受けから攻めに切り替えるタイミング


上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲8五角と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-781で後手有利。

この局面は準王手飛車がかかっていますので後手は受けることになります。

どのように受けるかという形で受け損なうと駒損を回復されますので慎重になりますが、本局の受け方はまずかったようです。

実戦は▲8五角以下△7五金▲6四桂△4三玉▲7四角△同金▲7二桂成△同金▲8三歩成で、ソフトの評価値-638で後手有利。

この手順は△7五金と角取りの先手で受けたつもりで▲7四角とさせるつもりだったのですが、▲6四桂を見落としていました。

以下部分的な駒割りは飛銀と角桂の交換で後手が少し駒損したようです。

最初の局面図の駒割りが飛車と桂馬の交換で後手が駒得していましたので、▲8三歩成の局面でも後手が角と銀の交換で駒得しているようですが、2枚の金の位置があまりよくないのが気になります。

△7五金の受けはソフトの候補手に上がっていましたが4番目位の手だったので、あまりよくなかったようです。

△7五金では△6三金がありました。

△6三金▲7四角△同金▲8三歩成△同銀▲8一飛△7二銀▲9一飛成△5五角▲7三歩で、ソフトの評価値-768で後手有利。

この手順は△6三金と角のラインを止める受け方でした。

金を角に当てて受けるのでなく、角のラインを止めて▲6四桂に△同飛を用意するということでした。

△6三金には▲7四角~▲8三歩成~▲8一飛が手の流れで、△7二銀▲9一飛成に△5五角とすれば龍と銀の両取りで読みを打ち切りそうですがそこで▲7三歩があります。

▲7三歩は次に▲7二歩成なら△9一角▲6一とのような展開になりますが、▲7三歩に△8八角成なら▲7二歩成△同金▲8一龍の馬と金の両取りになります。

そのような意味で▲7三歩にどのように受けるかが問われますが、ここからの手順は自分は浮かびませんでした。

▲7三歩以下△同金▲8五桂△8八角成▲7三桂成△同銀▲7四歩△7六桂で、ソフトの評価値-1764で後手優勢。

この手順は△7三同金と一旦受けに回る手で、そこで▲8五桂に△8八角成とするのがタイミングのようです。

自分は▲7三桂成△同銀▲7四歩にどのように受けるかが見えなかったのですが、そこで△7六桂の攻め合いがありました。

▲7四歩に△6二銀引いて▲6四香のどうするかなどと考えていたのですが、やや受けすぎのような感じでした。

このように自陣ばかり見て受けばかりの手を選択すると、だんだん相手の攻めの手が早くなる可能性があるようです。

どこかで気持ちを切り替えて攻め合いにしないとかえって危険なようです。

▲7四歩に△7六桂ですが、これが詰めろになっているのがポイントでした。

6八の金がいなくなるといつでも△5七香成の筋が生じるのと、先手玉は2筋には龍が利いているのでいけなく意外と狭い玉だったようです。

△7六桂に▲7三歩成なら△6八桂成で、▲同玉なら△7九角▲5九玉△6八銀▲4八玉△5七銀不成▲3九玉△2八金まで詰みです。

△7六桂に▲6九金なら△5七香成▲同玉△7五角で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

△7五角に▲5六玉なら△5五馬▲同玉△6四銀▲4六玉△5五銀打まで詰みです。

この手順の▲5六玉で▲6六香なら△同角▲同歩△同馬▲5八玉△5六香まで詰みです。

この手順の△6六同角に▲5六玉なら△7四銀▲5五歩△6四銀▲4六歩△5五銀▲4七玉△5六銀▲5八玉△5七銀成▲5九玉△7七角成▲同桂△同馬▲6八香△同桂成▲同金△同馬まで詰みです。

この手順の△5六銀に▲同玉なら△5四香▲4七玉△5七角成で詰みです。

△7六桂に▲6九金打なら△6八銀成▲同金△7九銀▲6九香△7五角▲4八金△2八龍▲7三歩成△6八銀成▲同香△5七香成▲同金△3八龍▲4八銀△4九銀▲6九玉△7八金▲5九玉△6九金打まで詰みです。

この手順は△2八龍と敵陣に入った手が詰めろになっているのがうまいです。

やはり△7六桂で先手の受けが難しかったようで、▲7四歩の瞬間に寄せに切り替えるというのが大事だったようです。

受けから攻めに切り替えるタイミングが参考になった1局でした。