上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車からの進展で▲7八歩と打った局面。ソフトの評価値-282で互角。
後手が7筋で銀交換をしてまずまずと思っていましたが、ここからの指し手が難しいと思っていました。
後手は7三の桂馬を△6五桂のような筋で活用したいのですが、5六に銀がいるので簡単ではありません。
将来△6五桂と活用する意味で△6四歩と突いたのですが、これがまずかったです。
実戦は△6四歩▲6六飛で、ソフトの評価値+663で先手有利。
対局中は△6四歩の感触は悪く、すぐに▲6六角があると気がつきましたが遅すぎました。
▲6六角で飛車が取られる形になったのでは後手失敗で、短い時間の将棋とはいえお粗末でした。
△6四歩では△7六飛がありました。ソフトの評価値-323で後手有利。

この▲6六角の飛車取りを事前に受けた手ですが、△7六飛は狙いのある手だったようです。
△7六飛に▲6六角なら△6九銀▲5九飛△7八飛成で、ソフトの評価値-664で後手有利。
この手順の▲6六角は次に▲7七歩の狙いですが、この瞬間に△6九銀がありました。
角が6六に移動したことで後手の飛車が直通する形になったので、△6九銀~△7八飛成で後手が指せているようです。
△7六飛に▲3六歩なら△6九銀▲6八飛△5六飛▲6九飛△6五桂で、ソフトの評価値-405で後手有利。
この手順は▲3六歩には△6九銀が少し指しにくい手ですが、5六の銀が浮いている形なので成立するようです。
先手の飛車を5筋からずらして△5六飛が狙いでお互いに銀を取り合う形ですが、以下△6五桂が味が良くて後手が指せているようです。
△7六飛に▲6六歩なら△1三角▲4七金右△4五歩▲同銀△6七銀▲5七飛△7八銀成で、ソフトの評価値-409で後手有利。

この手順の▲6六歩は将来の△5六飛や△6五桂を消した手ですが、今度は△1三角と遊んでいる角を活用する手がありました。
後手の2二の角はこのままでは働いておらず、4四の歩と5五の歩で2重に利きが止まっているので1筋から活用する形のようです。
△4六角を防ぐために▲4七金右は形が悪いのですが、▲4七金直では△4九銀の割打ちの銀があります。
よって▲4七金右ですが、そこで△4五歩が少し気がつきにくい手でした。
▲4五同歩なら△7九角成がありますので▲4五同銀としましたが、6七の地点に空間があいたので△6七銀~△7八銀成がありました。
相手の少し薄くなったところを攻めるという分かりやすい手です。
△7八銀成に▲5九角なら△8九成銀▲7七飛△同飛成▲同角△3五桂で、ソフトの評価値-1072で後手優勢。
この手順はうまくいきすぎですが、△8九成銀と桂馬を補充する手は意外と大きな手のようです。
△8九成銀に▲7七飛として飛車交換を狙うのは振り飛車のよくある筋で、桂損でも8九の成銀の働きはそこまでよくないので先手の玉が堅ければありそうな手です。
ただしこの場合は飛車交換の後に△3五桂が激痛のようで、安い駒で相手の金駒を攻める形です。
△3五桂に▲5七金寄なら△7九飛が角取りと△2七桂成~△2九飛成の狙いで後手が指せているようです。
これらの手順を見ると最初の局面図では△7六飛はかなり含みのある手だったようです。
飛車を1つ浮いて手を繋げるのが参考になった1局でした。