確実な手で寄せにいく

上図は、先後逆で後手△3三桂からの急戦形からの進展で▲8五飛とした局面。ソフトの評価値-3746で後手勝勢。

4五の飛車が▲8五飛としたところですが、後手がどのように寄せるかという局面です。

後手玉に即詰みはないので慌てて攻める必要はないのですが、終盤でうまくいけば詰みという場面が見えたときに自分の場合はつい王手で攻める悪い癖があるようです。

△3六桂▲3七玉△2六金▲4七玉△5八銀で詰みといった感じです。

このような手順が見えると先手玉に即詰みがあるように思えてしまいます。

それで詰ますのが難しそうでもつい王手で追っていくというバターンです。

実戦は△3六桂▲4七玉△8四歩▲同飛△5八銀▲3六玉で、ソフトの評価値-371で後手有利。

この手順は△3六桂に▲4七玉で即詰みはないと分かったのですが、▲3七玉で即詰みがあったから▲4七玉でも何か手があるだろうと思って結局考えがまとまらず、以下▲3六玉と桂馬まで取られてしまい振り出しに戻りました。

全く手に一貫性がなく何のために決めにいっているか分かりません。

即詰みが見えたら詰ましにいってもいいのですが、詰みがないときに追ったらだめという悪い癖がでています。

詰将棋を解く習慣があるのですが、つい終盤で詰ましにいこうという考えが先にたって確実な寄せというのが指せていないです。

自玉との兼ね合いで詰ましにいく必要がない場合は、もう少し確実な手を考えるべきでした。

早く勝ちたいとか考えずに指さないといけなかったようです。

実戦の△3六桂▲4七玉△8四歩で変化手順で△3五歩で、ソフトの評価値-1362で後手優勢。

△3六桂以下丁寧に指すなら△8四歩で△3五歩でした。

△3五歩は△5八銀▲3七玉△2六金までの詰めろになっています。

桂馬を取られないように△3五歩で支えるという意味です。

△3五歩に▲同飛でも△5八銀▲3六玉△2六金まで詰みです。

この手順は▲3五同飛とさせて3五の地点から玉を脱出するのを防いでいます。

このような歩を使って寄せの形にもっていくというのが終盤の手筋でありました。

△3五歩には▲8八飛として△5八銀からの詰めろを受ける手がありますが、△7七銀として大駒を取る形になればまだ指せていたようです。

なお△3六桂ではソフトは△3六銀を推奨していました。ソフトの評価値-3660で後手勝勢。

この△3六銀は△5八金や△4九金の詰めろです。

△3六銀に▲5八桂なら△5六桂▲4九玉△4七金▲5九飛△3八金▲同玉△4七金▲4九玉△3八歩で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△5六桂▲4九玉に△4七金とするのが確実なようです。

自分は△4七金では△6八桂成▲同角△同馬でどうかと思っていましたが、▲5九桂と打たれるともう少し手数がかかりそうです。

角が取れるのでこの手順もありそうですが、ソフトの候補手にも上がっていませんでした。

△3六銀に▲5九飛なら△7六馬▲8一飛成△3五桂▲5八桂△4七金▲4九玉△5八金▲同飛△6六桂▲5九金△5八桂成▲同金△4七桂成で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は▲5九飛の受けには△7六馬が少し見えづらく▲8一飛成でお手伝いかと思ったのですが、△3五桂と打つ手がありました。

飛車を5段目から移動させて△3五桂で寄せの形を築く手のようです。

やはりこれも上から押さえて確実に寄せるといった手で、飛車をどかすというのが浮かばないと指せない手です。

本局は反省点がかなりありましたが、今後に活かしたいです。

確実な手で寄せにいくのが参考になった1局でした。

別の詰まし方で詰ます

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で△4二同玉と取った変化手順で、ソフトの評価値+99981で先手勝勢。

