先に駒損になってももう少し考える

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲8二飛と打った局面。ソフトの評価値-23で互角。

以前▲8二飛に△8一歩の受けの場合の展開を投稿しました。

今回は▲8二飛に別の受け方を調べてみました。

△8一歩以外に2つ有力な手がありました。

1つは▲8二飛に△6四角です。

△6四角▲同角△同歩▲8三角△6三角▲7二角成△同金▲8一飛成で、ソフトの評価値-63で互角。

この手順の△6四角は▲7三角成を受ける直接の手で、角には角で受ける形です。

角交換をして▲8三角がうるさい手で、この手に対抗する手段がないと後手は指せません。

▲8三角は▲7二角成と▲7四角成の両方の狙いがありますので、どちらも受ける手を選択することになります。

▲8三角にはこれも角には角の受け方の△6三角になります。

△6三角に▲7二角成として△同角もありそうで▲8三銀△6三角打で千日手模様になりますが▲8三銀には△7一金で、以下▲7二飛成△同金▲同銀不成△6五桂で、ソフトの評価値-65で互角。

自分はこの展開は知りませんでしたが、飛車と金銀の交換の2枚替えで後手が少し駒損でも△6五桂と跳ねていい勝負のようです。

なお▲7二角成に△同金なら▲8一飛成で次に▲6一銀がありますので、また後手が受けることになります。

▲8一飛成以下△4二玉▲9一龍△6五桂で、ソフトの評価値+83で互角。

この手順は△4二玉の早逃げで▲6一銀の先受けの手ですが▲9一龍と香車を取られます。

以下△6五桂と跳ねてこれもいい勝負のようです。

これらの展開を見ると後手が駒損で△6五桂と跳ねる形で、駒損で形勢が悪いという先入観があるとこれらの手順は選べないかもしれません。

▲4六角に△6四角と受ける変化は後手の受けの力が試されそうで、知らないと指せないようです。

本来はこのような変化を自分で考えるようにならないといけないのですが、ただこのような手順もあるととりあえず頭に入ったので今後使ってみたいです。

もう1つは▲8二飛に△4一玉です。

△4一玉▲8四飛成△2六歩▲同歩△2七角▲3八銀△3六角成▲7三角成△同銀▲同龍△2八歩▲3七桂で、ソフトの評価値+60で互角。

この手順の△4一玉は、部分的な受け方としてはプロの先生の公式戦でもあったようです。

次に△8三歩と飛車を蓋をする手があるので▲8四飛成として▲7三角成を狙います。

また▲8二龍と入り▲9一龍と香車を補充する筋もありそうで後手は受け方が難しいようです。

▲8四飛成には△2六歩~△2七角が狙いの反撃で、次に△4九角成~△6九飛があります。

よって▲3八銀に△3六角成で、以下▲7三角成△同銀▲同龍で角と銀桂の2枚替えになります。

ただし、後手も馬を作っているのも大きく以下△2八歩▲3七桂でどうかという展開です。

先手からは次に▲3三歩△同金▲4五桂打のような手がありますので、▲3七桂には△5五角▲8三龍△8二歩▲8五龍△3七角成▲同銀△同馬で、ソフトの評価値+78で互角。

これらの手順を見ると、先に駒損になっても互角で戦えるという感覚がないと指せないようです。

自分の感覚では駒損になったらまずいで終わってそれ以上考えないことが多いので、今回調べたことはそのような先入観を無くす意味ではよかったようです。

先に駒損になってももう少し考えるのが参考になった1局でした。

細かい歩の切り返し

上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲6五銀と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-845で後手優勢。

