価値-99986で後手勝勢。

厳密に言えば最初の局面図は後手玉に詰めろがかかっていないので、詰めろ級の手を繋げていけばいいのですが、相手の持ち駒に銀などを渡すと▲8三銀と打たれて急に後手玉が危なくなります。

そのときに後手玉が詰みかどうかなどが直ぐに分かっていればいいのですが、そこまで読みが回らないとつい相手玉を詰ましにいくというパターンです。

変化手順の△7九龍~△7七飛と上部を抑えるのが分かりやすかったようですが、▲7八飛にどうするかという形です。

▲7八飛の局面は後手玉に詰めろがかかっていないので△8七飛成でも全く問題ないのですが、詰ませるところは詰ましたいという感覚なので詰ましにいくことになります。

▲7八飛以下△同桂成▲同銀△5九飛▲6九桂△8九金で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順は5九飛▲6九桂に△8九金が少し難しいです。

△8九金に▲同玉なら△6九飛成▲同銀△8八歩▲同玉△8七金▲8九玉△8八銀まで詰みです。

よって△8九金には▲6八玉と逃げます。

△8九金▲6八玉△7八飛成▲同玉△5八飛成▲6八桂△6七銀▲8七玉△7六銀成▲同桂△8八龍▲9六玉△8六金まで詰みです。

このような手順は後手の持ち駒がたくさんあるのでだいたい詰むことが多いのですが、実際の対局では持ち駒が正確に確認できていない場合や、切れ負け将棋などの場合は時間がないので精度のいい手が指せないことが多いです。

少しでも終盤力を上げて詰みがある場合は詰ませるようにしたいです。

手数はかかるが並べ詰みが参考になった1局でした。