ここでは▲6二飛と打って詰ます手をを以前投稿しました。https://shogiamateur.com/?p=66101&preview=true

今回は▲6二飛でなく▲4一飛と飛車を打つ手を調べました。

▲4一飛以下△3二玉なら▲2一飛成△同玉▲2三飛成△2二金▲3三桂△3一玉▲4一馬まで詰みです。

この手順は▲2一飛成~▲2三飛成で先手の駒不足かに見えますが、▲3三桂~▲4一馬の筋がありました。

また▲2三飛成に△3一玉なら▲6四馬△4一玉▲4三龍△5一玉▲4二龍△6一玉▲7二銀まで詰みです。

この手順は▲6四馬と王手で銀を取る手がありました。

▲4一飛以下△3三玉なら▲4五桂で、ソフトの評価値+99968で先手勝勢。

この手順の△3三玉に▲4五桂は難しい手です。

ぱっと見で詰んでいるのかよく分からないのですが、先手は大駒3枚がよく利いています。

▲4五桂に△3二玉なら▲2一飛成~▲2三飛成の筋で詰みです。

▲4五桂に△3四玉なら▲5二馬△4三歩▲同飛成で詰みです。

▲4五桂に△同金なら▲2三飛成△同玉▲4五馬で、ソフトの評価値+99972で先手勝勢。

この手順は▲2三飛成と捨ててから▲4五馬と金を補充する手がありました。

▲4五馬に△2四玉なら▲2一飛成まで詰みです。

▲4五馬に△3四銀なら▲4三飛成△2二玉▲2三金△同銀▲同馬△3一玉▲3二馬まで詰みです。

▲4五馬に△3四飛なら▲同馬△同玉▲4四飛△2五玉▲2一飛成△3六玉▲2七金まで詰みです。

▲4五馬に△3二玉なら▲3一金で、ソフトの評価値+99973で先手勝勢。

この手順の△3二玉の粘りには▲3一金と下から金を打つのが見えにくいです。

▲3一金に△2二玉なら▲2一金△3三玉▲2五桂△3二玉▲3一金△2二玉▲4二飛成まで詰みです。

この手順は▲2一金~▲2五桂と上部を抑える形になれば分かりやすいです。

▲3一金に△3三玉なら▲4四飛成△2二玉▲2一金で、ソフトの評価値+99982で先手勝勢。

▲2一金に△3二玉なら▲2四桂△2一玉▲5四馬△2二玉▲3二馬△1三玉▲3三龍まで詰みです。

この手順は▲2四桂~▲5四馬が分かれば詰み形です。

▲2一金に△同玉なら▲5四馬で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

この手順は▲2一馬~▲5四馬で王手をするのが意外と筋に入っているようで、龍と馬と桂馬と歩の攻めですがこれで足りているようです。

▲5四馬に△3二桂なら▲4一龍△1二玉▲3二龍△2二歩▲4五馬△1三玉▲2五桂△2四玉▲3四馬まで詰みです。

この手順は△3二桂と合駒をしたのですが▲4一龍と王手をする手が見えにくいです。

▲4一龍では▲2四龍や▲2二歩や▲3三桂や▲3二同馬のような手も見えますが、どれも詰まないようです。

▲4一龍に△3一銀と合駒をしても▲3二馬~▲2四桂~▲4三龍の詰み筋があります。

▲5四馬に△3一玉なら▲3三龍△4一玉▲3二龍△5一玉▲4三桂△6一玉▲7二馬まで詰みです。

▲5四馬に△2二玉なら▲4二龍△1三玉▲2五桂△2四玉▲3三龍△2五玉▲3五龍まで詰みです。

この手順は△1三玉の形になれば▲2五桂と打って以下▲3三龍の筋で詰みなのですが、先に▲3三龍として△2三歩に▲2五桂は△1二玉▲3二龍△2二金で後手玉は詰みませんのでうっかりしやすいです。

▲5四馬に△1二玉なら▲1四龍△2二玉▲2三歩△3三玉▲4四龍△2三玉▲2四歩△2二玉▲4二龍△1三玉▲3三龍△1四玉▲1五歩△2五玉▲3五龍まで詰みです。

▲5四馬に△4三歩なら▲同馬△3二桂▲2二歩△1二玉▲1四龍△1三銀▲2四桂△同桂▲2一馬まで詰みです。

この手順の▲2二歩に△同玉なら▲3三龍△1二玉▲3二龍△2二歩▲2四桂以下詰みです。

この手順の△3二桂で△3二角なら▲同馬△同玉▲5四角△2二玉▲4二龍△1三玉▲2五桂以下詰みです。

どれも難易度が高いですが詰んでいるようで、自分もこれくらいの終盤力を少しでも身につけたいです。

別の詰まし方で詰ますのが参考になった1局でした。

飛車を取る形にして寄せる

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で△4八銀不成と金を取った局面。ソフトの評価値+99975で先手勝勢。

対局中は仕掛けのあたりからだいぶ後手が苦しくかったのですが、△4八銀不成と金を取った手が先手玉に詰めろで逆転したかと思っていました。

しかしこの局面は後手玉に即詰みがあったようです。

大会の終盤は持ち時間がないのがほとんどなので、丁寧に読むということができません。

そのため相手玉への詰み逃しや、自玉が詰んでいたというケースが後から調べるとよくあります。

本局は自玉が詰んでいたというケースです。

実戦は△4八銀不成に▲8八玉だったのですが、▲5二銀がありました。

▲5二銀△同飛▲4二金△同飛▲同と△同玉▲6二飛△3三玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+99982で先手勝勢。