駒割りはこの瞬間は後手の銀損ですが、2二玉と玉が深いのと先手の2八の玉がやや薄いので後手が指せているようです。

このような局面はあまり考えて指していないことが多く、駒を取られたら駒を取り返すという手の流れで△6五同歩としましたがこれがよくなかったようです。

実戦は△6五同歩▲5三角成で、ソフトの評価値+12で互角。

この手順は銀を取り返してまた金を取られる形で、先手がだいぶ得をしたようです。

5三に馬ができて次に▲5四角のような手が生じると飛車取りかつ▲3二角成の筋で後手がまずそうです。

後手の切り札は△3五桂ですが、▲3六銀と受けられるとまだ先手玉は寄りません。

このような手拍子の△6五同歩は▲5三角成を全く考えてないと等しいので、何か考える必要があったようです。

△6五同歩では△7四歩がありました。

△7四歩▲7九歩△3八飛成▲同金△7五歩で、ソフトの評価値-1301で後手優勢。

この手順の△7四歩は歩を使った小技で、自分はこのような手がなかなか実戦で指せません。

持ち時間の短い将棋ばかり指しているのと自分の棋力の関係で細かいところに目がいかないようです。

このような手が実戦で指せたら読みの幅も広がりそうです。

△7四歩に▲同銀なら△7六飛成、△7四歩に▲5七角なら△6五歩で駒損が回復できます。

先手は▲7九歩と手筋の歩を打ってきて、△同飛成なら▲5七角が龍取りで角取りが消える受け方です。

▲7九歩には△3八飛成と飛車を切る手があり、▲同金に△7五歩と角を取った手がさらに金取りになります。

このような△3八飛成は飛車を切るタイミングで、部分的には飛車と角銀の交換の2枚替えになりしかも先手玉は金駒が1枚なくなったので弱体化しました。

△7五歩以下▲5四歩△4九銀▲3九銀△3八銀成▲同銀△4八金▲3九銀△同金▲同玉△5二金で、ソフトの評価値-1828で後手優勢。

この手順は興味深いのですが△7五歩以下▲5四歩と攻め合いにきました。

そこで△4九銀と3八の金を狙うのが形のようで、この筋はよく出ます。

守りの金駒を攻めることで相手の玉を薄くする手で、先手は▲3九銀と埋めてきました。

▲3九銀には△3八銀成~△4八金で、次の狙いは△3八金~△4九角の筋です。

△3八金で△3九角と打つのは、後手の持ち駒に金がないので▲2七玉でもつれてしまいます。

よって△4八金に▲3九銀と埋めて辛抱したのですが、△同金~△5二金がなかなか指せないです。

先手の守り駒は銀1枚なので後手は攻めを継続したいのですが、まだ少し駒が足らないので無理に攻めを続けるのは危険です。

それで△5二金と受けに回って自玉の安全を優先するようです。

自分は△5二金と手を戻す指し方がなかなかできず、やや無理気味に攻めを続けようとするので形勢が接近することが多いです。

▲5三歩成が入ると後で▲5四角のような手がいきなり詰めろということもあるので、自陣に手を戻すのが大事なようです。

この局面も△7六歩や△6五歩で金駒を補充する手も残っており、後手玉は堅いので後手が指せているようです。

細かい歩の切り返しが参考になった1局でした。

相手の駒組みに隙があれば戦いを起こす

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲7五歩と突いた局面。ソフトの評価値407で後手有利。

居飛車対振り飛車の対抗形は駒組みで居飛車有利になりやすいのですが、この理由について個人的には振り飛車は飛車と角が近くに駒組みしているのが原因ではと思っています。

居飛車は飛車の捌きに重きを置いているのに対して、振り飛車は角で相手の飛車の捌きを抑えています。

居飛車は飛車の捌きを狙うため振り飛車の角を狙うのですが、その近くに振り飛車の飛車がいることで飛車も一緒に狙われやすく、振り飛車側が少し駒組みに神経を使うということです。

