先に駒損になってももう少し考える


上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲8二飛と打った局面。ソフトの評価値-23で互角。

以前▲8二飛に△8一歩の受けの場合の展開を投稿しました。

今回は▲8二飛に別の受け方を調べてみました。

△8一歩以外に2つ有力な手がありました。

1つは▲8二飛に△6四角です。

△6四角▲同角△同歩▲8三角△6三角▲7二角成△同金▲8一飛成で、ソフトの評価値-63で互角。

この手順の△6四角は▲7三角成を受ける直接の手で、角には角で受ける形です。

角交換をして▲8三角がうるさい手で、この手に対抗する手段がないと後手は指せません。

▲8三角は▲7二角成と▲7四角成の両方の狙いがありますので、どちらも受ける手を選択することになります。

▲8三角にはこれも角には角の受け方の△6三角になります。

△6三角に▲7二角成として△同角もありそうで▲8三銀△6三角打で千日手模様になりますが▲8三銀には△7一金で、以下▲7二飛成△同金▲同銀不成△6五桂で、ソフトの評価値-65で互角。

自分はこの展開は知りませんでしたが、飛車と金銀の交換の2枚替えで後手が少し駒損でも△6五桂と跳ねていい勝負のようです。

なお▲7二角成に△同金なら▲8一飛成で次に▲6一銀がありますので、また後手が受けることになります。

▲8一飛成以下△4二玉▲9一龍△6五桂で、ソフトの評価値+83で互角。

この手順は△4二玉の早逃げで▲6一銀の先受けの手ですが▲9一龍と香車を取られます。

以下△6五桂と跳ねてこれもいい勝負のようです。

これらの展開を見ると後手が駒損で△6五桂と跳ねる形で、駒損で形勢が悪いという先入観があるとこれらの手順は選べないかもしれません。

▲4六角に△6四角と受ける変化は後手の受けの力が試されそうで、知らないと指せないようです。

本来はこのような変化を自分で考えるようにならないといけないのですが、ただこのような手順もあるととりあえず頭に入ったので今後使ってみたいです。

もう1つは▲8二飛に△4一玉です。

△4一玉▲8四飛成△2六歩▲同歩△2七角▲3八銀△3六角成▲7三角成△同銀▲同龍△2八歩▲3七桂で、ソフトの評価値+60で互角。

この手順の△4一玉は、部分的な受け方としてはプロの先生の公式戦でもあったようです。

次に△8三歩と飛車を蓋をする手があるので▲8四飛成として▲7三角成を狙います。

また▲8二龍と入り▲9一龍と香車を補充する筋もありそうで後手は受け方が難しいようです。

▲8四飛成には△2六歩~△2七角が狙いの反撃で、次に△4九角成~△6九飛があります。

よって▲3八銀に△3六角成で、以下▲7三角成△同銀▲同龍で角と銀桂の2枚替えになります。

ただし、後手も馬を作っているのも大きく以下△2八歩▲3七桂でどうかという展開です。

先手からは次に▲3三歩△同金▲4五桂打のような手がありますので、▲3七桂には△5五角▲8三龍△8二歩▲8五龍△3七角成▲同銀△同馬で、ソフトの評価値+78で互角。

これらの手順を見ると、先に駒損になっても互角で戦えるという感覚がないと指せないようです。

自分の感覚では駒損になったらまずいで終わってそれ以上考えないことが多いので、今回調べたことはそのような先入観を無くす意味ではよかったようです。

先に駒損になってももう少し考えるのが参考になった1局でした。