この手順の▲5二銀~▲4二金が見えていませんでした。

▲5二銀△同飛と飛車を近づけた形から▲4二金と打つのが飛車を取れる手段でした。

△4二同玉に▲6二飛とする手です。

▲6二飛と飛車を離して打つのが妙手です。

離して飛車を打つのは▲7二飛とか▲8二飛とかありそうですが、▲6二飛でないとだめなようです。

それは数手先に分かることになります。

離して飛車を打って△3三玉に▲2三飛成と飛車を捨てるのが豪快な手です。

▲2三飛成では▲4五桂のような手も見えますが△同金で詰まないようです。

▲2三飛成以下△同玉▲4一馬で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順の▲2三飛成~▲4一馬ですが、先手玉を詰ますならこの筋しかなさそうです。

実質大駒2枚の攻めで持ち駒は歩が3枚しかないので、これで本当に詰むのかが気になります。

この形をよく見ると、数手先に6二に飛車がいるので攻めが繋がるということに気がつきます。

▲4一馬に△3四玉なら▲6四飛成△4四歩▲2三銀△2四玉▲4四龍△1三玉▲1四龍まで詰みです。

この手順は△3四玉なら▲6四飛成と銀を補充しての王手がありました。

これが▲6二飛と打った意味だったようです。

6三の馬が移動して6二の飛車が6四の地点に利くということでうまくできています。

▲4一馬に△2四玉なら▲6四飛成△3四銀▲2五歩△1三玉▲5三龍で、ソフトの評価値+99988で先手勝勢。

この手順は△2四玉と逃げて▲6四飛成に△3四銀とするのが手数が長くなります。

△3四銀には▲2五歩と打つのが盲点で、△1三玉▲5三龍と合駒請求をします。

▲5三龍に△4三歩なら▲同龍△同銀▲2四銀△2二玉▲2三銀成まで詰みです。

▲5三龍に△3三角なら▲同龍△同桂▲3一馬△2二金▲2四銀△1二玉▲2一角△同金▲1三銀成まで詰みです。

この手順は△3三角なら▲同龍~▲3一馬が盲点で、馬を移動して王手というのが意外と見えにくいです。

△2二金は粘りの手ですが、▲2四銀~▲2一角の角の捨て駒が決め手で詰みです。

▲4一馬に△1三玉なら▲3一馬で、ソフトの評価値+99988で先手勝勢。

この手順も▲3一馬を馬を移動しての王手が見えづらいです。

▲3一馬に△2三玉なら▲3二飛成△2四玉▲3五龍△2三玉▲2四歩△1二玉▲3二龍まで詰みです。

この手順は▲3二飛成~▲3五龍として▲2四歩と打つのがうまいです。

▲3一馬に△2四玉なら▲6四飛成△3四金▲2五銀△2三玉▲3四龍△1二玉▲3二龍まで詰みです。

これらの手順より最初の局面図から即詰みでした。

なお▲6二飛と打つ手では▲4一飛でも長手数で詰んでいたようなので、また別の機会に調べてみます。

終盤力がこれくらいつけばいいのですが、全く及ばないので少しでも感覚を身につけたいです。

飛車を取る形にして寄せるのが参考になった1局でした。

最終盤の指し手の精度は大事

上図は、先後逆で横歩取りからの進展で▲4九香と打った局面。ソフトの評価値-5732で後手勝勢。

最近自分の将棋は最終盤で指し手の精度が悪くひっくり返されることが多いので、本局は最終盤に絞ってみました。

最終盤は時間がない状態で指すのがほとんどなので、直感になることが多いです。

このあたりをしっかりと読んで指せるようになればいいのですが、なかなか現状は難しいようです。

最終盤は盤面全体が初めて見る形がほとんどで、相手玉と自玉との兼ね合いもあるのでかなり難しいと思っています。

ここら辺を少しでも精度のいい指し手にしたいです。

実戦は△2八歩の詰めろに▲4九香と受けた形ですが、ここでは寄せの手筋がありました。

実戦は▲4九香以下△2九歩成▲同玉で、ソフトの評価値-1232で後手優勢。

この手順は何も考えてなく指すとこのようになるのですが、評価値が4000位下がるのはかなり悪い手で俗にいう味消しでした。

後手は桂馬を取っても先手玉がさっぱりした形で、またもう一勝負といった感じです。

最終盤で考える時間が少なくても、穴熊相手には張り付く手を考えるべきでした。

△2九歩成では△3九角がありました。ソフトの評価値-3655で後手勝勢。

△3九角は詰めろではありませんが、次に△4八角成▲同香△2九龍までの詰みを狙っています。

△3九角に▲6三角成なら△同金▲同飛成△2九歩成▲同玉△2八銀▲3八玉△2九角まで詰みです。

この手順は持ち駒に角が入れば先手玉が詰みというパターンです。

また△3九角に▲3八金なら△4九龍▲3九金△同龍で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は先手に角を渡すので、△3九同龍の形で王手飛車だけが気になるのですがそれがないので先手受けなしです。

