上図は、相居飛車からで後手雁木の進展で△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+198で互角。
銀交換して一息ついた形で、ここからどのように駒組みするかという局面です。
実戦は▲7八玉で、ソフトの評価値+147で互角。
この手順の▲7八玉ですが、8八の銀にひもをつける手で部分的には自然な手です。
ただし、この戦型で▲7八玉とするのはやや甘いという感じの評価値が多かったです。
その意味で本局は銀交換の後で少し遅めに▲7八玉としたのですが、これも評価値的にはやや甘かったようです。
▲7八玉は候補手の1つでしたが、推奨手ではありませんでした。
自分の理解としては8八の銀にあえてひもをつける必要はないような指し方をすればいいということで、例えばどこかで角交換で△7七角成としても▲同桂とすれば8八の銀が角で狙われるということはありません。
縦の飛車からの攻めは比較的受けやすい形なので、▲7八玉とする必要はあまりないということのようです。
▲7八玉では▲3七桂がありました。ソフトの評価値+204で互角。

この▲3七桂は攻めの桂馬を活用する手で、部分的には自然な手です。
ただし対局中は先手の桂馬を狙われそうな展開が嫌なので指せませんでした。
▲3七桂以下△3五銀▲2九飛△3六銀▲3八歩で、ソフトの評価値+117で互角。
自分はこのような展開を予想していて、▲3七桂と跳ねても桂馬が使いづらいのと飛車が抑え込まれる形なのであまりよくないと思っていました。
ソフトは▲3七桂△3五銀は全く別の読み筋でした。
▲3七桂以下△3五銀▲5六飛△4四銀上▲7八玉△5五銀▲4五桂△2二角▲5五角△同歩▲6六飛で、ソフトの評価値+682で先手有利。

この手順は△3五銀には▲5六飛と飛車を横に使う手でした。
自分は飛車を横に使っていい思いをしたことがあまりないので、全く浮かびませんでした。
特にこの戦型では相手の金駒が盛り上がっているので、わざわざ飛車を狭いところに移動させるという発想がありませんでした。
▲5六飛に△4四上上と銀を上げて大駒を圧迫させる指し方に▲7八玉も全く浮かびませんでした。
大駒が今にも取られそうな形なのに▲7八玉として玉を固めるというのも、すごい指し方です。
以下△5五銀とすれば▲4五桂を入れてから▲5五角~▲6六飛とする形です。
この▲4五桂というのが意外と価値の高い手のようで、2九の桂馬が4五桂と跳ねる形はそれなりに活用できているようです。
特に3筋の歩が切れているので将来▲3三歩と叩く筋があり、簡単に桂馬がただでは取られません。
角と銀の交換から▲6六飛とした形は次に▲6三飛成の狙いは単純ですが、これが意外と受けにくいということのようです。
▲6六飛に△5二玉なら▲6一銀△同玉▲6三飛成△6二銀▲5二銀△7一玉▲4三龍△同金▲6一金△7二玉▲6二金△同玉▲6三銀打△7一玉▲4三銀成で、ソフトの評価値+1575で先手優勢。
この手順は△5二玉には▲6一銀~▲6三飛成が鋭い手で、△6二銀で少し無理筋かと思っていましたが▲5二銀からの攻めが意外とうるさいようです。
▲6六飛に△6二玉なら▲5三銀△同金▲7一銀△同玉▲5三桂成△6二銀▲6三成桂△同銀▲同飛成△5二銀▲5四龍で、ソフトの評価値+661で先手優勢。
この手順は▲5三銀~▲7一銀~▲5三桂成が鋭いで、一時的に金駒1枚損する形ですが、△6二銀▲6三成桂として以下飛車が成る展開になれば先手が指せているようです。
なおこの手順の▲5三銀に△7二玉なら▲5二銀成として次に▲6一銀~▲6三飛成の狙いのようです。
やはり攻めが急所をつくと手が続くようです。
遊んでいる桂馬を活用するのが参考になった1局でした。