両取りを無視して踏み込む

上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲7四歩と打った局面。ソフトの評価値-1036で後手優勢。

先手も後手もお互いに相手の桂頭を狙った形です。

この戦型ではよくありそうな形で、ぱっと見で後手として嫌な形は、▲7三歩成~▲6三とで以下△同金なら▲7二銀というパターンです。

△6三同金としなければこの筋はありませんが、▲6三とは次に▲5二とで金を取られる形なので手抜きは難しいです。

対局中はこの筋が浮かんだので△7四同銀がさっぱりした受けかと思いました。

実戦は△同銀▲同銀△7七歩成で、以下変化手順で▲同金△6五桂打▲6六角△7七桂成▲同角△7八金▲5四歩△7七金▲7三銀不成で、ソフトの評価値-489で後手有利。

この手順は後手の桂頭を歩で狙われるのが解消される形です。

ただし、評価値は500くらい下がっているのでソフトはあまりいい手だとは思っていないようです。

駒割りは角と桂馬の交換で後手が駒得ですが、やや7七の金が重たい形なのと先手は持ち駒に2枚桂馬があるので将来▲2五桂のような手もありそうです。

単純に後手が駒得になったからと言っても。形勢は先手が盛り返しているというのがぱっと見で分かりにくいです。

△7四同銀では△7七歩成がありました。

△7七歩成▲7三歩成△6八と▲6三とで、ソフトの評価値-894で後手優勢。

この手順はこのように進んだら後手がまずいと思っていた展開なので驚きました。

後手としては△6八とで金を取った手より▲6三との方が厳しいと思っていたので全く考えていませんでした。

▲6三と以下△同金▲7二銀△6七と▲3九角△7六角▲7九飛△7八歩▲5九飛△3五桂で、ソフトの評価値-1525で後手優勢。

この手順も後から調べてみると驚きの連続でした。

▲6三と以下△同金▲7二銀は部分的には先手にとって理想的な手順です。

自分は▲7二銀と打たせたので飛車を逃げるのかと思っていましたがそうではなかったです。

▲7二銀に△7六角とするのが浮かびづらいです。

この手順は両取り逃げるべからずの格言の手です。

次に△5八との狙いですが、先手は歩切れなので▲5九歩と打てません。

よって先手は▲7九飛~▲5九飛として△5八との筋を受けたのですが、そこで△3五桂も全く浮かびませんでした。

後手は両取りの銀は相手にせず、先手玉の周辺をみているようです。

△3五桂は3八の銀がいなければ△2七金で詰みという形ですが、先手に3八の銀がいるため2七の地点は補強されており余計考えにくいです。

△3五桂に▲8一銀成なら△6八と▲8九飛△7九歩成で、ソフトの評価値-2922で後手勝勢。

この手順は先手は待望の▲8一銀成ですが、後手は△6八と~△7九歩成で先手の飛車の利きが止まれば△4九角成▲同銀△2七金で詰みというイメージです。

この展開は数手先を見込んでの△3五桂だったようです。

△3五桂に▲3六歩なら△4七桂成▲同銀△6八と▲8一銀成△5九と▲同金△6五角▲3八銀△4六歩▲4八歩△5七飛で、ソフトの評価値-3538で後手勝勢。

この手順は▲3六歩の催促なら△4七桂成~△6八とがありました。

ここからはお互いに飛車を取り合う形ですが、後手はと金で飛車を取る形で軽く捌けています。

以下△6五角~△4六歩~△5七飛が次に△3八角成からの詰めろで後手勝勢です。

これらの手順が実戦で少しでも指せるようにしたいです。

両取りを無視して踏み込むのが参考になった1局でした。

優勢からの局面の指し方

上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手▲3七銀型の超速からの進展の変化手順で△7二金とした局面。ソフトの評価値+1213で先手優勢。

