上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲7四歩と打った局面。ソフトの評価値-1036で後手優勢。
先手も後手もお互いに相手の桂頭を狙った形です。
この戦型ではよくありそうな形で、ぱっと見で後手として嫌な形は、▲7三歩成~▲6三とで以下△同金なら▲7二銀というパターンです。
△6三同金としなければこの筋はありませんが、▲6三とは次に▲5二とで金を取られる形なので手抜きは難しいです。
対局中はこの筋が浮かんだので△7四同銀がさっぱりした受けかと思いました。
実戦は△同銀▲同銀△7七歩成で、以下変化手順で▲同金△6五桂打▲6六角△7七桂成▲同角△7八金▲5四歩△7七金▲7三銀不成で、ソフトの評価値-489で後手有利。
この手順は後手の桂頭を歩で狙われるのが解消される形です。
ただし、評価値は500くらい下がっているのでソフトはあまりいい手だとは思っていないようです。
駒割りは角と桂馬の交換で後手が駒得ですが、やや7七の金が重たい形なのと先手は持ち駒に2枚桂馬があるので将来▲2五桂のような手もありそうです。
単純に後手が駒得になったからと言っても。形勢は先手が盛り返しているというのがぱっと見で分かりにくいです。
△7四同銀では△7七歩成がありました。
△7七歩成▲7三歩成△6八と▲6三とで、ソフトの評価値-894で後手優勢。

この手順はこのように進んだら後手がまずいと思っていた展開なので驚きました。
後手としては△6八とで金を取った手より▲6三との方が厳しいと思っていたので全く考えていませんでした。
▲6三と以下△同金▲7二銀△6七と▲3九角△7六角▲7九飛△7八歩▲5九飛△3五桂で、ソフトの評価値-1525で後手優勢。

この手順も後から調べてみると驚きの連続でした。
▲6三と以下△同金▲7二銀は部分的には先手にとって理想的な手順です。
自分は▲7二銀と打たせたので飛車を逃げるのかと思っていましたがそうではなかったです。
▲7二銀に△7六角とするのが浮かびづらいです。
この手順は両取り逃げるべからずの格言の手です。
次に△5八との狙いですが、先手は歩切れなので▲5九歩と打てません。
よって先手は▲7九飛~▲5九飛として△5八との筋を受けたのですが、そこで△3五桂も全く浮かびませんでした。
後手は両取りの銀は相手にせず、先手玉の周辺をみているようです。
△3五桂は3八の銀がいなければ△2七金で詰みという形ですが、先手に3八の銀がいるため2七の地点は補強されており余計考えにくいです。
△3五桂に▲8一銀成なら△6八と▲8九飛△7九歩成で、ソフトの評価値-2922で後手勝勢。
この手順は先手は待望の▲8一銀成ですが、後手は△6八と~△7九歩成で先手の飛車の利きが止まれば△4九角成▲同銀△2七金で詰みというイメージです。
この展開は数手先を見込んでの△3五桂だったようです。
△3五桂に▲3六歩なら△4七桂成▲同銀△6八と▲8一銀成△5九と▲同金△6五角▲3八銀△4六歩▲4八歩△5七飛で、ソフトの評価値-3538で後手勝勢。
この手順は▲3六歩の催促なら△4七桂成~△6八とがありました。
ここからはお互いに飛車を取り合う形ですが、後手はと金で飛車を取る形で軽く捌けています。
以下△6五角~△4六歩~△5七飛が次に△3八角成からの詰めろで後手勝勢です。
これらの手順が実戦で少しでも指せるようにしたいです。
両取りを無視して踏み込むのが参考になった1局でした。

