実戦の△2九歩成以下の数手後に▲6三角成と銀を取った局面。ソフトの評価値-6470で後手勝勢。

この形は後手玉が少し危険な形になりましたが、この手が後手玉に詰めろかどうかを考える必要があったようです。

実戦は後手玉が危険と思って△6三同金としましたが、この手も甘かったようです。

ソフトはここから△2七歩成を推奨していました。

△2七歩成以下▲5三銀△3二玉▲3一飛成△同玉▲4一馬△2一玉▲2二歩△同玉▲2三金△2一玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は▲5三銀から後手玉に迫る手で、▲3一飛成~▲4一馬が際どい寄せになります。

先手の持ち駒は金と歩が数枚なので△2一玉と逃げると以下打ち歩詰めの形になり、後手玉は残っていたようです。

本来は短い時間でもこのような筋を考えるべきでした。

何も考えていないので△6三同金とすることになりました。

以下▲同飛成で、ソフトの評価値-3073で後手勝勢。

この局面も後手玉が詰めろかどうかを考えるべきでした。

実戦は▲6三同飛成に△5二銀打としたのですが、以下変化手順で▲5三銀△同銀▲6五桂で、ソフトの評価値-900で後手優勢。

この手順の△5二銀打も手堅いようでしたが、▲5三銀△同銀▲6五桂でかなりもつれています。

▲6五桂が何気に詰めろになっていて、△2七歩成なら▲5三桂成△3二玉▲4三成桂△2一玉▲3二銀△同金▲同成桂△同玉▲4三銀△2二玉▲5二龍△1三玉▲2三金△同玉▲3二龍△2四玉▲3四金△2五玉▲2三龍まで詰みです。

このような手順があるので、形勢が圧倒的によくても少し甘い手を最終盤で指すとひっくり返ります。

なおソフトは▲6三同飛成に△2七歩成を推奨しており、以下▲5三金△3二玉▲4三金△2一玉▲3二銀△同金▲同金△同玉▲4三金△2一玉▲3二銀△1二玉▲2三銀成△同玉▲3三金△2四玉▲2三金△2五玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は先手に金駒が足らなかったので後手玉は不詰みだったようです。

これらの最終盤の手を見ると、相手玉と自玉の見極めが大事なようです。

最終盤の指し手の精度は大事なのが参考になった1局でした。

少しでも局面を複雑にして手を作る

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲4五角と打った局面。ソフトの評価値+476で先手有利。

対局中は▲4五角とされて、▲2三角成の筋と▲6三角成△同金▲4三銀の両方の狙い筋で厳しい手を指されたなと思っていました。

2三の地点と6三の地点の両方を受けるなら△4一角しかないと思い。その手を指しました。

苦しいなりに今日は手が見えているなと思っていたのですが、そうでもなかったようです。

実戦は▲4五角以下△4一角▲5四歩で、ソフトの評価値+656で先手有利。

この手順は▲4五角に△4一角と角の攻めには角の受けですが、▲5四歩と歩を伸ばしてきました。

▲5四歩は4段目に歩を伸ばして6五の桂馬を活用する手で、次の▲5三歩成が受からないので筋がいい手を指されたなと思いました。

対局中はこの手も見えておらず、このあたりは相手の方の方が手が見えていた感じです。

ただし不思議なことに、ソフトは▲4五角でも▲5四歩でも▲8六歩と桂取りに打つ手を推奨していました。

筋がいいのと推奨手とはまた別の次元の話のようで、自分の棋力はソフトには全く追いついていない感じです。

自分も実戦の手順は嫌だけれども、どこかのタイミングで▲8六歩とされても桂損で相当きついと思っていたので、後手としては桂馬があるうちに何か手をひねり出す必要があったようです。