▲5三桂不成に6一の金が△7二金と上がった形です。

最近はソフトの検討では中盤過ぎで形勢がいい局面からどのように指すかが興味があります。

踏み込んで攻めるのか手堅く受けに回るのかなどの呼吸ですが、このあたりの感覚は自分とだいぶ違っていることが多く勉強になります。

人間に棋風があると同様にソフトにも勝ちパターンというのはあるのかと思っています。

△7二金に最初に浮かんだのは▲4四飛△同歩▲4一桂成で、ソフトの評価値+1314で先手優勢。

この手順は銀を取って金を取る手で、飛車と金銀の交換の2枚替えです。

駒割りは先手の金得で金駒が多いので先手優勢です。

▲4一桂成の瞬間が後手に手番が回りますが、後手の攻めをあますようなイメージです。

ソフトは▲4四飛を推奨していましたが、▲5七飛という手も候補手に上がっていました。

▲5七飛△4七成銀▲4一桂成△5七成銀▲同銀△5六歩▲同銀△4六馬で、ソフトの評価値+1580で先手優勢。

この手順は▲5七飛と逃げることで馬取りになります。

△4七成銀に▲4一桂成とする手で、これも飛車を金銀の交換の2枚替えになります。

ただし、後手の成銀が捌けたのと△5六歩▲同銀△4六馬で馬が働いてきました。

後手から△5六馬や△6八馬の筋があるので先手としても少し嫌な形ですが、ここで先手の手番になります。

このような局面で5六の銀を守るかどうかがぱっと見で気になります。

部分的な受けは▲5七歩ですが、△5五歩で以下▲同銀△同銀▲3二飛で、ソフトの評価値+1625で先手優勢。

この手順は▲5七歩で銀を守りつつ△6八馬の筋を消す手で、ソフトの候補手には上がっていませんでしたがそこまで悪い手ではなかったようです。

△5五歩に▲同銀とするのが盲点で、以下△同銀に▲3二飛と打つのが気がつきませんでした。

▲3二飛では▲2二飛が桂取りになるのですが、将来△4四角などの角のラインに入るのを避けたのかもしれません。

△4四角は飛車取りと同時に自玉の守りとと敵玉の攻めのラインに入るので、攻防の手として振り飛車は狙うことが多く何かのときにこの手を指されると複雑になるかもしれません。

▲2二飛が▲2一飛成とすればこの筋はなくなりますが、4一に成桂がいるので龍が一時的に働きが悪くなります。

△4六馬に▲5七銀なら△3六馬で、ソフトの評価値+1320で先手優勢。

自分は▲5七銀が最初に浮かんだのですが、△3六馬で6九の金を狙う形でこれでも先手が指せているようです。

△4六馬には▲5七歩とか▲5七銀はそこまで悪い手ではなかったようです。

△4六馬にソフトは▲6一銀を推奨していました。ソフトの評価値+1566で先手優勢。

この▲6一銀ですが正直全く浮かびませんでした。

自玉に手を入れるものとばかり思っていたので、攻め合いという発想がありませんでした。

▲6一銀は7二の金を直接狙う手で、終盤によく出る筋ですが、金が逃げられて銀取りになったときの対応が気になります。

▲6一銀に△6二金なら▲3二飛△5二歩▲5一成桂で、ソフトの評価値+2205で先手勝勢。

この手順は△6二金なら▲3二飛が厳しく△5二歩には▲5一成桂と遊んでいた成桂が働くので先手の理想的な展開のようです。

▲6一銀に△7一金なら▲3二飛△5二歩▲同銀不成△同銀▲同飛成△7二銀▲6三銀△3六馬▲4五歩△6九馬▲同金△6一金打▲7二銀成△同金左▲6三銀△6一銀▲7二銀成△同銀▲4四角△同歩▲5三角△6一銀▲7一角成△同玉▲6三銀△6二角▲7二銀成△同玉▲6二龍△同玉▲5一角△6三玉▲6二金△5三玉▲5二金打△4三玉▲4二角成△5四玉▲5三馬まで詰みです。

この手順は手数が長いですが、駒の打ち換えでよくある相手の守りの金を銀に変えて弱体化させる寄せ方でこのような寄せは結構役に立ちそうです。

このように5六の銀を守ることなく▲6一銀という手もありました。

優勢からの局面の指し方が参考になった1局でした。

中盤の難所での指し方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5二成桂と金を取った局面。ソフトの評価値-347で後手有利。

