攻めのと金と相手の玉の位置を確認する

上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲3八同金と成銀を取った局面。ソフトの評価値-423で後手有利。

この局面は改めて駒割りを見ると後手が銀損していたようです。

対局中は駒損していることは分かっていませんでしたが、この局面が後手有利なのも気がついていませんでした。

銀損というのはかなりの駒損という印象ですがどの時点で駒損になったかもよく分かってなかったようで、持ち時間のない将棋は冷静に局面の形勢判断する余裕がないです。

銀損だけど後手有利というやや珍しい形ですが、ここではうまい手があったようです。

ただし、実戦では気がつきませんでした。

実戦は△4九とで以下変化手順で▲7九歩△5八飛成▲4四桂△同銀▲同馬△3三金打で、ソフトの評価値-230で互角。

この手順の△4九とは相手の玉にと金と近づけて活用する手で、次に△4八とから金を取るのが理想です。

先手はその手が間に合う前に▲7九歩と飛車の筋を変えるのが手筋です。

▲7九歩に△7六飛成として、将来△3六龍▲同歩△3九銀▲同金△2七金で詰みという展開になればいいのですが、ちょっと手数がかかりすぎるようです。

△7六飛成▲3二角成△同玉▲4三金△2二玉▲3一銀△1二玉▲3三金△同桂▲2二銀打で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は▲3二角成~▲4三金が早い攻めで、以下▲3一銀と打たれる形になると後手玉はもたないようです。

先手の攻め以上に後手の攻めがあればいいのですが無理のようです。

また△7九同飛成だと後手の龍の働きが悪くなるので△5八飛成としましたが、そこで▲4四桂とする手がありました。

▲4四桂は安い駒で相手の金駒を攻める手で、以下清算して△3三金打とする形です。

ここから後手の理想としては角を入手して△3九角と打つか、と金を間に合わせる△4八とのどちらかです。

△3三金打には▲6七銀とまた相手の龍の利きを変える捨て駒の受けで、いい勝負のようです。

▲6七銀以下はお互いに急所がつかみづらく分かりにくい局面です。

△4九とでは△4三金打がありました。ソフトの評価値-461で後手有利。

この手順は△4三金と打つ手ですが、4三の地点は馬と角の2枚が利いているので一時的に後手の駒損になります。

しかし先手玉をよく見ると後手の持ち駒に角が入れば即詰みの形でした。

△4三金に▲同角成なら△同金▲同馬△3八飛成▲同玉△4九角▲2八玉△2七金▲同銀△同桂成▲3九玉△3八角成まで詰みです。

これは後手の理想的な展開ですが、これは後手のと金が5九にいるのでこの筋が生じます。

△4三金打以下▲同馬△同金▲4五角△3八飛成▲同玉△7一飛▲7四歩△4九角▲2八玉△3八金▲1八玉△7六角成で、ソフトの評価値-691で後手有利。

この手順の▲4三同馬~▲4五角の受け方は考えても分かりませんでした。

▲4五角で飛車取りかつ△3八飛成▲同玉△4九角▲2八玉△2七金▲同銀△同桂成▲同角で2七の地点に利いています。

サーカスのような受け方ですが、このような受け方は見えません。

よって後手は△3八飛成~△7一飛としますが、以下△4九角が入ると後手が指せているようです。

最初の局面図で後手の5九のと金は△4九ととするば相手玉に近づくのですが、5九にと金がいることで将来△4九角の王手が生じるので数手先を考えてと金はどの配置がいいかをイメージすべきでした。

攻めのと金と相手の玉の位置を確認するのが参考になった1局でした。