そのような意味で△4一角は受けすぎの手だったようです。

△4一角とすると攻め味がなくなるとうい意味です。

△4一角では△4七歩がありました。ソフトの評価値+478で先手有利。

この△4七歩ですが、受けてもきりがないので攻めに出たという手です。

攻めといっても歩を打っただけなので、どの程度の効果があるかが気になります。

△4七歩に▲同玉なら△6九角▲5七玉△3六歩で、ソフトの評価値+324で先手有利。

この手順は▲4七同玉なら△6九角と打ち▲5七玉に△3六歩と取り込んで、以前より局面が複雑化しているようです。

持ち駒の角を△6九角と打たれると先手陣も少し危険になるので、普通は▲4七同玉とはしにくいです。

△4七歩に▲同金なら△4六歩で、▲同金なら△5七歩▲同玉△5九角で、ソフトの評価値+368で先手有利。

この手順は△4七歩に▲同金なら△4六歩で、▲同金にさらに△5七歩と叩くのが鋭く、後手は相手の陣形の隙に角を打つイメージです。

△4七歩に▲同金なら△4六歩で、▲4八金なら△5七歩▲同金△2九角▲6六歩△3三桂で、ソフトの評価値+760で先手有利。

この手順は△4六歩に▲4八金と引きますが、4六に攻めの拠点が残りました。

以下△5七歩~△2九角として4六の歩を活かした攻め筋を考えるようです。

▲6六歩は△6五銀の受けですが、そこで△3三桂と跳ねて盤上の駒を使って少しでも複雑に局面をもっていこうとする指し方です。

たしかにこれらの手順をみると実戦の指し手よりはるかに複雑であやがあるようです。

後手は4筋と5筋に歩を使う筋と△3六歩と歩を取り込む筋があるので、それらを組み合わせて持ち駒の角と盤上の駒を活かす指し方のようです。

このような指し手が少しでも短い時間でも浮かぶようにしたいです。

少しでも局面を複雑にして手を作るのが参考になった1局でした。

桂馬を成り捨てて技をかける

上図は、先後逆で後手△3三桂型からの急戦の展開で▲8八同銀とした局面。ソフトの評価値-2140で後手勝勢。

相掛かり模様の展開から後手が早めに△3三桂と跳ねて、△2五歩~△3五歩と突っ張形からの進展です。

△3三桂と跳ねたのは▲2六飛型だったので△2五歩が飛車取りになるというイメージで、以下△3五歩としたのは乱戦を狙うためです。

作戦的にはあまり見ない形ですが、よくある相掛かりだと気がつかないうちに作戦負けからいいところがないことが多いので少し無理気味に駒組みをしました。

局面図は△8八角成▲同銀とした形で、うまくいけば何か後手に技がかかりそうな気がしていましたが、このような局面で正着が指せるかどうかで形勢が全く違ってきます。

ソフトはこの局面は後手勝勢になっていますが対局中は全く分かっていませんでした。

実戦は▲8八同銀以下△3五歩▲同飛△4四角で、ソフトの評価値-318で後手有利。

この手順は△3五歩▲同飛△4四角で部分的には両取りの形です。

対局中は△4四角には▲4五飛△8八角成▲9五角でどうかと思っていましたが、以下△8九馬▲8六角△7八馬で、ソフトの評価値-1214で後手優勢。

この手順の▲9五角はこの形だとよくある受け方ですが、△8九馬~△7八馬として後手が駒得になるのでこれは後手が指せていたようです。

ただし△4四角には▲7七角がありました。

▲7七角には△8八飛成~△3五角で後手が一時的に銀得になりますが以下▲4五歩で、ソフトの評価値+124で互角。

この手順はやや盲点だったのですが、先手陣に飛車の打ち込み場所がないので後手は意外と大変なようです。

短い時間の将棋は直感になることが多いので、このような手順は見えにくいです。

△3五歩では△5七桂成がありました。

△5七桂成▲同玉△6九角で、ソフトの評価値-2082で後手勝勢。

この手順は△5七桂成と捨ててから△6九角と両取りに打つ手です。

指摘されればこのような手が見えてないのかということになりますが、このあたりの手の見え方がいまひとつです。

次の1手の三択なら分かりそうな気がしますが、対局中に見えないといい将棋もものにできません。

ソフトで勝勢になっている将棋はうまく指したいのですが、残念ながら自分の棋力では簡単ではなさそうです。

△6九角以下▲3七飛△7八角成▲8七歩△8四飛▲7七角△5四飛▲5六桂△5五金▲4七金△5六金▲同金△6五桂▲4七玉△7七桂成で、ソフトの評価値-3724で後手勝勢。

この手順は▲3七飛と逃げた手には△7八角成で、金と桂馬の交換で後手駒得です。

以下先手は粘りますが、後手は△8四飛~△5四飛と直接先手玉の頭から狙うのが分かりやすいようです。

自分はつい8筋を突破する狙いでどうかなどと考えていましたが、このようなところも△8四飛~△5四飛と飛車を横に活用するのが筋のようです。

このような将棋は△5七桂成で決めるという形だったのですが、▲4八銀と上がっていない形で5七の地点がやや薄いということに気がつけば△5七桂成は見えていたかもしれません。

今後はこのような手が実戦で見えるようにしたいです。

桂馬を成り捨てて技をかけるのが参考になった1局でした。

桂馬を5段目に跳ねて活用する

上図は、先後逆で先手陽動振り飛車からの進展で▲7五歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-24で互角。

