上図は、横歩取り勇気流からの進展で△7二銀とした変化手順で、ソフトの評価値+149で互角。
以前の投稿で△2七歩に▲2九歩と打った形がどちらが得をしているのかがよく分かりませんという内容と、△7二銀は▲8三角の筋を消していると書きました。
今回はもう少し△2七歩と△7二銀の意味をもう少し調べてたいということでまとめてました。
△7二銀に先手の手番で▲3三角成という手が気になりました。
後手に手にとっては△3三同金でも△3三同桂でもどちらも嫌な形で、実戦でこの手の対応を知らないとそれだけで時間を使いそうです。
自分はこのあたりのことを意識しておらず、実戦になったらその場で考えようということで事前に調べるといったことをほとんどしていませんでした。
しかし自分が誘導した戦型なら、このような手を指されたら嫌だなという手を事前に調べておけば実戦で迷うことは少なくなりそうです。
そのような意味で▲3三角成の対応を調べました。
▲3三角成に△同金もありますが、以下▲8二歩△7三桂▲8一歩成△同銀▲8三角△7二銀▲7四角成で、ソフトの評価値+181で互角。
この手順は△3三金は力強い受け方ですが、金が3段目に上がるといつでも▲4五桂が金取りかつ5三の地点でいきなり王手という筋が残ります。
先手は8二歩から銀を動かして▲8三角~▲7四角成で馬ができる展開で、将来7三の桂頭を狙われる筋も残っており互角とはいえ後手は指しこなすのに力がいりそうです。
△7二銀以下▲3三角成△同桂▲2一飛△2二銀で、ソフトの評価値-37で互角。

この手順は△3三同桂とすると▲2一飛が生じます。
次に▲1一飛成と▲2四飛成のような筋があるので両方を受けるとすれば△2二角か△2二銀になります。
△2二角と打って2一の飛車を取り切れればいいのですが、後手だけの手順でいうと△4二金~△4一玉~△3二玉になります。
しかし△4一玉に▲2三角と王手をする手があり、△3二金としても▲3四角成で先手の飛車は取れません。
そのような意味で▲2一飛には△2二銀が形のようです。
△2二銀以下▲8二歩△7三桂▲8一歩成△3一金で、ソフトの評価値-21で互角。
この手順は先手に▲8一歩成とと金を作られますが、△3一金で飛車を取る形でいい勝負のようです。
ここで注意したい内容が2つあります。
1つは△2七歩に▲2九歩と打たせている形です。
真ん中の局面図の△2二銀に▲4一角と打っても△4二玉で先手の攻めは続きません。
しかし2九の歩がなければこれが全く違う話になります。
△2二銀以下▲4一角△4二玉▲2三歩で、ソフトの評価値+992で先手優勢。

この手順は▲2九歩と打っていない場合の形ですが、先手は2筋に歩がないと▲4一角~▲2三歩の攻めがあります。
▲2三歩に△3一銀なら▲3二角成△同銀▲1一飛成△2一歩▲8二歩△7三桂▲8一歩成△同銀▲2二歩成△同歩▲6一龍で、ソフトの評価値+2887で先手勝勢。
この手順はうまくいきすぎですが、先手が▲2三歩と打つ形はそれだけで手になるようです。
これが△2七歩と▲2九歩の交換が入っていると▲2三歩は2歩のため生じません。
また△7二銀の意味は6一の金にひもがついています。
△7二銀が△7一銀型なら真ん中の局面図で、△2二銀以下▲4一角△4二玉▲3二角成△同玉▲6一飛成で金がぼろっと取られます。
これらの手順を見ると、地味ながら△2七歩と△7二銀が何気に細かいところで受けに利いているようです。
△2七歩と△7二銀の意味が分かった1局でした。

