このような局面で難しいのは△7五馬とするか△5二同飛とするかです。

△5二同飛とするとこの瞬間の駒割りは金と桂香の交換になり、これはやや後手が駒損といった感じです。

金という駒は価値が高く、これが銀と桂香の交換ならそこまで違和感はないのですが、金になるとちょっと違うかなという感じです。

また△7五馬と飛車を取る手もありそうで、この場合は▲4一銀の攻めがうるさいです。

△7五馬▲4一銀の形は後手玉は金銀と遠くからの馬の守りの3枚である程度は耐えられそうですが、先手玉が全く見えない形なので食いつかれる攻めをされそうです。

△5二同飛としても△7五馬としてもあまり自信がなかったのですが、実戦は△5二同飛としました。

実戦は△同飛▲7六飛に変化手順で△5六歩で、ソフトの評価値-399で後手有利。

この手順は△5二同飛として▲7六飛と逃げた手に△5六歩と打つ手です。

後手は△5二同飛とすることで金を渡しましたが、何とか踏みとどまった感じです。

▲7六飛と逃げた手に△5六歩が筋のいい手で、この手は見えていませんでした。

△5六歩は△3六桂と△5七歩成の狙いです。

先手は両方を受けるのは難しそうですが、とりあえず△3六桂を優先して受けたいです。

△5六歩以下▲4六銀△同馬▲同歩△5七歩成で、ソフトの評価値-355で後手有利。

△5七歩成に▲同金なら△同飛成▲7五角△6七龍▲6六飛△7八龍で、ソフトの評価値-683で後手有利。

この展開なら後手の龍が働きそうなので後手がいいです。

△5七歩成に▲5三歩なら△5八と▲5二歩成△4九と▲同銀で、ソフトの評価値-392で後手有利。

この展開は▲5三歩に△同飛なら▲7五角の狙いですが、△5八とからの一直線な展開で後手有利のようですが微差です。

先手は▲4六銀~▲5三歩の受けが意外としぶといようです。

△5二同飛では△7五馬もありました。

△7五馬▲4一銀△3一金▲3二金△同金▲同銀成△同玉▲4一角△2二玉▲3二金で、ソフトの評価値-191で互角。

この手順は後手はぎりぎりの受け方のようで、これを実戦で選択するのはかなりの決断がいりそうです。

後手玉だけが終盤戦という形で、先手の攻めも数が少ないのでぎりぎりですが、後手は守り駒が少ないので受け損なったら終わりという感じです。

これしかないという展開ならこのような手順の選択もありそうですが、短い時間の将棋ならまず選べないという感じです。

ただし、評価値を見るとこれでもいい勝負なので、これくらいは受けて勝負するという気持ちがないといけないのかもしれません。

どうしても自玉の守りが薄くて相手玉が堅いとまずいという感覚になるのですが、相手の攻めも見極めるというのが大事なようです。

中盤の難所での指し方が参考になった1局でした。

斜めの駒を渡さないように寄せる

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4二同歩と成銀を取った局面。ソフトの評価値+2834で先手勝勢。

この局面は先手玉に△3八飛成~△4九角の詰めろになっています。

後手玉は4八に飛車がいるのでまだ詰めろになっていないようです。

そのような意味で対局中は逆転したかと思っていましたが、ここで先手の手番なので正しく指せば先手の勝ちだったようです。

ここからの指し手はかなり難しかったようです。

実戦は▲3二金△同玉▲4三銀だったのですが、▲4三銀で▲4三金ならソフトの評価値+5049で先手勝勢。

この手順は▲3二金と捨てる手で、後手玉を4三の地点に近づけてから▲4三金と打ち込む手です。

金を2枚使うので後手の持ち駒が増えますが、それを見越しての攻めになります。

▲4三銀と▲4三金は同じような狙いですが、これが先手玉との兼ね合いがあったようで、▲4三金が正着だったようです。

金は止めに使えという格言とは違いますので▲4三金は打ちにくい意味があります。

▲4三金以下△同銀▲同歩成△同飛成▲4四歩△3九銀▲1七玉で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は4三の地点で清算するのですが、△4三同飛成とさせることで先手玉の詰めろが消えます。