先手が陽動振り飛車にしたので後手は急戦にしようとしたのですが、自玉の駒組みの関係上半急戦のような形になりました。

後手の自玉が△3一玉型でやや薄くどこかで△2二玉とする展開も考えるべきでしたが、あまり作戦的にはよくなかったかもしれません。

駒割りは金と銀の交換ですが、後手が2歩損です。

後手はゆっくりしていると先手の駒組みがどんどんよくなってくるので、動いていくしかありません。

自分は後手のような右銀と桂馬を使って攻める形が少ないので、やや実戦不足だと思っています。

基本的に対振り飛車には持久戦志向なのですが、陽動振り飛車に持久戦をすると後手の駒組みが厚みを増すのでやむを得ずこの戦型に落ち着いたという感じです。

陽動振り飛車の棋譜は少ないですが、実戦的には結構有力な指し方だと思っています。

陽動振り飛車にすると、居飛車は駒組みの関係上穴熊などに囲う展開になりづらいです。

実戦は△8五金だったのですが、以下変化手順で▲7七角△7五金▲7六歩△7四金▲8六歩で、ソフトの評価値+181で互角。

この手順の△8五金は角取りで角が逃げると△7五金と歩を補充する手ですが、局面が落ち着くのであまりいい感触はありませんでした。

変化手順では▲7七角△7五金▲7六歩△7四金▲8六歩という受け方で互角のようですが、後手の7四の金が使いにくい形なので少し後手が指しにくい印象です。

後手が指しにくいのは、7四の金が抑えの駒なのか捌きの駒なのかよく働き方が分からないという意味です。

△8五金では△6五桂がありました。ソフトの評価値+82で互角。

この△6五桂は右の桂馬を捌く手で、この桂馬が活躍できるようになるのが理想的な展開です。

ただし相手もいるので現実的には簡単ではありませんが、攻めの桂馬が5段目まで活用できて相手にただで取られても何かの代償があればそれでいいとも言えそうです。

また桂馬が3段目のままだと桂馬を狙われるような筋もありますので、5段目に跳ねることができればそのような心配はありません。

△6五桂の次の狙いは△5七金なので先手は何か受ける必要があります。

△6五桂以下▲5五飛△同歩▲6五歩△7九飛で、ソフトの評価値-116で互角。

この手順は▲5五飛~▲6五歩で飛車と角桂の交換ですが、△7九飛と打ち込んでいい勝負のようです。

△6五桂以下▲5六飛△5七金▲5五飛△同歩▲6五歩△6七金で、ソフトの評価値-341で後手有利。

この手順は▲5六飛として△5七金の筋を緩和するつもりですが、それでも△5七金がありました。

以下駒割りは飛銀と角桂の交換で後手が少し駒得したので後手が指せているようです。

△6五桂以下▲5九飛△2二玉▲5六銀打△8六飛▲同歩△6八角で、ソフトの評価値-373で互角。

この手順は▲5九飛として△5七金の受けですが、△2二玉と入城するのが価値が高い手のようです。

▲5六銀打は角取りでかつ桂取りで手堅く打ちましたが、△8六飛~△6八角で後手が指せているようです。

飛車を渡すと▲5二歩~▲5三歩のような叩きはありますが、どこかで割り切って指さないといけないようです。

桂馬を5段目に跳ねて活用するのが参考になった1局でした。

受けのような飛車でも攻めに使う

上図は、後手横歩取り△8五飛からの進展で△2五歩と打った局面。ソフトの評価値-66で互角。

部分的な形で先手は▲1七桂がやや早すぎた形で、後手は△3三桂と跳ねているので先手は桂馬が使いづらいです。

▲1七桂のような手は▲3八銀としてから跳ねた方がよかったですが、先手は3七の地点が薄い形です。

▲1七桂と跳ねてから▲3三角成と先手から角交換したのですが、このあたりは指し手がちぐはぐでした。

1七の桂馬が全く働かない形になりました。

以下▲7七桂に△5五飛▲6八銀△2五歩と打ったのが局面図です。

急戦形は少し甘い手を指すと大きく形勢が傾くことがあるのですが、本局もここからそのような感じになりました。

実戦は△2五歩以下▲2九飛△7五歩で、ソフトの評価値-495で後手有利。

対局中はこの▲2九飛は冴えないなと思っていましたが、横に移動する手が全く見えていませんでした。

自分の将棋を色々と見ていると、飛車を横に使った将棋は疑問手だったことが多く飛車は下に引くのを推奨しているケースが多かったです。

△2五歩の瞬間にこのようなことが頭によぎり、どこかで▲2五桂と活用できることを期待する意味で▲2九飛としました。

飛車を下に引くか横に移動するかなどは局面が違えば指し手は全く変わってくるのですが、考えるというより下に引くのが先に浮かんだのでどうしょうもありません。

このあたりは局後にソフトで検討することのデメリットがでたようです。

▲2九飛と引いたことで△7五歩と桂頭を狙われる形になりました。

先手は桂頭を守るなら▲6六角ですが、△3五飛でも△4五飛でも後手が指せているようです。

手の流れとしては先手最悪だったです。

▲2九飛では▲6六飛がありました。ソフトの評価値-157で互角。

この手順の▲6六飛ですが桂頭を守った手で、1七の桂馬との関連性はなくなっています。

そのような意味で指しにくいのですが、辛抱するところは辛抱すべきでした。

自分の将棋は、受け損なってどうしょうもない形になることが多いので、苦しくてもこのような手を指せるようにならないといけないようです。

先手の楽しみは▲8二角~▲9一角成と香車を補充する筋ですが、それまでに後手がどのように手を作っていくかが気になります。

▲6六飛以下△1四歩▲8二角△1五歩▲9一角成△1六歩▲6五香△2七角▲6三香成△同銀▲7三馬で、ソフトの評価値+311で先手有利。

この手順は後手は△1四歩から1筋の攻めですが、▲8二角~▲9一角成と香車を補充します。

その後にどこに香車を使うかが浮かばなかったのですが、▲6五香と6六の飛車の利きを活かす使い方でした。

△2七角と受けても▲6三香成△同銀▲7三馬で先手が少し指せているようです。

自分は▲6五香では▲5六香~▲5三香成~▲7三馬なのかと思っていたので、このあたりは手の見え方が違っていたようでした。

感覚的に▲6六飛は桂頭を受けた手にしか見えてなかったのですが、香車を取ってから▲6五香という使い方が鋭いです。

やはり将棋は読みを入れないといけないようです。

受けのような飛車でも攻めに使うのが参考になった1局でした。

捌き合いにならないように受ける

上図は、先後逆で先手石田流からの進展で▲6五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-1007で後手優勢。

