横歩取りの▲3五飛型


上図は、後手横歩取りからの進展で△8二歩と打った局面。ソフトの評価値+163で互角。

横歩取りから▲5八玉に△6二玉として以下▲3六歩に△8二歩と打った展開で、自分はほとんど知らないような形になりました。

横歩取りは手が広く△5二玉型と△6二玉型でだいぶ違うイメージの上に、△8二歩と先受けした形で、あまり見慣れない形になりました。

後手が横歩取りをする場合は乱戦覚悟で指すのですが、先手の場合は最初からその気分ではないので気持ちの切り替えが少し難しいです。

横歩取りに対して先手は▲3六飛と引いてじっくり指す形もありそうですが、激しい展開にして新たな知識を身につけた方が長い目で見たらいいと思って自分が先手の場合は▲3六歩と突く形が多いです。

ただし知らない変化がかなり多く不安か抱えながら指していることも多いため、局後に疑問に思ったら調べることが大事かと思っています。

疑問な点を1つ1つつぶして少しでも自信を持って指せるようにしたいです。

実戦は△8二歩に▲3七桂で、ソフトの評価値+34で互角。

この手順の▲3七桂は部分的によくある形ですが、一時的に桂馬が浮いた駒になるので狙われやすい駒になりやすいです。

▲3七桂はソフトの推奨手でしたが、それ以外の候補手に▲3五飛が上がっていました。

自分はこのような戦型で▲3五飛を指すことは少ないのですが、▲3四飛型と▲3五飛型の違いがいまひとつ分かってなかったのでこの機会に調べました。

△8二歩以下▲3五飛△8八角成▲同銀△4四角▲7七角で、ソフトの評価値+115で互角。

この手順は▲3五飛型を咎める意味で角交換から△4四角と打って飛車取りと△8八角成の狙いですが、▲7七角と打っていい勝負のようです。

▲7七角に△同角成▲同銀△8九角が気になりますが、▲7九金に△8七歩が2歩のため打てません。

これは△8二歩型が8筋で攻めに使えない形です。

△8二歩以下▲3五飛△8八飛成▲同銀△5五角打▲同飛△同角▲2八歩で、ソフトの評価値+236で互角。

この手順の▲3五飛は飛車を5段目に引くことで飛車を横に使うことができるのが▲3四飛型との大きな違いのようです。

▲3五飛に後手は△8八飛成~△5五角打と横歩取りでよく見られる攻め方です。

△5五角打には▲同飛とできるのが▲3五飛型の効果で、△同角に▲2八歩と受ける形です。

後手は△8二歩と打っているので△8七歩のような手がないのがこの形特有で、先手としてはそのような手を意識しなくていいのは大きいです。

▲2八歩以下△2七歩なら▲2五飛△2八歩成▲同銀で、ソフトの評価値+430で先手有利。

△2七歩には▲2五飛と中段に飛車を打つのが少し見えづらく、以下△2八歩成▲同銀で▲5五飛と▲2一飛成狙いで先手が少し指せているようです。

なおこの手順の△2七歩に▲3八金が形ですが、△2八歩成▲同銀△3三桂で、ソフトの評価値+32で互角。

この形は先手の金駒が左右2段目に分かれているので、1箇所に隙ができると相手の飛車の打ち込みなどがありそうです。

△8二歩以下▲3五飛△7六飛▲7七角△同角成▲同金で、ソフトの評価値+152で互角。

この手順の△7六飛もありそうな手で、△7六飛には▲7七角がよくある形の受け方です。

後手が△同角成とすれば▲同金と取るのが飛車取りの先手を取った受け方です。

▲7七同金以下△7四飛▲2二歩△3四歩▲6五飛△2二金▲9六角で、ソフトの評価値+163で互角。

この手順は△7四飛には▲2二歩があり、後手は金駒で取れませんので△3四歩としますがそこで▲6五飛とできるのが▲3五飛型の効果です。

△2二金で△2二銀は▲4一角~▲6三角成があります。

よって△2二金ですが▲9六角でいい勝負のようで、後手は飛車を逃げれば▲6三角成があります。

なお▲7七同金で▲同桂もありそうですが、△4四角と打たれると△7七角成と△3五角の両方を受けるのが難しくなりそうです。

△4四角に▲8七金も△7七角成がありそうです。

このあたりも手が広く、全体的にある程度知らないと短い時間の実戦では指せないようです。

横歩取りの▲3五飛型が参考になった1局でした。