上図は、相居飛車で後手雁木からの進展で△4二金左とした局面。ソフトの評価値+210で互角。
先手が▲3三歩と叩いた手に対して3二の金が△4二金左とかわした形です。
駒割りは飛車と角の交換でいい勝負のようです。
先手は7四の桂馬と3三の歩と持ち駒の角2枚をうまく使って攻めていきたいです。
後手は3七にと金がいて持ち駒に飛車があるので、と金と飛車でで守りの金を攻められるのが嫌な展開です。
そのような意味で先手もゆっくりした手は指しにくいと思っていました。
実戦は△4二金左以下▲8三角△7三飛▲7二角打で以下変化手順で△4一玉▲6一角成△4九飛▲7八玉△4八と▲6八金寄△8五桂で、ソフトの評価値-384で後手有利。

この手順は▲8三角と飛車取りに打つ手ですが、△7三飛と角取りに切り返す手があります。
角を守って相手玉に迫るなら▲7二角打としますが、そこで△4一玉の早逃げがいい手のようです。
▲6一角成には△4九飛が次の△4八とが厳しい狙いです。
△4九飛に先手は▲6二桂成としたいのですが、△同金▲同馬△8三飛で角を取られてしまいます。
△4九飛に▲7二角成なら△同飛▲同馬△4八とで、ソフトの評価値-599で後手有利。
これらの手順を見ると、△4九飛に攻め合いは先手は角2枚の働きがいまひとつ悪く駒がだぶっている印象です。
また△4九飛に▲5九金寄なら△1九飛成▲7二角成△同飛▲同馬△4七と▲同金△5五桂▲5六銀△4七桂成▲同銀△7九角▲同玉△5九龍で、ソフトの評価値-741で後手有利。
この手順は▲5九金寄で△4八とを防いだのですが、平凡に△1九飛成とされて駒損になりま以下▲7二角成から攻めても△4七とで金を3段目にされると先手玉は弱体化します。
よって△4九飛に▲7八玉と辛抱したのですが、△4八と~△8五桂がうるさい攻めです。
7七の地点は先手の玉頭で狙われやすく、後手は安い駒で攻めており後手が指せているようです。
先手は角2枚と桂馬があまり働いておらず苦しい形勢です。
▲8三角では▲8二角がありました。ソフトの評価値+89で互角。

この手順は▲8二角と敵陣に角を打つ手ですが、飛車取りではないのでそこまで厳しい手には見えないようです。
そのような意味で対局中はこの手は全く見えていませんでした。
▲8二角に後手の手番になるので後手は指したい手が多く迷う位です。
これでいい勝負とは思えなかったのですが、ソフトはこれで互角と見ているようです。
直接的な手でなくややぬるい手のように見えても、後から効果が出てくるような含みのある手のようです。
後手から有力な手があっても、それに対抗できるという読みがないと指せないような手のようです。
▲8二角以降の展開をまた別の機会に調べてみたいと思います。
角の攻め駒がだぶると働きが悪くなるのが参考になった1局でした。