その神経を使うというのが評価値で表現すると、居飛車の方に少し傾くということです。

振り飛車から角交換をすれば角が狙われるということはないのですが、今度は居飛車の飛車の捌きを抑える駒組みが必要なのでその負担が振り飛車にあるのではと思っています。

ソフトは言語化できないのでその理由は分かりませんが、あくまでも個人レベルの印象です。

ただし、これは序盤~中盤の駒組みの話で将棋は終盤の指し手の精度が大事なので、自分のレベルではほとんど勝敗に影響しません。

先手が▲7五歩と突いた形で、石田流を含みにする手を指してきました。

石田流に対しては、居飛車は銀を繰り上げていくというのがよくある形かと思い△6四銀としました。

実戦は△6四銀▲7六銀△9四歩で、ソフトの評価値-308で後手有利。

この手順は△6四銀として次に△4二角と引いて使うつもりだったのですが、▲7六銀と先受けされたので△9四歩と様子を見ました。

△6四銀~△9四歩でも後手有利だったのでそこまで悪い手ではなかったようですが、△9四歩では△8六歩がありました。

△9四歩で△8六歩▲同歩△5五歩▲6五歩△5三銀▲5五歩△4五歩▲同桂△4四銀で、ソフトの評価値-462で後手有利。

この手順の△9四歩では△8六歩~△5五歩と動く手がありました。

振り飛車の駒組みがやや浮いているのでこの機会に戦いを起こしたいという意味のようです。

△8六歩と突き捨てるからには居飛車も動いていくことになりますが、次の△5五歩が少し見えづらいです。

△5五歩に▲6五歩とすれば銀取りで、△5三銀に▲5五歩とすれば歩を取られるのですがそこで△4五歩とさらに歩を突き捨てるのが筋のようです。

△4五歩に▲同歩なら△6八角成▲同飛△8六飛がありますので▲4五同桂としますがそこで△4四銀とします。

この形が△4五銀とか△5五銀を含みにして後手が指しやすいということのようです。

▲7六の銀の形が悪いのと、先手玉はコビンがあいているので角交換をして△5六角などで狙われやすいです。

また先手は6八の角がいなくなると△8六飛が生じますので振り飛車が神経を使う感じでした。

また最初の局面図で△6四銀はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

△6四銀では△4五歩がありました。

△4五歩▲同桂△4四銀で、ソフトの評価値-387で後手有利。

この△4五歩も居飛車から戦いを起こす手で、▲4五同桂に△4四銀とします。

後手の5三の銀は右側でなく左側で使うのがソフトの考えでした。

△4四銀の形になれば相手の駒組みで、△4五銀や△5五歩や△3五歩など玉頭戦にすることで居飛車が指せるいうことのようです。

自分は銀を左側に使うのは全く考えていませんでしたが、確かに右に使うより左で使った方が銀が使いやすそうです。

今度似たような形になれば試してみたいと思います。

相手の駒組みに隙があれば戦いを起こすのが参考になった1局でした。

最終盤で玉の詰み筋を考える

上図は、先後逆で相居飛車から後手雁木の展開で▲3三歩成とした局面。ソフトの評価値-1301で後手優勢。

先手が歩を成り捨てた手で、対局中はこの手は見えてなかったので少し迷いました。

取る手もあるのかなと思ったのですが、先手の持ち駒が多いので何となく危険と思い△4一玉としました。

なお△3三同玉なら後手玉に即詰みが生じていました。

△3三同玉▲3四香で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

この手順は先手の持ち駒に香車があるので▲3四香以下即詰みでした。

▲3四香に△4二玉なら▲3三角△4一玉▲3二銀△同玉▲2二金△4一玉▲3二銀まで詰みです。

▲3四香に△同玉なら▲4五銀△3三玉▲3六飛△4二玉▲3三角△4一玉▲3二銀△同玉▲2四角成△2一玉▲3二金△1二玉▲2三馬△同玉▲3三飛成△1四玉▲2四龍まで詰みです。

この手順は▲3四香と捨ててから▲4五銀~▲3六飛と飛車を活用するのがうまいです。

▲3三角~▲3二銀は直ぐに浮かびますが、次の▲2四角成~▲3二金が浮かびづらいです。

後手玉を△1二玉として▲2三馬~▲3三飛成の筋でぴったりです。

なお▲3二金では▲1二金も詰みそうですが、△同玉▲3二飛成△2二角が逆王手になり以下▲同龍△同玉で後手玉に詰みはありません。

なお▲2四角成では▲5一角成の詰まし方もあり、以下△2一玉▲3一金△1二玉▲3二飛成△2二角▲同龍△同玉▲3四桂△3一玉▲2二角△2一玉▲1一角成△同玉▲3三馬△1二玉▲2二馬まで詰みです。。

対局時は詰み手順まで読めていないのでこれは結果オーライです。

実戦は▲3三歩成以下△4一玉▲3二銀△5一玉▲7三角で以下変化手順で△6一玉で、ソフトの評価値-4509で後手勝勢。

この手順は▲3三歩成△4一玉として以下王手飛車を打たせる形ですが、△6一玉と飛車を取らせる逃げ方がありました。

先手玉が詰めろになっているので飛車を取られても問題ないという意味です。

▲7三角に△6二飛でも問題なさそうですが、飛車を渡す形で少しあやが生じる可能性もあるので△6一玉が分かりやすいようでした。

△6一玉に先手も粘りに出ます。

△6一玉以下▲7九金△6六角▲7七香△7八と▲同金△同金▲同玉△6七銀で、ソフトの評価値-99991で後手勝勢。

▲7九金には△6六角と王手で攻め駒を増やす手がありました。

即詰みにできるときは詰み手順を考えるというのが最近自分が意識していることで、自分の対局では詰み逃しが多いので逆転するケースが多くなります。

自玉に即詰みがないので難しい手順で詰みを狙うより詰めろをかければいいのも分かりますが、詰ませる場合は詰ますようにしたいです。

△6六角としてから△7八とで清算して△6七銀の筋がありました。

△6七銀以下▲同玉△5七角成▲7八玉△6七金▲8八玉△7九馬▲同玉△7八金打まで詰みです。

最終盤で玉の詰み筋を考えるのが参考になった1局でした。

桂馬を取り切って手を広げる

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2六銀と上がった局面。ソフトの評価値-383で後手有利。

