上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲7五歩と突いた局面。ソフトの評価値407で後手有利。
居飛車対振り飛車の対抗形は駒組みで居飛車有利になりやすいのですが、この理由について個人的には振り飛車は飛車と角が近くに駒組みしているのが原因ではと思っています。
居飛車は飛車の捌きに重きを置いているのに対して、振り飛車は角で相手の飛車の捌きを抑えています。
居飛車は飛車の捌きを狙うため振り飛車の角を狙うのですが、その近くに振り飛車の飛車がいることで飛車も一緒に狙われやすく、振り飛車側が少し駒組みに神経を使うということです。
その神経を使うというのが評価値で表現すると、居飛車の方に少し傾くということです。
振り飛車から角交換をすれば角が狙われるということはないのですが、今度は居飛車の飛車の捌きを抑える駒組みが必要なのでその負担が振り飛車にあるのではと思っています。
ソフトは言語化できないのでその理由は分かりませんが、あくまでも個人レベルの印象です。
ただし、これは序盤~中盤の駒組みの話で将棋は終盤の指し手の精度が大事なので、自分のレベルではほとんど勝敗に影響しません。
先手が▲7五歩と突いた形で、石田流を含みにする手を指してきました。
石田流に対しては、居飛車は銀を繰り上げていくというのがよくある形かと思い△6四銀としました。
実戦は△6四銀▲7六銀△9四歩で、ソフトの評価値-308で後手有利。
この手順は△6四銀として次に△4二角と引いて使うつもりだったのですが、▲7六銀と先受けされたので△9四歩と様子を見ました。
△6四銀~△9四歩でも後手有利だったのでそこまで悪い手ではなかったようですが、△9四歩では△8六歩がありました。
△9四歩で△8六歩▲同歩△5五歩▲6五歩△5三銀▲5五歩△4五歩▲同桂△4四銀で、ソフトの評価値-462で後手有利。

この手順の△9四歩では△8六歩~△5五歩と動く手がありました。
振り飛車の駒組みがやや浮いているのでこの機会に戦いを起こしたいという意味のようです。
△8六歩と突き捨てるからには居飛車も動いていくことになりますが、次の△5五歩が少し見えづらいです。
△5五歩に▲6五歩とすれば銀取りで、△5三銀に▲5五歩とすれば歩を取られるのですがそこで△4五歩とさらに歩を突き捨てるのが筋のようです。
△4五歩に▲同歩なら△6八角成▲同飛△8六飛がありますので▲4五同桂としますがそこで△4四銀とします。
この形が△4五銀とか△5五銀を含みにして後手が指しやすいということのようです。
▲7六の銀の形が悪いのと、先手玉はコビンがあいているので角交換をして△5六角などで狙われやすいです。
また先手は6八の角がいなくなると△8六飛が生じますので振り飛車が神経を使う感じでした。
また最初の局面図で△6四銀はソフトの候補手にも上がっていませんでした。
△6四銀では△4五歩がありました。
△4五歩▲同桂△4四銀で、ソフトの評価値-387で後手有利。

この△4五歩も居飛車から戦いを起こす手で、▲4五同桂に△4四銀とします。
後手の5三の銀は右側でなく左側で使うのがソフトの考えでした。
△4四銀の形になれば相手の駒組みで、△4五銀や△5五歩や△3五歩など玉頭戦にすることで居飛車が指せるいうことのようです。
自分は銀を左側に使うのは全く考えていませんでしたが、確かに右に使うより左で使った方が銀が使いやすそうです。
今度似たような形になれば試してみたいと思います。
相手の駒組みに隙があれば戦いを起こすのが参考になった1局でした。