この局面は後手が銀得ですが、ここからは受け損なってもつれてきたというまずい展開になりました。

受けがまずいと相手に食いつかれるだけで手になるというパターンです。

実戦は△6四銀▲7三歩成△同桂▲7四歩△6五桂▲同歩で、ソフトの評価値-637で後手有利。

△6四銀は4六の角の利きを止めながら7三の地点を補強する手ですが、▲7三歩成~▲7四歩をうっかりしていました。

▲6五同歩が銀取りになるのが△6四銀とした手のまずいところで、最初の局面図よりかなりもつれています。

▲6五歩には△5四桂▲6四歩△4六桂▲同歩△8七馬で、ソフトの評価値-571で後手有利。

この手順は▲6五歩には△5四桂で角を移動させる手があったのですが、それでも△8七馬の局面は角と桂馬の交換で後手駒得とはいえ先手もそれなりに戦えます。

最初の局面図からこのような形になるのでは、こちらの指し手の精度が悪すぎました。

△6四銀と指す前は△8三飛でどうかと思ったのですが、△6四銀で手堅くいった方が間違いが少ないかと思ったのがひどかったです。

△6四銀では△8三飛がありました。

△8三飛▲7三歩成△同桂▲同桂成△同銀で、ソフトの評価値-1104で後手優勢。

この手順は△8三飛と浮いて7三の地点を補強する手です。

また△8三飛は先手の角のラインからかわしたという意味もあります。

7三の地点は先手の飛車と角が直通していますが、後手も8三の飛車と7二の金がいるので2対2の関係です。

そのため先手は大駒を使ってすぐに攻めるのは無理なので攻め駒を足すことになります。

△7三同銀以下▲7四歩△6四銀▲6五歩△8七馬で、ソフトの評価値-1227で後手優勢。

この手順は実戦と少し似ているところはありますが、▲7四歩~▲6五歩で銀当たりになるのですが、数手前に△8三飛と角のラインをかわしているのが大きいです。

▲6五歩には△8七馬が急所で、この受けが見えないとまたもつれるようです。

△8七馬で△6五同銀なら▲7三歩成△7六銀▲8三と△同金▲9一角成で、ソフトの評価値-351で後手有利。

この手順は△8七馬が見えないと△6五同銀は自然な手ですが、▲7三歩成から飛車を取り合う展開になります。

▲9一角成で駒割りは銀と香車の交換で、後手から△9九馬とすれば後手銀得ですが、先手の美濃囲いはしっかりしているのに対して後手の玉は守りが薄いです。

これがよくある振り飛車に食いつかれた形で、銀得でも実戦的には居飛車が大変です。

また△6四銀では形は悪いのですが△8二銀と引いて受ける手もあったようです。

飛車交換になって捌き合う展開になるのが居飛車としては最もまずいパターンで、居飛車としては抑え込む受け方ができないと大変なようです。

本局の受け方はお粗末でしたが今後にいかしたいです。

捌き合いにならないように受けるのが参考になった1局でした。

飛成を一旦受ける

上図は、角換わりから後手棒銀からの進展で△5四飛とした局面。ソフトの評価値+396で互角。

今から45年位前の昭和の時代から平成の初期頃までよく指されていた形です。

普通は先手が棒銀をする形ですが、先手が早い段階で▲1六歩と突いたため後手はそれを咎めようとして棒銀に出てきました。

棒銀の受け方も色々ありそうなのですが、これも昭和の時代の受け方を選択しました。

自分はこれ以外の受け方をほとんどしたことがありません。

やはり一時期指した形が体に染み込んでいるので自然とその形になりました。

