上図は、後手横歩取りからの進展で▲3七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+92で互角。
実戦は▲3七桂ですが▲3五飛も有力だったので以前調べました。
今回は△8二歩に▲3七桂について調べます。
▲3七桂は桂馬を活用する手でいつでも▲4五桂と跳ねる筋があり、桂馬が5段目まで跳ねると将来▲5三桂成の筋も生じます。
そのような意味で価値が高い手ですが、この瞬間は3七の桂馬が浮いているので後手から動いてくる手が気になります。
自分が気になる手は△8八角成と△8八飛成と△7六飛です。
△8八角成▲同銀△5五角▲7七角△7六飛▲3八銀で、ソフトの評価値+263で互角。
この手順は角交換をして△5五角と両取りに打つ手ですが、▲7七角と合わせます。
▲7七角に△同角成なら▲同桂で△8九角と打っても▲7九金で角が取られます。
▲7九金に△8七歩は2歩のため打てません。
▲7七角に△7六飛として▲5五角なら△7八飛成がありますが、▲3八銀と受けて互角のようです。
以下△2七歩と垂らせば▲2九歩と受けるか▲2四飛でいい勝負のようです。
▲3七桂に△8八飛成なら▲同銀△5五角打▲4五桂△8八角成▲3三桂成△同馬▲3五飛△9九馬▲7七桂で、ソフトの評価値-244で互角。

この手順の△8八飛成はこの戦型ならたまに出る手で、横歩取りはこのような手がありますので油断できません。
以下△5五角打が狙いの手で、△8八角成と△3七角成の両方の狙いがあります。
△5五角打に▲4五桂と角取りに跳ねましたが、△8八角成として▲3三桂成に△同馬とする受け方があります。
先手は飛車を渡しづらいので▲3五飛としますがそこで△9九馬と香車を拾います。
以下▲7七桂と後手の馬の利きを止めてどうかという形です。
駒割りは飛車と銀桂香の3枚替えで後手が駒得です。
先手の持ち駒に飛車と角がありますが、後手の陣形が低いので打ち込むスペースが少ないです。
形勢は互角のようですが、この展開なら後手も十分戦えます。
なお▲4五桂と跳ねる手では▲2二歩があったようで、△同角ならそこで▲2四歩と垂らします。
以下△8八角成なら▲同金△同角成▲2三歩成△4四馬▲2四飛で、ソフトの評価値-66で互角。
この手順は▲2二歩~▲2四歩が興味深く、将来▲2三歩成として後手の3二の金を移動させて手を作る狙いです。
△4四馬の局面の駒割りは飛車と金銀の交換の2枚替えで後手が駒得ですが、先手も2三にと金ができているのでいい勝負のようです。
▲3七桂に△7六飛なら▲7七角△同角成▲同桂△5五角▲2二歩△3三金▲3五飛△3七角成▲2一歩成△4二銀で、ソフトの評価値+298で互角。

この手順の△7六飛も先手にとって嫌な手で、次に△8八角成がありますので▲7七角とするのがよくある受け方です。
▲7七角には△同角成~△5五角もよくある攻め方で、次に△7七角成と△3七角成が狙いです。
△5五角に▲2二歩の切り返しもこの形ではよくある手で、△同角とすれば△3七角成の筋がなくなるので先手は受けやすくなります。
また▲2二歩に△同銀や△同金には飛車成りがあるので取れません。
▲2二歩には△3三金と受けて、▲3五飛と逃げた手に△7七角成なら▲同金△同飛成▲7八歩で、ソフトの評価値+464で先手有利。
よって▲3五飛に△3七角成としましたが▲2一歩成でいい勝負のようです。
これらの戦型を繰り返し検討しているとある程度目が慣れてきて、疑問点を1つ1つつぶしていくとだんだんこの戦型に自信がついてくるようです。
自信がついたからと言って簡単に勝てるほど甘くありませんが、今後も疑問に思ったら1つ1つつぶしていきたいです。
横歩取りの▲3七桂型が参考になった1局でした。