詰みそうで詰ましにくい玉の寄せ方

上図は、先手5筋位取り中飛車からの進展で、△3九銀と打った手に▲1七玉と逃げた局面。ソフトの評価値-99993で後手勝勢。

対局中は先手玉に詰みがあってもおかしくないと思っていたのですが、詰みが見えませんでした。

実戦は▲1七玉以下△2八銀打▲2七玉△3七銀成▲同桂△1五桂▲同歩△2八金▲1七玉で、ソフトの評価値+6438で先手勝勢。

この手順は△2八銀打~△3七銀成で、▲同玉なら△3六金がありますので▲同桂になります。

△1五桂もこの形ならよくある筋ですが、▲同歩△2八金▲1七玉で以下△1六金は▲同角で先手玉が詰みません。

これは3八の角が1六の地点に利いているのでぴったりな受けの形でした。

また△1六金で△2七金打も▲同角△同金▲同玉で先手玉が詰みません。

△2八銀打まではよかったのですが、次の△3七銀成がまずかったようです。

△3七銀成では△1七金がありました。ソフトの評価値-99995で後手勝勢。

この手は△1七金と捨てる手で、金を取らせることで1七の地点の逃げ道を封鎖するという意味でした。

△1七金に▲同桂なら△3七銀成▲同玉△3六金まで詰みです。

この手順は頭金の筋でした。

△1七金に▲同香なら△3七銀成▲同桂△2八金まで詰みです。

この手順は下から金を打って詰ます手で、少し見えにくいです。

△1七金が好手でしたが、今後似たような形が出た場合は意識したいです。

なお最初の局面図の△3九銀では△3六桂でも詰みだったようです。

△3六桂▲同歩△3九銀で、ソフトの評価値-99976で後手勝勢。

この手順は△3六桂と捨てる手ですが、直接△3九銀と打つより難易度が高いです。

▲3六同歩と取らせると将来▲3七玉という形になって上部脱出の可能性がありますが、▲3六同歩とさせることで将来△3六馬が王手になる可能性があります。

△3六桂に▲1八玉なら△2八金▲1七玉△2七金打▲同角△同金▲同玉△3八銀▲同玉△4九角▲3九玉△4八馬まで詰みです。

よって△3六桂に▲同歩ですがそこで△3九銀します。

△3九銀に▲同玉なら△4八金▲2八玉△3八金▲2七玉△1五桂▲同歩△2八金打▲1七玉△1六銀▲同玉△1五歩▲1七玉△1六歩まで詰みです。

この手順は△1五桂がよくある筋です。

よって△3九銀に先手は玉が逃げます。

△3九銀に▲1八玉なら△3六馬▲2七桂△2八金▲1七玉△2七金▲同角△2八銀打▲1八玉△1九銀成▲1七玉△1八金▲同角△同成銀まで詰みです。

この手順は△3六馬とできるのが△3六桂を捨てた効果です。

△3九銀に▲1七玉なら△2八銀打▲2七玉△1七金▲同香△3七銀成▲同玉△4五桂▲2七玉△2八金まで詰みです。

この手順の△4五桂に▲4六玉なら△5七馬▲4五玉△3三桂まで詰みです。

△3九銀に▲2七玉なら△2八金▲1七玉△2七金打▲同角△同金▲同玉△3八銀▲同玉△4八馬▲2七玉△4九角▲1七玉△2八銀不成▲1八玉△2九銀不成▲1七玉△1六角成▲同玉△1五歩▲1七玉△1六歩▲2八玉△3八馬まで詰みです。

この手順は難易度が高く、△2八金~△2七金打と金を2枚使うのが実戦的です。

その後の△3八銀と捨てて、△4八馬~△4九角と角を遠くから打つのが見えませんでした。

銀より角が大事ということで自分は分かりませんでした。

△3九銀に▲3七玉なら△4五桂▲2七玉△2八金▲1七玉△2七金打▲同角△同金▲同玉△3八銀▲同玉△4八馬▲2七玉△4九角▲1七玉△2八銀不成▲1八玉△2九銀不成▲1七玉△1六角成▲同玉△1五歩▲1七玉△1六歩▲2八玉△3八馬まで詰みです。

この手順は▲2七玉と逃げた形の手の流れによく似ています。

これら以外の詰まし方もありそうですが、どれも自分にとって難易度が高かったです。

詰みそうで詰ましにくい玉の寄せ方が参考になった1局でした。