上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲3六歩と突いた局面。ソフトの評価値+47で互角。
自分は基本的に相掛かりは自らしないのですが、相手の指し手によっては後手番なので相掛かりになることがあります。
相掛かりは1手形が違えば全く局面の方向性が変わるような幅の広い戦型で、角換わり腰掛銀のように深く狭くという形になりにくいので作戦の的を絞りにくいです。
そのためつい相手の指し手に習って指すようなことがあります。
本局もそんな感じで、自分があまり目的意識をもって指していないので先手の指し手に合わせて△7四歩としましたが少し危険だったようです。
実戦は△7四歩以下▲2四歩△8八角成▲同銀△4四角で、ソフトの評価値+171で互角。

この手順の▲2四歩を少し軽視していました。
▲2四歩に△同歩もありそうですが▲同飛の形が先手は飛車を縦の横に使える形で、お互いに角道が開いて角交換も可能で△7四歩と飛車のコビンがあいています。
この形は後手が少し気を使いそうなので実戦は先に角交換をして△4四角と打ちました。
部分的にはこの形はある指し方で、これも先手から▲5五角のようなラインを消しながら飛車取りに打つ角です。
△4四角に▲2八飛と▲2三歩成の2つが有力で、これは先手の権利のようです。
じっくり指すなら▲2八飛で、強く踏み込むなら▲2三歩成△2六角▲3二と△同銀▲5五角△7三桂▲1一角成△2八歩などもありそうです。
△4四角に▲2八飛と引かれても後手は4四の角が働くかどうか微妙なのでこのあたりは難しいです。
△7四歩と突いたことで先手に仕掛けるチャンスを与えたという意味で少し危険だったようです。
△7四歩では△8六歩がありました。
△8六歩▲同歩△同飛で、ソフトの評価値+10で互角。

この手順は▲3六歩と一瞬先手の飛車の横の利きがなくなったので△8六歩と合わせる手です。
△8六同飛に▲3七銀なら△8八飛成▲同銀△同角成▲同金△4四角▲8三歩△8八角成▲8二歩成△9九馬▲7二と△同金で、ソフトの評価値-41で互角。
この手順は▲3七銀と攻めの方に手を指すなら△8八飛成~△同角成~△4四角があります。
この展開は後手有利まではいかないものの、互角を保って馬を作っている形なのでいい勝負のようです。
△8六同飛に▲3五歩なら△同歩▲3七銀△9四歩▲3八金△9五歩▲2二角成△同銀▲8八銀△7四歩で、ソフトの評価値+56で互角。
この手順は▲3五歩の突き捨てで先手の飛車の横利きを通す受け方で、△7六飛の筋を消しています。
後手は△同歩として以下互角の戦いですが、後手の1歩得がどの程度の効果になるかとという形のようです。
△8六同飛に▲8七歩なら△7六飛▲2二角成△同銀▲7七歩△7五飛▲8二角△6四角▲3七銀△7四歩で、ソフトの評価値-156で互角。
この手順は▲8七歩なら△7六飛と横歩を取る手があり、先手は角交換をして▲7七歩~▲8二角はよくある形ですが、先手は▲3六歩と突いている形なので△7五飛~△6四角~△7四歩の受けがありました。
これらのどの展開も後手有利にはなりませんが、▲3六歩に△8六歩と合わせるのは横歩取りの戦型でもよくある手なので応用が効きそうです。
△8六歩と合わせて相手の手を見るというのも将棋の幅広い指し方のようです。
▲3六歩に△8六歩と歩を合わせるのが参考になった1局でした。