△4三同飛成に▲4四歩と安い駒で詰めろをかけるのがうまい手で、これで後手玉の受けがなくなります。

後手は△3九銀と王手をします。

△3九銀に▲同玉なら△4八金がありますが、▲1七玉と逃げるのがぴったりでした。

後手は持ち駒に金が3枚あるのですが、斜めの駒がないので2八から打ち込むことができません。

また後手は桂馬をもっていても桂馬を打って王手になる筋がないので後手は指しようがありません。

後手の持ち駒に銀があれば▲1七玉以下△2八銀打▲2七玉△1七金▲同香△3七銀成▲同桂△2八金まで詰みという寄せがありました。

このような展開はよくある将棋の本の次の1手みたいな問題に出そうですが、実際の対局でこのような形になるのは結構めずらしいです。

昔だったら局後の検討などもせずに次の将棋という感じだったのですが、ソフトで検討するとこのようなことが確認できるのでためになることが多いです。

最終盤は時間がないことがほとんどでかつ、自玉だけでなく相手玉も見ることが多く最後の悪手を指した方が負けるという局面になりやすいです。

最終盤の精度を少しでも上げれば負け将棋でもひょっとしたら逆転できるかもしれないので、このあたりも手が見えるようになりたいです。

斜めの駒を渡さないように寄せるのが参考になった1局でした。

馬や角を受けに使う

上図は、先後逆で先手石田流からの進展で▲6八金とした局面。ソフトの評価値-1217で後手優勢。

7八にいた金が▲6八金と逃げた形です。

対局中は後手が指せていると思っていましたが、飛車交換になって相手からの打ち込みも気にする必要がでたのでまだ大変な局面だと思っていました。

6一に金がいるので飛車の打ち込みには強い形ですが、4一の金や6一の金は相手の角に狙われやすい形になっているので後手も神経を使います。

評価値はだいぶ後手に傾いていたのですが、このような局面からどのような方針で指すかが悩みました。

△8九とや△8九馬と桂馬を取って駒得したいのですが、8九の位置がいまひとつよくないので少し指しにくいです。

また先手からの▲9一飛と打ち込まれたときに後手の対応もいまひとつ分かっていませんでした。

結局考えがまとまらずにと金を働かせることにしました。

実戦は△8七と▲9一飛だったのですが、以下変化手順で△8八飛▲8一飛成△7一金▲同龍△同銀▲7九金で、ソフトの評価値-612で後手有利。

この手順は△8七とで次に△8六との狙いですが、▲9一飛と打たれると△8六とは▲9八飛成があります。

ソフトは▲9一飛には△8八飛を推奨しており、以下▲8一飛成△7一金▲同龍△同銀▲7九金で金を取って飛車を取るような展開です。

後手も6一の金がいなくなって6二の銀が浮いた形になるのでだいぶ弱体化した感じです。

後手の美濃囲いはしっかりしているので形勢の差が縮まった感じです。

△8七とはいまひとつだったようで、△8七とでは△5四馬がありました。ソフトの評価値-1049で後手優勢。

この△5四馬は馬は自陣に引けの格言の手で、ここに馬が引くことになると自陣が引き締まります。

このような手厚い手が全く見えていませんでした。

5四の馬は8一の桂馬にひもがついているので、守りもしっかりしていたようです。

△5四馬以下▲3六角△同馬▲同歩△8七と▲8四飛△7二角で、ソフトの評価値-1352で後手優勢。

この手順の▲3六角は後手の馬を消す手で、角を交換して▲3六同歩は先手も形がよくないのですが先手もゆっくり指していると後手から飛車の打ち込みがあるので仕方ないようです。