先手が2筋の歩を交換して▲2五同桂に3三の角が△2四角としたら▲2六銀と上がってきました。

対局中は▲2六銀というのは全く考えてなかったので力強くて驚きました。

▲2六銀はソフトの推奨手には上がっていませんでしたが、候補手の1つでした。

▲2六銀は守りの銀を攻めに使うことができ、玉頭戦で▲1五歩や▲3五歩などの攻め味を作ることができるようです。

先手は持ち駒に歩があるので、将来1筋の攻めをしたときに2六に銀がいると攻めに厚みが出てきます。

そのような意味で対局中はいまひとつ意味が分からなかったのですが、形にとらわれない手だったようです。

実戦は5四の銀が使いづらいのでこの銀を活用したいと思い△6三銀としましたが、この手はあまりいい手ではなかったようです。

△6三銀以下変化手順で、▲1五歩△同歩▲1三歩△同桂▲同桂成△同香▲2五桂△1四香▲6五歩で、ソフトの評価値-333で後手有利。

この手順は△6三銀は次に△7四歩▲同歩△7五歩▲同飛△7四銀▲7六飛△7五歩のような狙いです。

実戦は△6三銀に▲8六歩で以下△7四歩▲8五歩△7五歩で、ソフトの評価値-437で後手有利。

この展開は後手が△7四歩と逆襲する筋で、△6三銀を引いた効果で後手が少し指せているようです。

ただし、△6三銀に変化手順で先手は1筋から動く手がありました。

後手も穴熊でしっかりしているので簡単に崩れないのですが、先手は桂馬を交換してから再度▲2五桂とするのが盲点で、△1四香に▲6五歩と戦線拡大します。

この形は後手は2一に穴熊がいないので玉頭が少し薄いのと、穴熊の横が開いているので強い戦いができません。

2五に桂馬がいるので後手は歩を渡しづらい形で、攻めに出ても反動がきつそうです。

▲6五歩の形は6三にいる銀がややぼけている感じで、1手の価値があまりないような局面に誘導されたようです。

△6三銀では△5一角がありました。

△5一角▲1五歩△2四歩▲1四歩△2五歩▲同銀△8二飛▲7四歩△7二飛で、ソフトの評価値-531で後手有利。

この手順は△5一角として次に△2四歩から桂馬を取りにいく手がありました。

対局中はこの△5一角は全く見えていませんでした。

気がついていれば指せていたかもしれませんが、その後の展開は桂馬を取り切っても先手は1四に歩がいるのと2五に銀がいるので後手も力がいりそうな形で自分はぱっと見であまり自信がありませんでした。

先手はいつでも▲2四歩とか▲1三歩成の筋があるので、桂損を思わせないような形です。

▲7四歩に△7二飛で受けた局面も飛車交換になりそうな筋もあり後手としてはかなり怖い形です。

これでも後手が指せるという大局観がなければこの展開は選択しづらいです。

△7二飛に▲7三歩成△同飛▲同飛成△同角▲7四歩△2七歩▲3七玉△3三桂打▲2六歩△2九飛▲7三歩成△1九飛成で、ソフトの評価値-2150で後手勝勢。

この手順は飛車交換に△7三同角とするのが盲点でした。

△7三同角に▲2四歩とすれば銀が取れる形ですが、△6五歩▲3七金寄△2七歩が激痛でした。

△2七歩に▲同玉なら△2九飛、△2七歩に▲同金上なら△7八飛がありました。

自分は穴熊の傷の部分ばかりを意識して相手の玉の攻めることをあまり考えてなかったのですが、飛車交換になると先手玉の薄さと7九の角が働いていないので後手がいいようです。

