最終盤は精度のいい手が求められる

上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で△8六歩と突いた局面。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

対局中は分かってなかったのですが、この局面はかなりの大差だったようです。

まず△8六歩と突いた手が先手玉に詰めろがかかっているかを確認しないといけないです。

後手は大駒3枚あってかなりの戦力で△8七角とか△8七歩成が目につきます。

△8七角や△8七歩成は先手玉への詰めろではありませんでした。

ただし先手が▲4一成銀を指すと△8七角▲8八玉△7六角成で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は▲4一成銀は詰めろでないので、△8七角~△7六角成と逆に先手玉に詰めろをかける形に形勢が逆転のようで後手必勝です。

そのような意味で先手玉は詰めろではないのですが、甘い手を指すと形勢が逆転する要素があるので先手も精度の高い手が求められます。

本局は受けに回ったためにもつれることになりました。

実戦は△8六歩以下▲8八歩で以下変化手順で△8五飛で、ソフトの評価値+1887で先手優勢。

この手は▲8八歩と受けて△8七角を消して手堅い手だと思っていましたが、△8五飛という手がありました。

この手は8筋の攻めと受けの両方に役立つ手で、ここに飛車を先着されると先手は8筋からの攻めが難しくなります。

△8五飛に▲9七桂打なら△8七角▲6八玉△5七歩▲同銀△同桂成▲同金△4八銀で、ソフトの評価値+2944で先手勝勢。

この手順は▲9七桂に△8七角と打ち込む形で、後手は飛車が取られる前に手を作ろうとする展開です。

厳密には△4八銀の局面も先手勝勢のようですが、評価値が50000だったことを思うとかなり形勢が接近しています。

やはり最終盤では手堅く受けたつもりでも甘い手を指すと形勢を大きく損ねるようです。

このあたりが将棋の難しいところで、初見のような局面で精度のいい手を短い時間で指すというのは意外と難易度が高いです。

最初の局面図は玉頭戦なのでその筋に駒を先着すべきでした。

▲8八歩では▲8二飛がありました。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手は▲8二飛と8筋に飛車を先着してそれが▲8五金の詰めろになっています。

▲8二飛に△8七角なら▲8八玉△7七角▲同桂△同桂成▲同玉△6五桂▲8六玉△7六角成▲同玉△7五飛▲6六玉△7七飛成▲5六玉で、ソフトの評価値+99967で先手勝勢。

この手順は後手が△8七角~△7七角として先手玉は詰まないようです。

▲8二飛に△8七歩成なら▲同玉△6九角▲7八桂△8六歩▲同玉で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△8七歩成~△6九角と下から迫る手ですが、▲7八桂で後手の手が続かず先手勝勢だったようです。

やはり▲8二飛と攻防の手を指せば先手勝勢だったようです。

なお補足で後手の持ち駒が飛角角だったのですが、これが飛角金なら最初の局面図から△8七角▲8八玉△9八飛▲同香△同角成▲同玉△8七金▲9九玉△9八香まで詰みなので盤上だけでなく相手の持ち駒もしっかり確認する必要があるみたいです。

最終盤は精度のいい手が求められるのが参考になった1局でした。