自分は▲3六同歩には△8九とで桂馬を取って次に△2四桂のような手を狙うのかと思っていましたが、△8七とで引いて使うのが意外でした。

先手の▲8四飛はソフトの推奨手ではなかったのですが、自分が気にしていた手でこのような手に対して受け方が分かっていませんでした。

▲8四飛に△7一金が形ですが、▲8二歩△9三桂▲8一歩成△6一金▲8二飛成△8六と▲6三香△8五飛で、ソフトの評価値-773で後手有利。

やはり受けというのも結構大事で、△7一金以降にこのような受け方ができるかというとちょっと難しいようです。

△7一金として数手後に△6一金とするのはどちらが得をしているかがよく分からないからで、多分指せないように思います。

ソフトは▲8四飛には△7二角を推奨しており、この手も全く浮かびませんでした。

△7二角に▲8三角なら△9八飛▲7二角成△同金▲8一飛成△7一金▲同龍△同銀▲5八金寄△8六とで、ソフトの評価値-1409で後手優勢。

この手順は▲8三角にはこのタイミングで△9八飛とするようで、△9八飛は9筋の受けにも利いているようです。

先手は▲7二角成~▲8一飛成には△7一金が先手の受けになっており、これで後手が指せているようです。

本局は変化手順での△5四馬や△7二角が手堅い受けの手だったようです。

馬や角を受けに使うのが参考になった1局でした。

馬を捨てる筋からの詰まし方

上図は、相居飛車から後手雁木の展開で△4三玉とした局面。ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