よって飛車交換から▲7四歩としましたが、後手は△2七歩から飛車を1段目に下して飛車を活用する展開になると後手がはっきりいいようです。

受けばかりを考えるのでなく攻めのことも考える必要があったようで。やはり盤面全体を見ないといけなかったです。

桂馬を取り切って手を広げるのが参考になった1局でした。

△7二銀型の受け方

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲8二飛と打った局面。ソフトの評価値-23で互角。

後手の横歩取りは好きな戦型ですが、この局面が大会で出るとは思ってもいませんでした。

自分はこの戦型は何度か指しているのがですが、相手の方がこの戦型のこの展開を予想するというのは難しいと思うので、やや意外でした。

横歩取り青野流の▲3六歩に△2六歩と打った展開で、以下▲2八歩に△7六飛と華々しい形で飛車と角すべての大駒が持ち駒になりました。

その数手後に▲8二飛と打った形で、ここで後手がどのように指すかという局面です。

△7二銀型は大駒の打ち込みには強いのですが、8二の地点が弱いのでそこでどのように受けるかで今後の展開が変わってきます。

次は▲7三角成の狙いがありますので、後手は受ける必要があります。

実戦は△8一歩▲8八飛成△6四角▲3八金△4六角▲同歩△3三桂▲6六金で、ソフトの評価値+110で互角。

この手順の△8一歩はここに歩を打つと8筋に攻めの歩が使えないので打ちたくなかったのですが、2段目に飛車を残したままにするのは危険だと思い仕方なく打ちました。

先手は▲8八飛成と目標になりにくい位置に引き上げる手で、△6四角としたのは将来先手から▲7五歩△同歩▲7四歩~▲7三歩成を消したつもりでした。

△6四角には▲同角を予想していましたが▲3八金と自陣に手を入れてきました。

△4六角▲同歩で先手玉のコビンがあきますが、3八に金がいて2七の地点を補強しているので思ったよりしっかりしているようです。

△3三桂では△1四角も魅力的に思えて指したくなったのですが、以下▲4七金△2八歩▲同銀△3八飛▲4九玉△8八飛成▲同銀で手が続かないと思っていましたが、次に△6九飛と打てば後手が指せていたようです。

ただし、△1四角には▲4七角と受ける手があるようで、以下△3五歩▲同歩△4七角成▲同金△6九角で以下▲同玉なら△4九飛のような指し方もあったようです。

このあたりは知っていれば選択していた可能性がありますが、▲4七金で攻めが続かないと思ったのが少し誤算でした。

よって△3三桂を選択したのですが、次の▲6六金は全く意表をつかれました。

7七の金は将来引いて使う選択もあると思っていたところに▲6六金を4段目に上がるので力強い手です。

この手は将来△6五桂と跳ぶ受けの手や▲7五歩と桂頭を狙う意味だったようです。

なお▲6六金は自分の使っているソフトの推奨手だったので、2度驚きました。

▲6六金のような手は以前指したことがあるかは不明ですが、初見の局面で▲6六金を選択したのならすごいです。

実戦は▲6六金に△5四角▲4七角でソフトの評価値+142で互角と進んだのですが、△5四角では△6四角があったようです。

△6四角▲5六金で、ソフトの評価値+63で互角。

この手順の△6四角は△4六角狙いと7五の地点の補強の意味のようです。

△6四角に▲3七金とか▲4七金は形が悪いので▲5六金でどうかという局面です。

後手の角は狭いのですが、6五の地点は桂馬が利いているのと将来△5四歩と突けば角が下に使えるので取られることはなさそうです。

また余裕があれば△4四歩~△4二銀~△4三銀~△4五歩と角の利きを活かした手があるのでこれでどうかという形です。

後手は持ち駒に飛車があるので先手は神経を使いやすく、これでいい勝負だったようです。

最初の局面図では△8一歩を選択しましたが別の手もあったようなので、また別の機会に調べてみたいと思います。

△7二銀型の受け方が参考になった1局でした。

飛車を縦と横に使う

上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲7五角とした局面。ソフトの評価値-1050で後手優勢。

