上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手▲3七銀からの超速からの進展で△8五歩と打った局面。ソフトの評価値+509で先手有利。
後手の持ち駒に大駒3枚あるので先手も怖い形です。
駒割りは飛角と金銀桂の交換のいい勝負ですが、玉頭戦になったので玉の厚みのある方が指せそうな形です。
△8五歩に▲同玉なら△8四飛以下先手玉が詰みますので、先手は玉を逃げる1手になります。
実戦は△8五歩に▲7七玉だったのですが以下変化手順で△6九飛なら、ソフトの評価値-498で後手有利。

この手順の▲7七玉ですが、玉を広い方に逃げた方が安全と思いあまり考えずに指したのですが、やや手拍子だったようです。
やはり感覚だけで指して読みを入れてない手というのは次の手を見落としているケースが多いようです。
▲7七玉には△6九飛がありましたが、▲7七玉に次の手を全く考えていなかったのでこのようなミスが生じます。
△6九飛は両取りですがこれが△7九飛成からの詰めろだったようです。
△6九飛に▲7三金なら△8四玉▲5一銀成△7九飛成▲6六玉△6五銀▲5七玉△6六角▲同歩△5六歩▲6七玉△7五桂▲同歩△7六角まで詰みです。
この手順の△7九飛成に▲7八桂なら△8八角▲8七玉△7五桂▲同歩△8六銀▲同桂△7六角まで詰みです。
△7九飛に▲7八玉なら△4九飛成が次に△5八龍からの詰めろになってます。
また△6九飛の瞬間は後手玉に即詰みはありません。
そのような意味で形だけで指した▲7七玉はよくなかったようです。
▲7七玉では▲9七玉がありました。ソフトの評価値+280で互角。

この▲9七玉ですが狭い方に逃げる手で、後手の持ち駒に金駒が2枚あると並べ詰みです。
そのような意味で▲9七玉はほとんど考えなかったのですが、相手の持ち駒は大駒3枚と桂馬なので微妙に寄せにくい形のようです。
▲9七玉に△8六角▲9八玉△6九飛▲9五桂△9四玉▲7三銀不成△7二桂▲7八金△4九飛成で、ソフトの評価値-480で後手有利。
この手順は△8六角に▲9八玉△6九飛が先手玉に詰めろでないため▲9五桂から攻めていけそうな気もしますが、▲7三銀不成に△7二桂とされると詰めろが続かないようで▲7八金と打って受けるのでは先手が苦しいようです。
▲9七玉に△8六角▲8八玉△6九角▲7八銀△同角成▲同玉で、ソフトの評価値+2161で先手勝勢。
この手順の△6九角は次に△8七飛▲9八玉△9七角成▲同桂△8六桂までの詰めろですが、▲7八銀とされると詰めろが続かないようです。
▲9七玉に△6九角なら▲7八桂△8六歩▲9五桂△9四玉▲8六桂△8四玉▲8五歩△同玉▲7七桂△7六玉▲6六金△7七玉▲6八金まで詰みです。
この手順はややうまくいきすぎですが、△6九角の詰めろには▲7八桂と受けるのがいいようです。
△8六歩は攻めにあやを求めた手ですが、今度は▲9五桂からの寄せがあり7八の桂馬が▲8六桂と跳ぶ形になると後手玉に詰みが生じたようです。
▲9七玉に△6九角なら▲7八桂△9四歩▲5九金寄△5八角成▲同金で、ソフトの評価値+1313で先手優勢。
この手順の△9四歩は▲9五桂の筋を消したのですが、▲5九金寄と角を取る手が生じて先手が指せているようです。
▲9七玉に△6九飛なら▲8六桂△同歩▲8四歩△同玉▲8五歩△同玉▲9五金△7六玉▲8八桂△7五玉▲7六歩△6五玉▲7七桂△5六玉▲5七金まで詰みです。
この手順の△6九飛は詰めろではありませんが、次に△7九飛成が詰めろになります。
△6九飛なら▲8六桂の捨て桂があり次に▲9五桂からの詰めろですが、△8六同歩としても▲8四歩から詰みのようです。
▲8六桂には△8四角と打って以下▲9五桂△7二玉▲5一銀成△同金でいい勝負のようです。
やはり▲9七玉と逃げても先手優勢までにはなりませんが、少しでも精度のいい手を指すのが大事なようです。
狭い方に玉を逃げるのが参考になった1局でした。