正直大会でこの戦型になるとは全く思っていませんでした。

相手の方は小学生か中学生かなとこちらは勝手に思っていましたが、古い将棋を勉強しているのでこれも驚きました。

棒銀は狙いが単調なところはありますが、確実にこちらが攻められる形になるので結構嫌な形です。

局面は後手が△9五歩からの端攻めで銀と香車の交換になり、以下▲7五銀としたときに8四の飛車が△5四飛と回ってきました。

△5四飛は次に△5七飛成が狙いですが、ここで先手がどう指すかという局面です。

実戦は△5四飛以下▲8二角成△5五香▲4六銀で、ソフトの評価値+873で先手優勢。

この手順は▲8二角成に△5五香と攻め駒を5筋に加えた手ですが、▲4六銀と銀を中央に活用する形になると先手が少し面白くなったようです。

▲4六銀に△5七香不成なら▲5八歩、△5七香成なら▲5五歩の受けが利いてきます。

対局中に自分が気になっていたのは△5五香で△5七飛成でした。

▲8二角成以下ソフトの変化手順では、△5七飛成▲5八歩△5四龍▲8一馬△8三香で、ソフトの評価値+84で互角。

この手順の▲8二角成で△5七飛成を受けない手ですが、だいぶ前に棋譜並べをしたときに△5七飛成とさせた実戦があったような記憶がありました。

そのため△5七飛成を全く受けるという発想がなかったのですが、これはやや邪道な考え方だったです。

自分で考えてその手順を選択したのならまだ分かりますが、強い人がその手を指したから自分で考えずにもまねをして指したというのは本来の姿ではないです。

そのような意味もあって今回この局面を調べることにしました。

▲5八歩に△5四龍がやや気がつきにくい手で、ここで△4七龍なら▲8一馬と桂馬を取る手があります。

△4七龍に▲9二馬と龍取りかつ歩切れを解消する手も味がよさそうですが、△4四龍▲8一馬△8八歩▲同金△9六歩で、ソフトの評価値+65で互角。

この手順は後手の△8八歩~△9六歩は意外とうるさい攻めです。

△5四龍に▲8一馬は△8三香として、先手は歩切れなので意外とうるさい攻めのようです。

また△5四龍に▲9二馬は。△9八香成▲同銀△9四龍がありこれも意外とうるさいようです。

後手に△5七飛成とさせるのは現実的には先手もプレッシャーがかかっていたようです。

最初の局面図では▲8二角成でなくソフトは▲4八玉を推奨していました。ソフトの評価値+301で先手有利。

▲4八玉に△7一金なら▲8三歩△8四香▲8二歩成△6二金▲8一と△8七香成▲同金△7八角▲5六香△4四飛▲7七金△8九角成▲6五桂で、ソフトの評価値+621で先手有利。

この手順の△7一金ですが、▲8二歩なら△6二玉▲8一歩成△同金で角が取られる形になります。

よって▲8三歩ですが、以下▲8二歩成△6二金▲8一ととして先手が指せているようです。

▲4八玉に△8八歩▲7七桂△9七香成▲8六銀上△9六成香▲8五銀△9五成香▲8二角成で、ソフトの評価値+152で互角。

この手順の△8八歩はうるさい攻めで、▲同金なら△7九角▲7八金△5七角成▲3八玉△3五歩で、ソフトの評価値-83で互角。

この手順の△8八歩に▲同金なら△7九角以下後手の攻めが早くなるので、▲7七桂と逃げる方がいいようです。

後手は△9七香成から銀取りにいきますが、先手も簡単に銀を渡さないように指して▲8二角成の局面はいい勝負のようです。

棒銀は単純な攻めのようでも調べてみれば結構いい勝負だったです。

飛成を一旦受けるのが参考になった1局でした。