上図は、先後逆で後手雁木からの進展で▲7九玉とした局面。ソフトの評価値-848で後手優勢。
△5八銀と王手をした手に▲7九玉と逃げた形です。
後手が攻めの手を繋げて先手玉を攻めていますが、ここからどのように攻めるかという形です。
先手は8八の角が壁になっていますが、後手は5八の銀と4七のと金と持ち駒の銀の3枚の攻めなのでやや細いです。
後手としては攻めが途切れないようにしたいです。
実戦の手順はあまりよくなかったようです。
実戦は△6九銀打▲6五歩△同桂▲1一角成で、ソフトの評価値-468で後手有利。
この手順の△6九銀は筋かと思っていましたが、▲6五歩がなかなかの手だったようでこの手が見えていませんでした。
後手は受けが難しいので△6五同桂としましたが、▲1一角成で壁の角が解消されてだいぶ形勢が縮まったようです。
壁の角を捌かせる展開にさせたのは後手としては少し甘かったようです。
△6九銀打では△6七銀成がありました。
△6七銀成に▲同銀なら△5八銀で、ソフトの評価値-950で後手優勢。

この手順はあっさりと△6七銀成とする手ですが、先手は▲同銀か▲同金になります。
▲同銀には△5八銀と詰めろをかける手がありました。
次は△6九金の狙いでやや単調にも見えますが、これが意外とうるさいようです。
△5八銀に▲6九銀なら△6七銀成▲同金△5八銀▲7八銀打△6七銀成▲同銀△5七と▲5八銀打△6七と▲同銀△5七金で、ソフトの評価値-1026で後手優勢。
この手順は駒の打ち換えで千日手になりそうな感じもしますが、後手は相手の陣形の金を無くして銀にするのが目的のようです。
一般的に守りは金より銀の方が薄いので銀にさせるという意味です。
また銀だと後手はと金を寄ることで銀取りになりやすく、金駒1枚得になるケースがあります。
と金が盤上から無くなるのは少し戦力が減りますが、と金が持ち駒の金駒に変われば駒得になります。
最後の△5七金と張り付いて後手が指せているようです。
△6七銀成に▲同金なら△8五歩▲7七角△8六歩▲同歩△8七歩で、ソフトの評価値-1929で後手優勢。

この手順は△6七銀成に▲同金なら△8五歩が間に合うようです。
後手の飛車は働いていないのですが、△8五歩と突くことで次の△8六歩が厳しいです。
▲7七角は壁の角を解消して8六の地点の補強ですが、それでも△8六歩がありました。
△8六歩に▲同角なら△同飛▲同歩△8七銀で、ソフトの評価値-3433で後手勝勢。
この手順は▲8六同角には△同飛~△8七銀がありました。
先手は受けるなら▲9八飛ですが、持ち駒の飛車を受けに使うので後手玉が安全になりますので△同銀成▲同香△8七角で、ソフトの評価値-4884で後手勝勢。
よって△8六歩に▲同歩ですが△8七歩が継続手です。
△8七歩に▲6五歩なら△8六飛が厳しいです。
△8六飛に▲同角なら△8八金▲6九玉△5八銀まで詰みです。
△8七歩に▲7八銀なら△8六飛▲8七銀△同飛成▲7八角△8五龍で、ソフトの評価値-3115で後手勝勢。
この手順も後手は△8六飛~△8八金の筋がありますので、先手は駒損の受けですが△8五龍で後手勝勢です。
これらの手順は後から調べるとなるほでですが、これが片方でもいいので実戦で浮かぶようになりたいです。
細い攻めで手を繋ぐのが参考になった1局でした。