△6五桂と跳ねた手に5七の角が▲7五角とした形です。

駒割りは銀と桂馬の交換で先手が駒得ですが、後手は7七にと金がいるので大きいようで後手が指せているようです。

ただし、6七の地点は先手は飛車と金が利いているのでと金を捨てるのはもったいないのですが、相手の陣形を崩した方がいいと思って△6七ととしました。

実戦は▲7五角以下△6七と▲同金△7九歩成▲7六金△6九とで、ソフトの評価値-765で後手有利。

この手順はと金を捨てて飛車を取りに行く手で、飛車と角の交換になります。

駒割りは飛桂と角銀の交換でいい勝負ですが、形勢は少し差が縮まったようです。

飛車を取ってもそこまで評価値が上がらないどころか下がったのは意外でした。

今思うと、先手の抑え込まれていた飛車が持ち駒の角に変わったことで先手が得をしたようです。

対局中は言語化する余裕はなく感覚で指しているので、あまり冷静に局面を見れていない感じです。

△6七とでは△7一飛がありました。

△7一飛▲6五銀△7五飛▲7六銀△同飛▲4一銀で、ソフトの評価値-1054で後手優勢。

この手順の△7一飛ですが、相手は歩切れだったので効果的な手だったようです。

後手の飛車は8筋にいて8四に歩があるので8筋で使うのは効率が悪すぎるので、△7一飛とすると働きがよくなります。

自然な手ですが、このような手が対局中は全く見えていないのでいまひとつ目のつけどころが悪いです。

飛車は攻めの主役なので、飛車の働きを意識した方がよかったです。

△7一飛に▲6五銀に△7五飛とするのが盲点で、△6五同歩とか△6五同角もありそうですがこれも飛車の働きを重視するようで△7五飛として▲7六銀に△同飛とします。

以下▲4一銀と割打ちの銀を打つのが手の流れですが、ここでどのように指すかが気になります。

▲4一銀以下△2六飛▲2七桂△4二金右▲3二銀成△同金▲3六金△2四飛で、ソフトの評価値-1048で後手優勢。

この手順はあまり浮かばなかったのですが、後手は△2六飛と飛車を横に使う手がありました。

先手は歩切れなので普通の受けはできません。

△2六飛に▲2七銀なら、△同飛成▲同玉△3五桂▲3八玉△2七角▲4八玉△4六歩で、ソフトの評価値-1471で後手優勢。

この手順は▲2七銀なら△同飛成▲同玉△3五桂が激痛でこれは後手の攻め筋に入っているようです。

最後の△4六歩は何気に厳しく、以下▲5二銀不成なら△4七歩成▲同金△同桂成▲同玉△4六歩▲同玉△4五銀▲5七玉△5六金▲4八玉△4七銀▲3九玉△4九角成▲同飛△3八金まで詰みです。

△4六歩に▲同歩なら△6八銀▲同金△同と▲同飛△4七銀▲3九玉△4九角成▲同玉△4八歩▲同飛△同成銀▲同玉△4七金▲5九玉△5八金打まで詰みです。

この手順の△4六歩に▲同歩なら△6八銀が何気に詰めろになっており、次は△4七銀▲3九玉△4九角成▲同玉△3八金まで詰みというイメージです。

よって遡って△2六飛には▲2七桂と受けるのですが、そこで△4二金右と受けて▲3二銀成△同金▲3六金と進みますが最後の△2四飛が浮かびづらいです。

△2四飛というのは狭い形の上に、先手の持ち駒に歩があれば▲2五歩で飛車が取られるという先入観があるので読み筋としては指しにくいです。

後手の楽しみとしては△4四桂や△3五桂のような筋で、先手玉を直接上から狙う手があるので後手が指せているようです。

飛車を縦と横に使うのが参考になった1局でした。

敗勢の局面でも意外と難しい

上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で△2六銀と打った局面。ソフトの評価値+6431で先手勝勢。

後手が形作りに近い形で2七の地点で清算してから△2六銀と打ちました。

対局中は駒が足りていないと思っていましたがだめもとで打った感じで、ソフトも後手敗勢の評価でした。

居飛車対振り飛車の将棋で玉頭から攻めるというのはたまにあるので、この機会にお互いの玉がどの程度危険だったかを確認したかったので調べてみました。

ソフトで検討する前はどうしても結果だけにとらわれて内容を確認しないことがほとんどだったのですが、ソフトで検討になってからはだめと思った局面でも1度は確認するようなくせがつきました。

そうすると思わぬ手があったりするので、調べてみるとなかなか面白いです。

先手は銀を取るか逃げるかのどちらかですが、

△2六銀には▲同玉でも▲3八玉でも先手玉に詰みはありませんでした。

△2六銀に▲同玉なら△2八飛▲2七桂△2五金▲同玉△2七飛成▲2六桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は後手に金駒が不足しているので詰みません。

△2六銀に▲3八玉なら△△2七角▲3九玉△4九角成▲同玉△6九飛▲5九桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順も後手に金駒が不足しているので詰みません。

ただし、△2六銀に▲2八玉とするのは先手玉に即詰みがあるので要注意です。

△2六銀▲2八玉△2七金▲3九玉△3八飛▲同金△同金▲同玉△2七角▲4八玉△4九金まで詰みです。

この手順は△2七金~△3八飛が盲点で、終盤は最後まで油断できません。

なおソフトは△2六銀では△2五金を推奨していました。ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

△2五金を推奨と書きましたが後手玉に即詰みがあるようなので形作りみたいな手です。

ただし、△2五金は次に△2六飛▲3八玉△2七角▲4八玉△4九角成▲同玉△2九飛成以下の詰めろなので、先手も最後まで油断できません。

ぱっと見後手玉に即詰みがあるのが分かりづらいので、先手は▲3八玉と詰めろを消したくなります。

△2五金以下▲3八玉△2七銀▲同玉△2六飛▲3八玉△2七角▲4八玉△4九角成▲同玉△2九飛成▲3九香△3八金▲5九玉△3九龍▲6八玉△4八金で、ソフトの評価値+99981で先手勝勢。