対局中は後手玉が詰んでいてもおかしくないとは思っていましたが、詰み筋が分かりませんでした。

後手は2筋の上部に脱出する形になると少し捕まえにくくなります。

また、先手玉も少し危ない形ですが直感で詰みはなさそうと思っていました。

このあたりは正確に読みきれればいいのですが、時間がないと自陣と敵陣の両方を見るだけで終わってしまいます。

実戦は△4三玉以下▲5二角△3三玉▲4四銀成△2二玉で、ソフトの評価値+4888で先手勝勢。

この手順は▲5二角から追う手で2筋からの脱出を防いだ手ですが、△2二玉の局面では先手に桂馬がないので後手玉は詰みません。

その局面も評価値的には先手勝勢になっていますが、詰みがある場合は詰ませたいです。

▲5二角では▲4四銀成がありました。

▲4四銀成△同玉▲5五馬で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

この手順は▲4四銀成は自然ですが、次の▲5五馬以下の手順が見えるかどうかです。

対局中は▲5五馬は見えていたのですが、その後の展開が読み切れませんでした。

▲5五馬に△同玉なら▲6六角△5四玉▲5三飛△6五玉▲5五飛成まで詰みです。

この手順は▲6六角と打った形が意外と後手玉が狭かったようで詰みです。

▲5五馬に△3四玉なら▲2五銀△同玉▲2六歩で、ソフトの評価値+99993で先手勝勢。

この手順は△3四玉なら▲2五銀と捨てる手がありました。

▲2五銀に△4三玉なら▲5三金まで詰みです。

よって▲2五銀に△同玉としますがそこで▲2六歩とします。

このような局面になると5五の馬を活かすのには歩の枚数が多い方がよく、できるだけ5五の馬の利きを活かすような寄せ方になりそうです。

▲2六歩に△1六玉なら▲2五角△2六玉▲1六金△2七玉▲2八飛まで詰みです。

この手順の△2六玉で△1七玉なら▲1六飛△2七玉▲2八金まで詰みです。

▲2六歩に△同玉なら▲3七角△2五玉▲2六飛△3四玉▲4四金まで詰みです。

これらは変化手順はありそうですが、後手玉は寄っているようです。

なお▲2五銀と捨てる手では▲4四飛△2五玉▲3四角以下でも詰みだったようです。

感覚的には下から追って攻めるより、上から追って攻める方が読みやすいところがありますので▲2五銀~▲2六歩と1枚銀を捨ててから詰ます方が分かりやすそうです。

特に中段玉とか入玉形になりそうな局面はあまり見慣れない形で、駒の利きなどをうっかりしやすいのでどうしても慎重になります。

ここら辺をもう少し短時間で読み切れるようになりたいです。

馬を捨てる筋からの詰まし方が参考になった1局でした。

遊んでいる香車を捨てて活用する

上図は、角換わりからの進展で△1九飛と打った局面。ソフトの評価値+277で互角。

この瞬間は飛車と角香の交換の2枚替えで先手が少し駒得をしているようです。

ただし、後手から△1五飛成や△8九飛成の筋がいつでもあるので先手も指し方が難しいです。

対局中はぼろっと△1五飛成とされるのはまずいと思って、その間に何か攻めの手を繋げた方がいいと思いました。

実戦は△1九飛以下▲3四香△4二金▲3三歩△7七歩成▲同玉△3三銀▲同香成△同金▲3九歩△7五香▲6八玉で、ソフトの評価値-486で後手有利。

この手順は▲3四香と持ち駒の香車を使って攻める手ですが、香車を渡すと△7五香の筋があってうるさいのは分かっていました。

ただし、その前に▲3九歩と飛車の利きを止めるので一応まだ自玉はそこまで危険ではないと思っていました。

しかし評価値を見ると後手の方が有利になったようで、このあたりの先手の駒の運びはまずかったようです。

何が原因で先手が悪くなったかと言うと、攻めに使った香車が逆に相手の攻め駒になっているようで、先手は歩切れなので後手の香車の利きを止めるのが難しいです。

また1五の香車が残ったままなのでいつでも△1五飛成と香車を補充する手も残っています。

先手もどこかで▲6五歩と玉頭戦にもっていきたいのですが、▲6八玉のときに△5六歩と角道を止める手があり角の働きが半減します。

そのような意味で後手の方が楽しみが増えたような感じで、先手は急ぎすぎたようです。

▲3四香では▲1二香成がありました。ソフトの評価値+195で互角。

この手は香車を捨てる手ですが、△同飛成なら先手の玉が安全になります。

△1二同飛成には▲6五歩があります。

▲6五歩に△同銀なら▲7四歩で、ソフトの評価値+973で先手優勢。

▲6五歩に△同桂なら▲6六桂で、ソフトの評価値+547で先手有利。

▲6五歩には△1九龍▲3九歩△1八龍▲6四歩△6五香▲7九玉△6六歩▲6九香で、ソフトの評価値+524で先手有利。

この手順の後手の指し方は難易度が高く、6五の桂は取らせて△6五香と歩の裏側に香車を打つ形です。

部分的には先手も受けにくい形ですが、▲7九玉~▲6九香と打ってまだ耐えているようです。

ソフトは▲1二香成には△8一飛を推奨していますが、取られそうな香車が銀と交換する形なので後手も選択しにくい面はあります。

先手としては1筋の香車を活用する意味で▲1二香成として後手の指し手に委ねるというのがよかったようです。

取っても逃げても後手としては少し味が悪いという展開です。

遊んでいる香車を捨てて活用するのが参考になった1局でした。

狭いところの飛車を打ち込みを考える

上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で▲6八金寄とした局面。ソフトの評価値+331で先手有利。

