飛車の利きを止めて馬を助ける


上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手▲3七銀からの超速からの展開で△3六角と打った局面。ソフトの評価値+347で先手有利。

数手前にに▲4五角~▲2三角成と馬を作った展開で見たことがあるような将棋ですが、実際に指してみないと分からないことが多いです。

▲2三角成に後手は△3六角と打ってきました。

ソフトは△3六角では△2二歩を推奨していましたが、以下▲4五馬△3六角▲3五馬△4七角成▲5八金右△6五馬▲2四歩△3二金で、ソフトの評価値+116で互角。

△2二歩や△3六角を見ると、いずれにしろ後手は△3六角が狙いの筋で簡単に▲4五馬と引かせないような将棋のようです。

自分は▲3七銀からの超速は指すことが多いのですが、このような▲2三角成と馬を作る展開はほとんどなかったので手探りで指している感じでした。

実戦は△3六角に▲5二歩と打って以下△同金右▲5八金左△6二金▲5五歩で、ソフトの評価値+175で互角。

対局中は△3六角に▲5八金左と受けるのは△3三歩で馬が取られるかと思って先に▲5二歩と打ちました。

このあたりは△2二歩の対応がいまひとつ分かってなかったようで、先手の馬が取られないようにするにはどこかで▲5二歩と打って後手の飛車の利きを止める必要があったようです。

▲5二歩では▲4八金がありました。

▲4八金△2二歩▲5二歩で、ソフトの評価値+340で先手有利。

この手順は平凡に4七の地点を受ける▲4八金がありました。

4七の地点を受けるなら▲4八金や▲5八金右や▲5八金左もあるようですが、5八の地点で受けると将来△5七歩の叩きの歩が生じるかもしれません。

ただし▲4八金と受けると将来△3九銀のような手もあるので、ここら辺は自分の棋力では▲4八金との違いがよく分かりません。

△2二歩には▲5二歩として△同飛なら▲4一馬がありますので、後手は△同金左とします。

▲5二歩以下△同金左▲5六馬で、ソフトの評価値+518で先手有利。

この手順は▲5二歩の打ち捨てから▲5六馬と自陣に馬を引く手です。

後手の飛車の利きが止まったので先手は▲5六馬と引くことができました。

先手は1歩損ですが馬を作っているのが大きく、後手の3六の角は生角なので働きの差で先手が指しやすそうです。

本来△3六角と打ったのは△4七角成が目的だったので、それを防いでいるのも大きいです。

そのような意味で△3六角では先に△2二歩と打って▲4五馬に△3六角と打った方がよかったようです。

△3六角に▲5六馬は△同飛がありますので、△3六角には▲3五馬とするか▲同馬とすることで後手も角が働いたようです。

飛車の利きを止めて馬を助けるのが参考になった1局でした。