上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で△2六銀と打った局面。ソフトの評価値+6431で先手勝勢。
後手が形作りに近い形で2七の地点で清算してから△2六銀と打ちました。
対局中は駒が足りていないと思っていましたがだめもとで打った感じで、ソフトも後手敗勢の評価でした。
居飛車対振り飛車の将棋で玉頭から攻めるというのはたまにあるので、この機会にお互いの玉がどの程度危険だったかを確認したかったので調べてみました。
ソフトで検討する前はどうしても結果だけにとらわれて内容を確認しないことがほとんどだったのですが、ソフトで検討になってからはだめと思った局面でも1度は確認するようなくせがつきました。
そうすると思わぬ手があったりするので、調べてみるとなかなか面白いです。
先手は銀を取るか逃げるかのどちらかですが、
△2六銀には▲同玉でも▲3八玉でも先手玉に詰みはありませんでした。
△2六銀に▲同玉なら△2八飛▲2七桂△2五金▲同玉△2七飛成▲2六桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
この手順は後手に金駒が不足しているので詰みません。
△2六銀に▲3八玉なら△△2七角▲3九玉△4九角成▲同玉△6九飛▲5九桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
この手順も後手に金駒が不足しているので詰みません。
ただし、△2六銀に▲2八玉とするのは先手玉に即詰みがあるので要注意です。
△2六銀▲2八玉△2七金▲3九玉△3八飛▲同金△同金▲同玉△2七角▲4八玉△4九金まで詰みです。
この手順は△2七金~△3八飛が盲点で、終盤は最後まで油断できません。
なおソフトは△2六銀では△2五金を推奨していました。ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

△2五金を推奨と書きましたが後手玉に即詰みがあるようなので形作りみたいな手です。
ただし、△2五金は次に△2六飛▲3八玉△2七角▲4八玉△4九角成▲同玉△2九飛成以下の詰めろなので、先手も最後まで油断できません。
ぱっと見後手玉に即詰みがあるのが分かりづらいので、先手は▲3八玉と詰めろを消したくなります。
△2五金以下▲3八玉△2七銀▲同玉△2六飛▲3八玉△2七角▲4八玉△4九角成▲同玉△2九飛成▲3九香△3八金▲5九玉△3九龍▲6八玉△4八金で、ソフトの評価値+99981で先手勝勢。
この手順は▲3八玉で安全に指したつもりでも△2七銀~△2六飛の追い込みがあるので先手もひやっとします。
最後の△4八金以下は後手玉に詰みがあるようですが、できれば△2五金の状態で詰ましたいです。
2七に玉がいるため後手玉が入玉になることはありませんので、その点は考えやすくなります。
△2五金以下▲1五香△2四玉▲3五銀で、ソフトの評価値+99988で先手勝勢。

この手順は▲1五香に△同金なら▲2四銀で、△同歩なら▲2二銀不成△1四玉▲2三角△2五玉▲3四龍まで詰みです。
▲2四銀に同玉なら▲3五金で、以下△1四玉なら▲2五角△同金▲同金△同玉▲2六香△1四玉▲2三龍△1五玉▲2五龍まで詰みです。
この手順の▲3五金に△同歩なら▲同龍△1四玉▲1五龍△同玉▲2六角△2四玉▲3五銀△2五玉▲3四銀△同玉▲3五金△3三玉▲3四香まで詰みです。
これらの手順は思ったよりはるかに難しいです。
▲1五香に△2四玉には▲3五銀で最後の局面図からは、△同歩▲同龍△同金▲同銀△同玉▲4六角△4五玉▲5五金△3四玉▲3五金△3三玉▲3四香まで詰みです。
この手順も駒を捨てて詰ましにいっているので決して簡単ではありません。
このように調べると先手勝勢というのは正確に指したらという条件つきなので、△2六銀では△2五金とする方が面白かったようです。
自分は△2五金とすれば先手玉を詰ます自信はありません。
おそらく▲3八玉として△2七銀以下の逆転を食らっている可能性が高いです。
敗勢の局面でも意外と難しいのが参考になった1局でした。