先を見越して自然な対応をする


上図は、相居飛車から後手雁木の進展で△7七角成と角交換をした局面。ソフトの評価値+356で先手有利。

後手の雁木に先手が早い仕掛けから銀交換になった後に角交換の形になりました。

対局中は急戦で指していたのでそのままの気持ちで▲7七同桂とした方がいいと思いました。

実戦は▲7七同桂だったのですが、以下△4四角▲3六飛に変化手順で△7四歩で、ソフトの評価値+232で互角。

この手順は▲7七同桂と取る手ですが、将来▲6五桂や▲8五桂など攻めに使えないかと思っていました。

持ち駒に角と銀があるので相手も大駒の打ち込みには気を使うと思っていたのですが、先手のデメリットとしては桂頭が狙われやすいです。

急戦調の展開になって桂馬が5段目まで進めば桂頭を狙われる展開にはなりませんが、ゆっくりした展開になると後手から△7四歩~△7五歩という筋で桂頭を狙われやすいです。

桂頭を防ぐには▲6六歩~▲6七金~▲6八金上という形になりそうですが、将来後手が1段目に飛車を打って持ち駒に銀があるといきなり△8九銀の詰めろになります。

また将来△7五歩▲同歩△7六歩とされると▲同金と取った形が金が4段目に浮いてあまりいい形ではありません。

銀冠に組めば桂頭は形よく守れそうですが、そうでなければ先手は桂頭に気を使うような展開になりそうです。

相居飛車の戦型で桂頭が狙われそうな形は指しこなすのに力がいりますので、▲7七同銀とする方が手堅かったようです。

▲7七同桂では▲7七同銀がありました。

▲7七同銀△4四角▲2八飛△7四歩▲6六歩△4二玉▲6八金上△1四歩▲9六歩△6四銀▲6七金右で、ソフトの評価値+442で先手有利。

この手順は▲7七同銀とすることで桂頭を狙われる展開にはなりません。

8八の壁銀を解消して▲7七銀から以下片矢倉に組む形です。

片矢倉は金駒が3段目に2枚いるので上部が手厚く、後手の攻めにも対抗できそうです。

▲6七金右の局面は先手有利になっていますが、理由としては先手は持ち駒の角に対して後手は盤上の角になってます。

後手の角が働くような展開になればいいのですが、それより先手の持ち駒の角の方が使い道が広いようです。

後手陣の駒組みにもよりますが、▲6一角や▲7一角や▲5一角や▲4一角など隙ができれば打ち込みがありそうです。

しかも持ち駒に銀があるので角と銀だけで手が作れそうなケースもありそうです。

そのような意味で、▲6七金右とした局面は先手の方が模様がいいということで作戦勝ちかと思われます。

駒がぶつかって激しい戦いになっていないので分かりにくいのですが、△7七角成のときに数手先がどのようになるかをイメージすれば強い人は▲7七同銀とすると思います。

このような何気ないところで、今後の方針を見極めて自然な手が指せるかが大事だったようです。

先を見越して自然な対応をするのが参考になった1局でした。