持ち駒の角を残して寄せに使う

上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲5二銀と打った局面。ソフトの評価値-1654で後手優勢。

先手が▲5二銀と打って後手の飛車の利きを止めて先手玉を少し安全にした形です。

後手玉は詰めろをかけるまで少し手数がかかるので、この間に先手玉を寄せの形にもっていきたいです。

▲5二銀と打ったことで後手は銀が質駒になったのは大きいです。

持ち駒の角と金と銀と歩をうまく作って先手玉に迫りたいです。

実戦は△4九角で以下変化手順で▲同玉△4七歩成▲1八飛△5二飛▲同馬△2七銀▲3九銀△1八銀成▲4八歩で、ソフトの評価値-1336で後手優勢。

この手順は△4九角~△4七歩成で先手玉に詰めろをかける手です。

△4九角と玉を下段に落とす手で、実戦は▲4八玉としたのですが▲同玉がありました。

以下△4七歩成の詰めろを受けるには先手は飛車を自陣に打つしかありません。

▲1八飛は形作りみたいな受けに見えて、以下△5二飛~△2七銀で詰めろ飛車取りで後手必勝かと思いました。

しかし△2七銀に▲3九銀と1段目に銀を打って粘る手があり、以下△1八銀成には▲4八歩と受けるのがしぶといです。

▲4八歩は△4八飛▲同銀△3八金の詰めろを消した手ですが、これで寄せるのにまだ手数がかかりそうです。

これでも後手優勢ですが、もう少しうまい寄せ方があったようです。

△4九角では△5二同飛がありました。

△5二同飛▲同馬△4九銀▲同玉△4七歩成で、ソフトの評価値-1303で後手優勢。

この手順は前の変化手順と似ていますが、後手は△5二飛と銀を取ってから△4九銀と捨てる手です。

角を捨てるか銀を捨てるのかの違いですが、後手の持ち駒にどの駒を残した方が寄せやすいかが大事になってくるようです。

△4九銀と捨てることは後手の持ち駒が角と金になりますが、△4七歩成の詰めろに先手は受けることになります。

△4七歩成に▲2八飛なら△2七角▲同飛△4八金まで詰みです。

この手順の▲2八飛には△2七角の捨て駒があり、この手はたまに寄せの形ででてきます。かです。

△4七歩成に▲4八飛△2七角で▲3八桂なら△同角成▲同飛△4六桂▲2八飛打△2七金▲4八飛△2八金▲同飛△3八飛で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

△4七歩成に▲4八飛△2七角で▲3八銀なら△同と▲同飛△4七銀▲4八飛打△3八銀成▲同飛△4七金で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

これらの手順をみると△2七角と打つ筋で先手玉が寄っているようです。

普通は寄せは金駒を残すケースが多いイメージですが、本局は角を残すというやや例外的な寄せ方だったです。

角は頭が丸いので少し寄せにくいイメージがありますが、角の利きをうまく使うと合駒請求でその駒を補充することができるので、やはり大駒というのはうまく使えば攻めの力が強いです。

持ち駒の角を残して寄せに使うのが参考になった1局でした。