この手順は▲3八玉で安全に指したつもりでも△2七銀~△2六飛の追い込みがあるので先手もひやっとします。

最後の△4八金以下は後手玉に詰みがあるようですが、できれば△2五金の状態で詰ましたいです。

2七に玉がいるため後手玉が入玉になることはありませんので、その点は考えやすくなります。

△2五金以下▲1五香△2四玉▲3五銀で、ソフトの評価値+99988で先手勝勢。

この手順は▲1五香に△同金なら▲2四銀で、△同歩なら▲2二銀不成△1四玉▲2三角△2五玉▲3四龍まで詰みです。

▲2四銀に同玉なら▲3五金で、以下△1四玉なら▲2五角△同金▲同金△同玉▲2六香△1四玉▲2三龍△1五玉▲2五龍まで詰みです。

この手順の▲3五金に△同歩なら▲同龍△1四玉▲1五龍△同玉▲2六角△2四玉▲3五銀△2五玉▲3四銀△同玉▲3五金△3三玉▲3四香まで詰みです。

これらの手順は思ったよりはるかに難しいです。

▲1五香に△2四玉には▲3五銀で最後の局面図からは、△同歩▲同龍△同金▲同銀△同玉▲4六角△4五玉▲5五金△3四玉▲3五金△3三玉▲3四香まで詰みです。

この手順も駒を捨てて詰ましにいっているので決して簡単ではありません。

このように調べると先手勝勢というのは正確に指したらという条件つきなので、△2六銀では△2五金とする方が面白かったようです。

自分は△2五金とすれば先手玉を詰ます自信はありません。

おそらく▲3八玉として△2七銀以下の逆転を食らっている可能性が高いです。

敗勢の局面でも意外と難しいのが参考になった1局でした。

苦しい将棋で最後にあやしい手を指す

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△1一玉とした局面。ソフトの評価値-2625で後手勝勢。

▲3三桂不成として銀を取った手に2一の玉が△1一玉と逃げた形です。

先手玉に受けはありませんので先手は後手玉に迫るしかありません。

自分が最近気になっているのは、人間同士であればそれ以上指しても意味がないと思った局面もそこからソフトが指すと意外とややこしい局面になるということです。

評価値が2600台ということは、まだ相手玉に迫ることによって攻防の手で少し分かりにくい形になるようです。

自分はその域まで全く達していませんが、このような全くだめなような局面でも意外と手があることがあります。

本局も人間レベルでは投了したくなりますが、ここからソフトで検討すると意外な展開になりました。

△1一玉以下▲2二銀△同金▲2一金△同金▲同桂成△同玉▲2三香△3二玉▲2二香成で、ソフトの評価値-5764で後手勝勢。

この手順の▲2二銀から▲2一金というのが盲点です。

自分の感覚としては▲1二香△同玉▲2一銀△2三玉▲3二銀不成△同玉で、ソフトの評価値-3741で後手勝勢。

この手順もそれなりに後手玉に迫っていますが、1三の角が使えていないので手が続かないようです。

ソフトの▲2二銀と1枚銀を捨ててから▲2一金で相手玉を薄くするのが浮かびにくいです。

▲2二銀と1枚捨てることで▲2一金とすれば金が持ち駒になります。

以下▲2三香と離して打つのが香車を活かした手で、後手は△3二玉としますがそこで▲2二香成が浮かびにくいです。

一時的に1三の角が影になるのですが、読みが入ってないと指せません。

▲2二香成以下△3三玉▲4五桂△4四玉▲3五金△5四玉▲2五金△3七銀で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順の▲2二香成に△4一玉とするのは▲3二金△5一玉▲2四角成△6一玉▲2五馬で、ソフトの評価値-3857で後手勝勢。

