上図は、相居飛車から後手雁木の展開で△4三玉とした局面。ソフトの評価値+99989で先手勝勢。
対局中は後手玉が詰んでいてもおかしくないとは思っていましたが、詰み筋が分かりませんでした。
後手は2筋の上部に脱出する形になると少し捕まえにくくなります。
また、先手玉も少し危ない形ですが直感で詰みはなさそうと思っていました。
このあたりは正確に読みきれればいいのですが、時間がないと自陣と敵陣の両方を見るだけで終わってしまいます。
実戦は△4三玉以下▲5二角△3三玉▲4四銀成△2二玉で、ソフトの評価値+4888で先手勝勢。
この手順は▲5二角から追う手で2筋からの脱出を防いだ手ですが、△2二玉の局面では先手に桂馬がないので後手玉は詰みません。
その局面も評価値的には先手勝勢になっていますが、詰みがある場合は詰ませたいです。
▲5二角では▲4四銀成がありました。
▲4四銀成△同玉▲5五馬で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

この手順は▲4四銀成は自然ですが、次の▲5五馬以下の手順が見えるかどうかです。
対局中は▲5五馬は見えていたのですが、その後の展開が読み切れませんでした。
▲5五馬に△同玉なら▲6六角△5四玉▲5三飛△6五玉▲5五飛成まで詰みです。
この手順は▲6六角と打った形が意外と後手玉が狭かったようで詰みです。
▲5五馬に△3四玉なら▲2五銀△同玉▲2六歩で、ソフトの評価値+99993で先手勝勢。

この手順は△3四玉なら▲2五銀と捨てる手がありました。
▲2五銀に△4三玉なら▲5三金まで詰みです。
よって▲2五銀に△同玉としますがそこで▲2六歩とします。
このような局面になると5五の馬を活かすのには歩の枚数が多い方がよく、できるだけ5五の馬の利きを活かすような寄せ方になりそうです。
▲2六歩に△1六玉なら▲2五角△2六玉▲1六金△2七玉▲2八飛まで詰みです。
この手順の△2六玉で△1七玉なら▲1六飛△2七玉▲2八金まで詰みです。
▲2六歩に△同玉なら▲3七角△2五玉▲2六飛△3四玉▲4四金まで詰みです。
これらは変化手順はありそうですが、後手玉は寄っているようです。
なお▲2五銀と捨てる手では▲4四飛△2五玉▲3四角以下でも詰みだったようです。
感覚的には下から追って攻めるより、上から追って攻める方が読みやすいところがありますので▲2五銀~▲2六歩と1枚銀を捨ててから詰ます方が分かりやすそうです。
特に中段玉とか入玉形になりそうな局面はあまり見慣れない形で、駒の利きなどをうっかりしやすいのでどうしても慎重になります。
ここら辺をもう少し短時間で読み切れるようになりたいです。
馬を捨てる筋からの詰まし方が参考になった1局でした。