上図は、横歩取り勇気流からの進展で▲3八銀とした変化手順。ソフトの評価値+104で互角。
先手が▲3八銀と閉めると後手がどのような方針で指していいか全く分かりませんでした。
横歩取りの戦型は激しい変化を含んだ手順が多いのですが、お互いに金駒が低い位置にいるので大駒の打ち込みに備えての駒組みになりやすいです。
▲3八銀の局面で色々考えたのですが、さっぱり分からず消去法で△4二銀かなと思いました。
▲3八銀以下△4二銀▲3三角成で、ソフトの評価値+268で互角。

この手順は△4二銀と中央を手厚くする手でこれが本筋かなと思ったのですが▲3三角成がありました。
▲3三角成は△同銀か△同桂になるのですが、どちらも駒が3段目に上がる形です。
▲3三角成に△3三同銀なら▲8三角で以下△8二歩なら▲7四角成△2四飛▲5六馬△2八飛成▲4六馬で、ソフトの評価値+306で先手有利。
この手順の▲8三角は地味な手ですが、後から効果がでそうな手でこのような手を軽視しやすいです。
△8二歩の催促には▲6一角成も有力ですが▲7四角成も手厚いです。
▲7四角成には△2四飛~△2八飛成の切り返しがありそうですが▲4六馬が先手の龍を狙う手で、△1九龍なら▲4五桂~▲3三桂成の筋で先手が指せているようです。
▲3三角成に△3三同桂なら▲2一飛△3一歩▲2三歩で、ソフトの評価値+389で先手有利。
この手順は△3三同桂なら2一のスペースがあくので▲2一飛が生じます。
▲2一飛は直接的には▲1一飛成の狙いですが、△3一飛には▲2四飛成があります。
△3一歩の底歩の受けには▲2三歩と垂らす手があり、これは先手が指せているようです。
後手の3一の銀が4二に移動すると2筋が弱くなるので後手としても指し方が難しいです。
後手としては2筋の受け方や8筋の受け方を考えておかないといけないようです。
△4二銀では△2七歩がありました。
△2七歩▲2九歩△7二銀で、ソフトの評価値+149で互角。

この手順の△2七歩▲2九歩△7二銀は自分にとって難しい手です。
△2七歩に▲2九歩と打った形がどちらが得をしているのかがよく分かりません。
お互いに持ち駒の歩を2筋に使った形で、2九に歩を打たせると先手から2筋の攻めはなくなりますが、後手も2八や2九からの打ち込みができません。
△7二銀は最初は意味がよく分からなかったのですが、▲8三角を防いでいるという意味があるようです。
ただし△7二銀型は8二の地点が薄いのでそこを狙われやすいです。
△7二銀以下▲8二歩△7三桂▲8一歩成△同銀▲8三飛△7二銀▲8二飛成△8一飛▲8三歩で、ソフトの評価値+36で互角。
この手順は△7二銀に▲8二歩と打たれると後手が相当悪いと思っていたのですが、そうでもなく少し驚きました。
▲8二歩△7三桂▲8一歩成△同銀▲8三飛で読みを打ち切りそうですが、以下7二銀▲8二飛成△8一飛が知らないと指せないようです。
このような粘り強い受け方というのも後手の横歩取りにたまに出る指し方で、短気を起こしたらいけないようです。
△8一飛▲8三歩で後手も指しようがないようでも△4二銀として、以下▲9一龍△同飛▲8二歩成なら△3五歩で、ソフトの評価値+48で互角。
この手順は▲9一龍△同飛▲8二歩成で後手の飛車が取られてかつ香損ですが、△3五歩と先手の桂頭を狙う手がありいい勝負のようです。
この横歩取りの戦型は手が広く自分が知らない指し方がたくさんあるため、気になる形が出ればその場で調べるしかなさそうです。
地味な作業ですが、1つ1つの手筋を覚えて今後に役立てたいです。
△7二銀で▲8三角を消すのが参考になった1局でした。