この手順は▲3二金~▲2四角成と王手をして以下▲2五馬で桂馬を取る手で先手玉の詰めろが消えます。

単純な受けでなく攻防の手で詰めろを消すので先手としても焦ります。

厳密には▲2二香成に△4二玉と逃げて、▲2四角成には△3三桂とすれば2五の桂馬を守れますので逃げるならこちらの方がよさそうでした。

なお▲2二香成に△3三玉と逃げてこれで終わりのようでも、以下▲4五桂~▲3五金の王手があり▲2五金と桂馬を取って粘る手がありました。

これも▲2五金には△3七銀と打って詰みなのですが、勝ちを意識していると思わぬ手が飛んでくると読みがまとまらないことがあります。

△3七銀もこれが時間のない実戦だと多分指せないです。

△3七銀に▲同銀なら△1八金▲同玉△1六香▲1七桂△2九銀▲2八玉△1八金▲3九玉△3八銀打▲同金△同馬まで詰みです。

△3七銀に▲1七玉なら△1五香▲同金△2八銀打▲1六玉△1七金まで詰みです。

これらの手順を見ると正確に指せば後手が勝ちになるのですが、苦しい方も粘りの手を指せばそれなりに最後のあやが生じるようです。

最終盤で苦しい将棋もこのような手が指せるようになりたいです。

苦しい将棋で最後にあやしい手を指すのが参考になった1局でした。

詰みそうで詰ましにくい玉の寄せ方

上図は、先手5筋位取り中飛車からの進展で、△3九銀と打った手に▲1七玉と逃げた局面。ソフトの評価値-99993で後手勝勢。

対局中は先手玉に詰みがあってもおかしくないと思っていたのですが、詰みが見えませんでした。

実戦は▲1七玉以下△2八銀打▲2七玉△3七銀成▲同桂△1五桂▲同歩△2八金▲1七玉で、ソフトの評価値+6438で先手勝勢。

この手順は△2八銀打~△3七銀成で、▲同玉なら△3六金がありますので▲同桂になります。

△1五桂もこの形ならよくある筋ですが、▲同歩△2八金▲1七玉で以下△1六金は▲同角で先手玉が詰みません。

これは3八の角が1六の地点に利いているのでぴったりな受けの形でした。

また△1六金で△2七金打も▲同角△同金▲同玉で先手玉が詰みません。

△2八銀打まではよかったのですが、次の△3七銀成がまずかったようです。

△3七銀成では△1七金がありました。ソフトの評価値-99995で後手勝勢。

この手は△1七金と捨てる手で、金を取らせることで1七の地点の逃げ道を封鎖するという意味でした。

△1七金に▲同桂なら△3七銀成▲同玉△3六金まで詰みです。

この手順は頭金の筋でした。

△1七金に▲同香なら△3七銀成▲同桂△2八金まで詰みです。

この手順は下から金を打って詰ます手で、少し見えにくいです。

△1七金が好手でしたが、今後似たような形が出た場合は意識したいです。

なお最初の局面図の△3九銀では△3六桂でも詰みだったようです。

△3六桂▲同歩△3九銀で、ソフトの評価値-99976で後手勝勢。

この手順は△3六桂と捨てる手ですが、直接△3九銀と打つより難易度が高いです。

▲3六同歩と取らせると将来▲3七玉という形になって上部脱出の可能性がありますが、▲3六同歩とさせることで将来△3六馬が王手になる可能性があります。

△3六桂に▲1八玉なら△2八金▲1七玉△2七金打▲同角△同金▲同玉△3八銀▲同玉△4九角▲3九玉△4八馬まで詰みです。

よって△3六桂に▲同歩ですがそこで△3九銀します。

△3九銀に▲同玉なら△4八金▲2八玉△3八金▲2七玉△1五桂▲同歩△2八金打▲1七玉△1六銀▲同玉△1五歩▲1七玉△1六歩まで詰みです。

この手順は△1五桂がよくある筋です。

よって△3九銀に先手は玉が逃げます。

△3九銀に▲1八玉なら△3六馬▲2七桂△2八金▲1七玉△2七金▲同角△2八銀打▲1八玉△1九銀成▲1七玉△1八金▲同角△同成銀まで詰みです。

この手順は△3六馬とできるのが△3六桂を捨てた効果です。

△3九銀に▲1七玉なら△2八銀打▲2七玉△1七金▲同香△3七銀成▲同玉△4五桂▲2七玉△2八金まで詰みです。

この手順の△4五桂に▲4六玉なら△5七馬▲4五玉△3三桂まで詰みです。

△3九銀に▲2七玉なら△2八金▲1七玉△2七金打▲同角△同金▲同玉△3八銀▲同玉△4八馬▲2七玉△4九角▲1七玉△2八銀不成▲1八玉△2九銀不成▲1七玉△1六角成▲同玉△1五歩▲1七玉△1六歩▲2八玉△3八馬まで詰みです。

この手順は難易度が高く、△2八金~△2七金打と金を2枚使うのが実戦的です。

その後の△3八銀と捨てて、△4八馬~△4九角と角を遠くから打つのが見えませんでした。

銀より角が大事ということで自分は分かりませんでした。

△3九銀に▲3七玉なら△4五桂▲2七玉△2八金▲1七玉△2七金打▲同角△同金▲同玉△3八銀▲同玉△4八馬▲2七玉△4九角▲1七玉△2八銀不成▲1八玉△2九銀不成▲1七玉△1六角成▲同玉△1五歩▲1七玉△1六歩▲2八玉△3八馬まで詰みです。

この手順は▲2七玉と逃げた形の手の流れによく似ています。

これら以外の詰まし方もありそうですが、どれも自分にとって難易度が高かったです。

詰みそうで詰ましにくい玉の寄せ方が参考になった1局でした。