△4七銀と打った手に5八の金を▲6八金寄とした形です。

対局中は後手から飛車と銀の駒損で捌いてこられて、3七に角を成る筋で後手の手順にはまったかと思っていましたが先手が少し指せていたようです。

先手はここを何とか耐えて飛車を敵陣に打つこむ展開にしたいです。

実戦は▲6八金寄に△3八銀成でしたが、△4六馬を気にしていました。

△4六馬▲2三歩成△2八歩▲4九飛△4五銀▲3二と△同金▲4一飛で、ソフトの評価値+484で先手有利。

この手順は変化手順ですが、△4六馬から△4五馬とか△4五銀で桂馬を取られる筋を気にしていました。

先手は▲2三歩成としますが、△2八歩で飛車を抑えこまれます。

△2八歩には▲4九飛と逃げる手があったようで、△4五馬なら▲4七飛で銀が取れます。

よって△4五銀ですが、▲3二と~▲4一飛と狭いところに飛車を打つ手がありました。

このような飛車は相手に金駒があれば取られそうな形ですが、桂馬と歩なので大丈夫のようです。

▲4一飛以下△5六桂▲5七金△4八桂成▲4六金△同銀▲4八飛△同成桂▲5三桂△7一金▲2六角△3五歩▲4八角△4九飛▲2六角で、ソフトの評価値+225で互角。

この手順は△5六桂と安い駒で相手の金駒を攻める手で、それに対して▲5七金と逃げて馬取りにするのが少し見えにくいです。

▲5七金には△4八桂成ともたれるように指すのが結構うるさく、先手は▲4六金~▲4八飛で清算して▲5三桂の攻め合いのようです。

△7一金に▲2六角は次に▲7一飛成~▲6一桂成~▲6二金狙いのよくある手ですが、△3五歩と角道を止めて以下いい勝負のようです。

なお最初の局面図からの実戦は△3八銀成▲5九飛と進みましたが、以下△同馬▲同金△3九飛の筋を気にしていました。

△3八銀成▲5九飛△同馬▲同金△3九飛▲6九金寄△1九飛成▲2二飛で、ソフトの評価値+678で先手有利。

この手順は△3八銀成と先手玉と反対側に成りますが、以下飛車を取る狙いです。

△3九飛~△1九飛成の局面の駒割りは角と銀香交換の2枚替えで先手が少し駒損していますが、▲2二飛と打った局面は先手有利のようです。

後手は3八の成銀がいまひとつ働いていません。

また先手の飛車は狭いところですが飛車を取られる筋はないようです。

▲2二飛以下△3一金▲2三飛成△3三香▲2二角△同金▲同龍で、ソフトの評価値+848で先手優勢。

この手順の△3一金~△3三香は次に△2二歩と打って龍を取りにいく手ですが、▲2二角と先着して先手が指せているようです。

やはり飛車を持ち駒にしているといつでも打ち込みがあるので、実戦的には先手が指せていたようです。

狭いところの飛車を打ち込みを考えるのが参考になった1局でした。

細い攻めで手を繋ぐ

上図は、先後逆で後手雁木からの進展で▲7九玉とした局面。ソフトの評価値-848で後手優勢。

△5八銀と王手をした手に▲7九玉と逃げた形です。

後手が攻めの手を繋げて先手玉を攻めていますが、ここからどのように攻めるかという形です。

先手は8八の角が壁になっていますが、後手は5八の銀と4七のと金と持ち駒の銀の3枚の攻めなのでやや細いです。

後手としては攻めが途切れないようにしたいです。

実戦の手順はあまりよくなかったようです。

実戦は△6九銀打▲6五歩△同桂▲1一角成で、ソフトの評価値-468で後手有利。

この手順の△6九銀は筋かと思っていましたが、▲6五歩がなかなかの手だったようでこの手が見えていませんでした。

後手は受けが難しいので△6五同桂としましたが、▲1一角成で壁の角が解消されてだいぶ形勢が縮まったようです。

壁の角を捌かせる展開にさせたのは後手としては少し甘かったようです。

△6九銀打では△6七銀成がありました。

△6七銀成に▲同銀なら△5八銀で、ソフトの評価値-950で後手優勢。

この手順はあっさりと△6七銀成とする手ですが、先手は▲同銀か▲同金になります。

▲同銀には△5八銀と詰めろをかける手がありました。

次は△6九金の狙いでやや単調にも見えますが、これが意外とうるさいようです。

△5八銀に▲6九銀なら△6七銀成▲同金△5八銀▲7八銀打△6七銀成▲同銀△5七と▲5八銀打△6七と▲同銀△5七金で、ソフトの評価値-1026で後手優勢。

この手順は駒の打ち換えで千日手になりそうな感じもしますが、後手は相手の陣形の金を無くして銀にするのが目的のようです。

一般的に守りは金より銀の方が薄いので銀にさせるという意味です。

また銀だと後手はと金を寄ることで銀取りになりやすく、金駒1枚得になるケースがあります。

