上図は、横歩取り勇気流からの進展で△8七銀と打った変化手順で、ソフトの評価値-19で互角。
実戦は△8七銀で△6四角としたのですが、以下冴えなかったのでソフトの推奨の△8七銀について調べてみました。
対局中は△8七銀は全く浮かばなかったのですが、このような金駒を相手の歩で取れるところに打つのはやや重たい筋で指しにくいところがあります。
打った銀が働くのかとか、銀を取られた後はどのような展開になるのかなど考えることが多いです。
後手の理想的な展開を調べます。
△8七銀以下▲2三歩△7八銀成▲同歩△同龍▲6八香△5五角▲2二歩成△3七角成▲4八銀打△3八歩で、ソフトの評価値-1648で後手優勢。
この手順は△8七銀に▲2三歩の攻め合いですが、△7八銀成~△同龍~△5五角が意外と厳しいです。
▲2二歩成は▲2三歩を活かした手ですが、△3七角成~△3八歩の歩を使った攻めができれば後手優勢のようです。
△8七銀以下▲1五角△7八銀成▲同歩△1二角▲1一飛成△7八龍▲4九玉△6七角成▲5八銀△3八歩▲同銀△7七馬で、ソフトの評価値-1723で後手優勢。
この手順は▲1五角の攻め合いで、▲3三角成が回ってくると後手もうるさいのですが、△7八銀成~△1二角の遠見の角がありました。
先手は金がいなくなったので6七の地点が薄くなったので、一間龍から△6七角成が入ると後手優勢のようです。
△8七銀以下▲6八金△8八銀不成▲6五桂△7九銀不成で、ソフトの評価値-286で互角。

この手順は△8七銀に▲6八金とかわす手で、重たい銀を相手にせず金を自玉に近づける手です。
この場合は後手の銀を△8八銀不成~△7九銀不成と活用するのがいいようで、銀を2回不成にして相手の金に迫る形です。
△7九銀不成以下▲6九金引△8七歩成▲3五角△6二銀▲5六香△9七角で、ソフトの評価値-236で互角。
この手順も▲6九金引とする形が粘り強く、後手の7九の銀を働かせるには△8七歩成とと金を作ることになります。
以下先手は後手玉の頭を狙う形で、後手も△6二銀~△9七角と受けてどうかという展開です。
後手の銀が活用するまでに時間を要しますが、△7八とが間に合う展開になると7九に銀を打った効果があったと言えそうです。
△8七銀以下▲同歩△同歩成▲6八金△7七と▲同金△5五角▲6六角△3七角成▲4八銀△1九馬▲3三角成△7五香で、ソフトの評価値-9で互角。

この手順は▲8七同歩に△同歩成~△7七との展開で、銀と桂馬の交換になります。
後手が少し駒損ですが、先手の金が7七にいるときに△5五角と打つ形です。
この戦型では角を使った攻めがよく出ますので、このような手が見えるようにしたいです。
▲6六角に△3七角成と強く踏み込み▲4八銀に△1九馬と香車を補充します。
△1九馬▲3三角成に△同金なら▲3一龍でどんどん攻め込まれそうですが、ここで△7五香と攻めに転ずるのが面白いです。
自分はつい▲3三角成で読みを打ち切るか△同金と取っても▲3一龍で悪いと悲観しがちですが、3一の銀と3二の金は連携できているので△7五香のような手が生じます。
このようなところは先入観をもったらだめなようで、まず△3三同金と取るだけではないということと、できれば読み筋で▲3三角成に△7五香と打てるようになりたいです。
仕方なく△7五香と打つのでなく読み筋で△7五香と打つ感じです。
自分の棋力ではかなりハードルが高いようですが、少しでも意識したいです。
銀を重たく打って攻めを繋げるのが参考になった1局でした。