と金が盤上から無くなるのは少し戦力が減りますが、と金が持ち駒の金駒に変われば駒得になります。

最後の△5七金と張り付いて後手が指せているようです。

△6七銀成に▲同金なら△8五歩▲7七角△8六歩▲同歩△8七歩で、ソフトの評価値-1929で後手優勢。

この手順は△6七銀成に▲同金なら△8五歩が間に合うようです。

後手の飛車は働いていないのですが、△8五歩と突くことで次の△8六歩が厳しいです。

▲7七角は壁の角を解消して8六の地点の補強ですが、それでも△8六歩がありました。

△8六歩に▲同角なら△同飛▲同歩△8七銀で、ソフトの評価値-3433で後手勝勢。

この手順は▲8六同角には△同飛~△8七銀がありました。

先手は受けるなら▲9八飛ですが、持ち駒の飛車を受けに使うので後手玉が安全になりますので△同銀成▲同香△8七角で、ソフトの評価値-4884で後手勝勢。

よって△8六歩に▲同歩ですが△8七歩が継続手です。

△8七歩に▲6五歩なら△8六飛が厳しいです。

△8六飛に▲同角なら△8八金▲6九玉△5八銀まで詰みです。

△8七歩に▲7八銀なら△8六飛▲8七銀△同飛成▲7八角△8五龍で、ソフトの評価値-3115で後手勝勢。

この手順も後手は△8六飛~△8八金の筋がありますので、先手は駒損の受けですが△8五龍で後手勝勢です。

これらの手順は後から調べるとなるほでですが、これが片方でもいいので実戦で浮かぶようになりたいです。

細い攻めで手を繋ぐのが参考になった1局でした。

少し危ない形で受ける

上図は、相居飛車からの後手雁木の進展で△8九銀と打った局面。ソフトの評価値+1282で先手優勢。

▲同玉には△6九飛成があるので先手は逃げる1手です。

▲7七玉には△6九飛成がありますので、▲6八玉か▲7九玉のどちらかです。

実戦は▲6八玉としましたが、以下△2九飛成▲7七銀で、ソフトの評価値+74で互角。

対局中は▲7九玉と下に逃げるのは将来△7八歩とか金駒が後手の持ち駒に入れば7八から打ち込む筋があるので危険と思い▲6八玉としました。

△2九飛成と桂馬を補充して次に△7六桂があるので▲7七銀とすれば味がいいと思っていましたが、評価値を見ると1200位下がっています。

ソフト的には▲6八玉は悪手レベルの手だったようです。

▲7七銀には△4二玉とすればまだこれからの戦いだったようで、金駒がたくさんいる方に玉を移動するとまだ大変です。

先手が攻めていっても先手玉は8九銀がいるのでそんなに強い戦いができません。

▲6八玉では▲7九玉がありました。

▲7九玉△2九飛成に2通りの指し方がありました。

1つは△2九飛成▲8一馬です。

▲7九玉△2九飛成▲8一馬△7六桂▲7七銀△5六歩▲5九香で、ソフトの評価値+1399で先手優勢。

この手順は正直いって難易度が高いです

▲7九玉は7八の銀に近いので危険な形ですが、将来▲8九玉と銀を取ることができる可能性があります。

後手は△2九飛成と桂馬を補充しますが、次の▲8一馬がなかなか指せない手です。

桂馬を取ってもどの程度効果があるのかが分かりにくいのですが、それ以上に先手玉はだいじょうぶなのかという心配もあります。

△7六桂▲7七銀△5六歩はかなりうるさい攻めで、後手の持ち駒に歩が入れば△7八歩▲8九玉△6九龍のような筋があります。

△5六歩には▲5九香が粘り強い受けで、最初は△5七歩成▲同金△同飛成▲同香△7八金で詰みかと思っていましたが、▲5七同香が後手玉に王手になっているので△7八金とは打てません。

ただし、これでも先手玉は危険なので△5七歩成には▲5三歩で、ソフトの評価値+1250で先手優勢。

このような切り返しはなかなか手が見えにくく、自玉と相手玉の周辺を何度も見ないといけないので難易度が高いです。

もう1つは△2九飛成▲5九香です。

▲7九玉△2九飛成▲5九香△4二玉▲8九玉で、ソフトの評価値+1211で先手優勢。

この手順は▲5九香と敵の龍の利きを止める手で、ここに香車を打てれば先手玉はだいぶ安全になります。

以下△4二玉に▲8九玉と銀を取ります。

この指し方が一般的かと思われますが、△4二玉と後手も早逃げをすることでまだ勝負は先が長い感じです。

▲8九玉以下△3三玉▲8一馬で、ソフトの評価値+1321で先手優勢。

この手順はまだ後手玉を寄せる形でなく、▲8一馬と遊んでいる馬を活用して桂馬を補充します。

先手も勝ち急がないような形になりそうな展開です。

▲7九玉は少し怖い手ですが、このような手も実戦で浮かぶような棋力になりたいです。

少し危ない形で受けるのが参考になった1局でした。